このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

宗谷本線塩狩駅


小説「塩狩峠」の舞台になった無人駅。
しかし、「塩狩峠」の話はこの駅で実際に
起こった事件を扱ったもの。
駅の待合室は狭く、煙突が見えているが
ストーブは設置されていない。冬の間は
ほとんど使う人がいないこの駅には
ストーブは必要ないのだろう。
左奥は保線作業員の人の詰所となって
おり、昼間は数人に人がいるようだ。
濃紺に白い字の駅名票が妙に懐かしさ
をかもしだしている。
快速「なよろ6号」が雪煙をあげながら
通過する。
下り327D普通列車が到着した。
誰も乗る人もなく、降りる人もなく、
定刻に発車した。
この車両は映画「鉄道員」で使われた
もの。寒冷地仕様のキハ12系の形だ
が、映画撮影用にキハ40を改造したもの
だそうだ。映画の1シーンを見ているよ
うだった。そこに高倉健さんが制帽を
かぶって立っていてもおかしくないよう
な・・・。
塩狩駅に夜のとばりがおりた。雪がしんし
んと降っている。こんな山間の雪の降る
無人駅は寂しさに満ちているが、そこに
旅情を感じることができる。


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