このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
解説 (いの一番さん)
千代田町を後にした私は西隣の豊平町に向かった。実はこの日のメインはこちらで、ウエスタンの広島カープ−サーパス神戸を観戦するのが目的だったのだ。
球場のある豊平どんぐり村に11時30分に到着する。ここは他に道の駅,そば打ち道場(町の特産はそば)、温泉宿泊施設、体育館、多目的グラウンドなどがあるレジャー施設で、日曜ということもありたくさんの人で賑わっている。
千代田町とは違い、こちらはネット裏にきちんとしたスタンドがある。一応予備知識で両翼91m、センター120mというのはわかっていたが、初めての球場なので中がどうなっているか楽しみな気持ちだった。しかし、スタンドに入ってグラウンドを見た瞬間、またまた私は唖然としてしまった。なぜなら千代田に続いてこちらも外野が芝生ではなく砂だったからだ。
しかし、こちらは2軍とはいえプロ野球の試合が行われる球場である。こんな条件の悪い球場を使うのはいかがなものだろうか。実際後で試合を見ていると、外野手が守りにくそうにしている場面が何度かあり、気の毒に感じたものだ。大体、この球場では過去何回かウエスタンの試合が行われているが、今回も試合が組まれたということはこれまで誰も問題にしてないのだろう。不思議なことだ。
プロ野球は言うまでもなく素人には真似のできない技を見せることが主目的であるが、可能な限り野球界のいろいろな分野でレベルアップを図っていくことも仕事の一つだと思う。このような球場には改善を要望するのが地元球団カープの役割ではないだろうか。
広島県内では尾道市に新しい球場が作られたり、広島市で新球場構想の動きがあるなどしているが、既存の球場のレベルアップも必要だ。千代田や豊平のような球場を変えていかないと県野球界の発展は望めない。
(球場の概要)
完成:1997年
交通:中国自動車道広島北I.Cから車で20分
グラウンド:両翼91m、センター120m、内野土、外野砂
スタンド:ネット裏長いす席、その他芝生席
スコアボード:得点−電光式、打順表−手書き式
(追記)
後日、公認野球規則を調べると競技場については次のように規定されていた。
巻頭に「野球球技場区画線」という図があり、そこには外野にグラスライン(芝生の線)が引かれている。そして本文では規則1.04に「グラスライン及び芝生の広さは多くの球技場が用いている規格を示したものであるが、その規格は必ずしも強制されるものではなく、各クラブは任意に芝生及び芝生のない地面の広さや形を定めることができる。」とある。
芝生を植えろとは明文化されていないが、この文章を読むと芝生があることが競技場の前提条件であると解釈できると思う。
(2002年6月29日)
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |