このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ついさっきまで、大きな声で今日一日の報告をしてくれていた2歳の娘は、もう寝息を立てている。
大した報告じゃない。ご飯を食べたとか、ジュースをのんだとか、そんなことだ。
毎日家に帰らないから、家に帰ったときは、お布団の中に入ってからでも、一通り僕に報告しなくてはならないことがあるらしい。そして、それらが済んでから、眠りにつくのだった。
そういえば、上の息子(6歳)も、2歳の頃は同じようにしていた。
今は、一日中友達と遊んだりして、疲れ果てて布団にはいるから、床についたら5分とたたずに眠ってしまうのだ。
我が家は床に「ダブル」用の布団と、シングルの布団を並べて敷き、そこに親子4人で寝ている。
子供達が眠ると、僕は再び起き出して、テレビを見たりチャットをしたりしているのだけれど、再び寝室に戻ると、寝相のすさまじさにいつも驚かされる。
これには例外がない。
上下反転など当たり前で、娘と息子の場所が入れ替わっていることもある。
どうしたらそんな風になるのか、ちょっと想像がつきにくいのだけれど、現実にそうなっているのだから仕方ない。
そして、夜中に突然泣き出したりする。
そう言うときは、大抵、夢を見ている。友達とおもちゃの取り合いをしたりとか、お母さんに怒られたとか、そんな夢なのだろう。
うなされて、目を覚まし、そして僕と目が合う。
「大丈夫。お父さんもお母さんもいるよ」
それをきくと、安心したような顔になり、目を閉じ、再び寝息を立て始めるのだった。
親と一緒に寝るのなんて嫌だ、自分だけの部屋が欲しい。
そんな時が来るのは、もう目の前なんだろうと思う。
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