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大阪球場探訪記

(カイリューズ 2003年5月21日)

 経済学部のN先生が学部生を引き連れて大阪球場跡地の再開発事業を観に行くので、一緒にどうやと誘われたので、すぐに行きますと答えた。大阪球場の跡地か。あの近くはよく通るんだけど最近行ってなかったな。この前行ったのは2002年春にウインズで馬券を買った時なので、もう1年近く前になるのか。再開発事業をしているようだけど、いったいどのようになっているのだろうか…

 到着して驚きました。なんと目の前に緑が広がっているではありませんか!

 まさか、1年チョットの間にこんなことになっていとは… どうやら「なんばパークス」といって、商業施設の上に屋上公園をおいて複合緑化都市にする抗争のようです。でもまだ驚きは少なかった方。前日の朝日新聞夕刊にこのことが載っていたので。これを知っていなかったらどうなっていたことやら。
 ここで「なんばパークス」の説明をしておきましょう。なんばパークスは何回も書いているように、大阪球場の跡地を再開発してつくられた施設です。難波再開発は南海なんば駅からもとの大阪球場、さらにそこからまだ南に至るまでの広い範囲の計画で、そのうちの延床面積約30万km2が複合緑化都市「なんばパークス」として2003年秋に誕生する。第1期計画では商業施設とその上の屋上公園、そしてオフィスビルから成り立っている。商業施設はメインの2Fから8Fまであり、1Fと地下は駐車場。ウインズもこの地下にある。屋上公園は商業施設の屋上なのだが、これはどのように表現しようか、階段状になっているので2Fから8Fの屋上と言おうか。北が低く南が頂きで、北側斜面になっている。オフィスビルは30階建てで、さらにその上もあるのかな。
 今回はオフィスビルを登らせてくれるということで、29Fまで登らせてもらった。オフィス空間は無柱で広かった。ここを最大5つにわけて使用させるんだとか。L字形で、主に面しているのは西側と南側で、北側も窓があり景色が見える。北は京橋のオフィス群、西は大阪ドームはもちろん、ユニバーサルスタジオジャパンのホテルが見え、南は長居陸上競技場も見えた。大都市特有のスモッグのおかげで曇っていたけど、晴れていれば大阪湾や和泉の山々も見えたと思う。

 南側の窓から見下ろすと、住宅展示場がすぐ下にあった。場所でいえば、なんばパークスの第2期計画に含まれている部分だ。まだ開発はなされないので住宅展示場があるのであろう。住宅展示場といえば大阪球場。大阪球場といえば住宅展示場(?)。ということはこの住宅展示場も大阪球場に関係があるのか?と案内係の方に尋ねたら、やはりそうだって。展示されている家や展示会社は違えど、ニッピというところが催しているらしい。

 さらに驚いたことに、大阪球場はどこまであったのか?との問いには、思わぬ答えが返ってきた。なんとこの部分がスタンドの外周ですって。

 どの部分かわかりますか? 野球場の外周なので丸いですよね。写真中央の丸みを帯びた部分が大阪球場のスタンドの外周のようです。専門用語かどうかは知らないけど、案内係の方は「アール(R)」と言ってました。曲線のことなんですね。上の画像ではわからないけど、上から見るかぎりでは、元スタンドの外周はすぐにわかりました。なんせスタンド部分とそれ以外のところとでは土の色が違うので。上の画像の左上部のプレハブが建っているところには以前ウインズがありました。今はなんばパークスの地下部に移動してあります。元ウインズの隣には大阪球場スポーツセンターが以前ありましたが、これはもうなくなっていました(ボウリング場と卓球場は2001年9月30日で営業終了。アイススケートは大阪府立臨海スポーツセンターで営業中)。
 次は降りてなんばパークスの工事現場へ。まだ建設途中だけど、秋に間に合うのだろうか?って感じだが、たぶん大丈夫なんでしょうね。案内係の方はこちらに説明の力を注いでた。まあ学生相手なので、オフィスビルよりも商業施設の方が身近だからね。商業施設部分はやたらと曲線が多い。案内係の方もやたら「アール」を強調していた。あとで聞いた話だが、グランドキャニオンをイメージしたらしく、2Fのメインストリートが峡谷部になっているようだ。たぶんこれだけの説明ではわからないでしょうが。
 そして最後にこの施設のメインともいえる屋上公園へ。近くに行ってわかったことは、木ばかりでなく草も多く生えていること。しかもせせらぎが流れている。よくわからんところだ。草木には土が必要だが、土をそのままのせているだけでは雨水によって流失してしまうので、それを防ぐために木の皮が敷き詰められていた。これは生活の知恵でしょうか。

 なかなか面白いところでした。たぶん大阪に住んでいれば一度は訪れるでしょうが、問題はリピーターでしょうか。また来たい、何度も来たいという気にさせられるかどうかでしょうね。
 その後はN先生とその奥さん、N先生のゼミ生2人、そして案内を務めてくださったNさんと一緒にお食事を。Nさんの熱い話口調に、今度のプロジェクトに賭ける熱い気持ちがうかがえました。

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