このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

珊瑚礁の海の観光旅行


沖縄。今回で3回目の訪問となるが、前回は15年ほど前に訪れたもの。春、夏と行ったがやはり春がよい。夏はあまりにも暑い。最近では気温自体は東京の方が高いときもあるが、ほぼ真上から照らしつける太陽は強烈だ。しっかりと肌をガードしなければやけど状態になってしまう。今回は家族での旅行になるので、空港近くのパーキングを確保。家より車で出かける。6:55羽田発の便。いつもどおりのことだが、6:00には空港に着いていなければならない。パーキングから空港まで送迎バスにて向かう。6:15ほどにはなっていたので、今回に関しては羽田空港で過ごす時間はほとんどなかった。全日空991便は定刻どおり出発。ラッシュ時間帯の前なので途中止まることもなくタキシング。沖縄はやはり遠い。北海道ですら1時間半もあれば着いてしまうのだが、たっぷりと2時間半はかかる。それも東京だとずっと洋上の飛行となるので国際線のような感覚だ。低気圧、気流の関係で10分ほど遅れて那覇空港に着陸。いつもの旅の定番となったレンタカーの手続きに入る。空港近くの営業所まで送迎バスにて移動。ただいつもと違うのは、営業所にてかなりの時間がかかったこと。借りる人がとても多いのだ。そう。ここは観光地沖縄。この家族旅行も観光旅行なのだ。

とは言っても最初の目的地は「日本最南端の駅」。昨年まではそれは鹿児島県、指宿枕崎線の「西大山駅」であった。しかし、沖縄都市モノレール、通称「ゆいレール」が開業。「日本最南端の駅」ははるか南に移った。「赤嶺駅」。そして、その駅の少し空港寄りのカーブ付近が「日本最南端の軌道」となる。近くのコンビニに車を留め、家族は少し休憩。自分は歩いてその地を目指す。以前の「最南端」西大山駅とはまったく違う、市街地。道路の車も渋滞している。しばらく撮影。今回の鉄道関係のものはこれにておしまい。


これから先はすべて「観光」だ。まずは首里城に向かう。ゆいレールは空港より首里城近くの「首里」までを結ぶ。道路は渋滞しているのだが、頭上を軽快にゆいレールは走り抜けて行く。首里城は沖縄観光でははずせない観光地なのだろうが、なぜか今回初めて訪れた。有名な守礼門を抜け、小高い丘の上に城は復元されていた。琉球王国の当時の栄華を感じることができる。那覇市内はどこもすごい渋滞だ。思いのほか移動に時間がかかる。今日はこれで那覇市内を抜け東南植物園に向かう。街中を通るたびに渋滞にはまり、だいぶ時間を取られてしまった。この植物園ではすでにハイビスカスが咲き乱れ、東京の植物園では温室の中でしか見かけない植物が茂っていた。ここで当然のごとく植物の写真を撮るが、名前が全然わからない。南国情緒を満喫した後、とりあえずホテルへ向かう。そして夕食はどこかのレストランで豪華にいこうかと思ったが、ホテルへ着いてしまうと、朝早起きの疲れからか、もう外へ出かける気力はなくなっていた。(笑)自分ひとりなら多少無理をしても行ってしまうところだが・・・。結局ホテルの中で夕食を食べ、部屋に戻り、近くのコンビニで買ってきた「オリオンビール」を飲む。これがうまいビールだった。この日家族は10時過ぎには自分も含め全員眠りへとついていた。

朝起きる。外が妙に暗い。雨が降っている。「雨男」の本領発揮というところか。今日は琉球村も考えていたがこの雨ではどうしようもない。降りもかなり強い。ここのところ沖縄は水不足が続いていたようなので、この雨でだいぶ解消されそうな降りである。よりによって・・・。仕方なく、琉球ガラスの吹きガラス体験に行く。ホテルからさほど離れていない琉球ガラス村にて自分でグラスを作った。本当は子供たちにやらせようと思っていたのだが、これを作ったのは結局自分一人。職人さんがやっているようにはなかなかいかないものだ。ちょっとゆがんだグラスがいかにも「自分の手作り」という感じ。(笑)仕上がりは翌日になるということで、また明日取りにくることにする。

さて、次はこんな雨の降る日は屋内の施設ということとか、ただ単にドライブを楽しむということのどちらかになる。というわけで少し離れた「美ら海水族館」に向かう。ここは沖縄海洋博が開かれた会場の跡地、現在は公園となっているが、その一角にある。ギネスブックに載っているという世界一の水槽の中を泳ぐ熱帯の魚たち。これはこれでなかなか迫力がある。しかし、私が興味をひかれたのはそこに来ている観光客の人々。多くの人が携帯のカメラで写真を撮ろうとしている。その一斉に水槽に向けるものが面白くてその写真を撮った。ここのレストランで食事をしようと思ったが、まるでディズニーランドのように行列を作っている。結局近くの道の駅のレストランで食事をする。昨日も今日も「沖縄そば」を食べた。雨は少しは小降りになっていたが相変わらず降っている。

あとはドライブを楽しむことになり、沖縄最北端の岬を目指して走りだした。時間的に考えてちょっと無理があるかなとは思ったが、行けるところまで行こうかということで再び国道を北へ向け走る。沖縄の海の色は本土のものは全然違う。アクアブルーのさんご礁の海が広がる。息子としてはその海で遊びたかったようだ。途中にまた道の駅があったので、そこに車を留め、小雨の中海岸へ行ってみる。そこら辺にさんご礁が落ちている。結局この海岸で遊ぶことになった。なぜか海岸に降りるところに水鳥がおり、全然逃げようとする気配もない。磯では釣りをしている人が数人いた。ここで小一時間ほど遊んだあと、最北端の岬はあきらめ来た道とは違うルートでゆっくり戻ることにする。今まで東シナ海に沿って進んできたが、今度は太平洋側を通ることにし、国道を引き返す。東シナ海沿いは観光客のための施設が点在しているが、太平洋側はほとんど手付かずという感じで全然違う。さらに夕暮れ時の雨。何か寂しい感じがした。石川市街地より再び東シナ海側に出、ホテルに戻る。夕食1回が付いているプランだったので、ホテルでバイキングの食事。今日はゆっくりと食事をした。


3日目。朝起き、外を見ると、今日は太陽が見える。朝食をとりながら外を見ると海がさらに青く輝く。朝食後、ムーンビーチまで行ってみる。日が出るとかなり暑い。少し歩くと汗をかいてしまうぐらいだ。ビーチではすでに泳いでいる人がいる。そういえば15年前に来たときにはここで私はウインドサーフィンを楽しんだのだった。アクアブルーの海をセーリングする気持ちよさは忘れることができない。最近はすっかりウインドサーフィンもご無沙汰状態だ。ここでしばらく遊んだり、写真を撮ったりしながら過ごし、ホテルに戻りチェックアウト。今日は昨日行くことができなった琉球村へ出かける。

15年前にも来たことがあるということなのだが、全然記憶にない。園内をしばらく歩いていくと記憶がよみがえってきた。ハブとマングースの決闘を見ることにはすっかり思い出していた。現在では動物保護法により実際に戦わせることはできないとのこと。確かにショーのたびに殺されるハブにしてみればよい迷惑かもしれないが、これではまったく意味がないではないか。その後ハブを乾燥させて砕いた粉をコサジに一杯もらってなめてみるが、「こげた魚」という感じでうまいものではなかった。疲れに効くということだが。

復元された民家で沖縄の有名な揚げ菓子、サーターアンタギーを揚げたてのところをいただきながら、民家の縁側に座って一休みする。耳に心地よい生の沖縄民謡の調べ。外は蒸し暑いのだが、なぜか縁側は涼しい風が吹き抜ける。こんな観光地ではあるが、この瞬間はとても心地よかった。ちょうど観光客も周りからは消えていた。古き沖縄の民家にふと立ち寄って休憩しているような感覚。その後、また沖縄そばを食べ、園外へ出る。
するとヤシの実をくりぬいた「ジュース」を売っていた。その場でヤシの実に穴をあけ、そこに人数分のストローを差し込んでくれる。話には聞いていたが、たしかに「スポーツドリンク」だ。カルシウムが豊富だという。そして、ヤシの実の刺身。これはどう見ても「イカ」だ。しょうゆをかけていただく。ちょっと珍しいものを食べ、飲んだ。これも旅の醍醐味か。


琉球村を後にし、残波岬へ向かう。景勝地として有名な岬。岩場のわずかなスペースにへばりつくように釣りを楽しむ人たち。なかなかスリルがありそうだ。しばらく景観を楽しんだあと、沖縄のウエスト部分。どこかの観光案内ポスターで見かけた石川市と恩納村のあたりの東シナ海と太平洋が見渡せる丘に行こうと、思ったが薄ら覚えで結局見つけることができなかった。最後の観光地である那覇市内の国際通りに向かう。三越の駐車場に車を留め、ショッピングを楽しむ。ここでゆっくりした後、レンタカーの営業所までは目と鼻の先であった。しかし、渋滞によりこれがまた時間がかかる。7時ぐらいには車を返却。空港への送迎バスに乗り込む。7時30分ぐらいに空港に到着。8:55発、全日空994便。東京着は11時を過ぎる時間だった。8時30分を過ぎるころになると那覇空港のほとんど店は閉まっていた。考えればこんなに遅くに空港にいたことはかつてない。搭乗口までいき、乗る予定の機を見ると妙に小さい。全日空の便だが機や乗務員はエアーニッポンのものであった。ボーイング737−500。120人ほどの乗客しか乗れない。遅い時間で利用者も少ないのだろう。が、空席はなかった。定刻通り羽田に着陸。着陸してから滑走路の方を見ると、まだ着陸してくる機がある。いったい何時が最後なんだ?

手荷物を受け取り外へ出ると、羽田空港ではないようにがらんとしていた。こんな羽田空港は初めて見た。北海道から帰ってきたらしいスノーボードを持った若い人たちが「おお、暖ったけぇ〜!」と言っていた。いや「寒い!」日本は南北に長い国だ。

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