このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
駅から家まで普段は妻の運転する車で送り迎えしてもらっている。
その日の帰宅にはバスを使った。夜遅くなったからである。
誤解のないように注釈しておくと、最終バスは深夜1時近くになってから出る。普通の路線バスだけれど最終だけは「深夜バス」と称して倍額の運賃になるがそれでもタクシーの半分以下で済むから助かる。 終バスの手前3本ぐらい(かな?)はバスのルートが通常と異なる。昼間は2系統あるバスが1系統に統合されて走るからだ。
そのことは知っていたのだけれど、まさかバス停が増えるとは思ってもいなかった。
テープの案内放送で「このバスはおりば専用停留所を利用していただきますと流れた。
なんだろう。そのようなものはきいたことがない。
どうせ途中から乗る人なんていないから、所要時間を短くするためにショートカットルートで走るから、バス停の位置が昼間と違う。
そう解釈したのだけれど、これは間違い。
バス停の間隔が極端に短くなるのだった。
つまり、夜間は危険だから、少しでも「バス停と自宅の距離」を短くするためにバス停を増やしたのだろうと想像した。
そう、ここはとても危険なのだ。
大阪のベッドタウン。人口増加率では10年連続日本一というところなので、完全な新興住宅地。ニュータウン。
それだけに規則がうるさく、商店を出すことが出来ない。
商店がないので公衆電話もない。コンビニをもとめてうろつく深夜族もいない。
バスが着かなければ人通りもない。
こんなところで刺し殺されそのへんの草むらに転がされたら翌朝まで誰にも気付いてもらえない。
そういう背景があるのか、単に少しでも家の近くにバス停があればいい、という思いなのかは知らないけれど、とにかくバス停が増えていた。
なにしろ、「次は○○です」という車内放送のアナウンスが終わらないうちに次のバス停が近づいてくるほどの近距離。
停留所のポールには「おりば専用」とある。つい近所のことなのに全く気が付かなかった。
さて。話は全く変わるのだけれど、国道176号線の改修が進んでいる。
久しぶりに走ると、曲がるべき交差点を見失って通過してしまった。
自分の走っている道が「片側1車線から2車線になった」だけで、周りの風景まで変わったわけではないのだが、それでも見落としてしまうのだ。
この176号線、宝塚駅前の改修からかなりたつけれど、ようやく交通の難所「生瀬橋」が付け替えられる模様だ。
生瀬橋は、本来一本の道である国道176号線が、川を右岸から左岸に渡るためのものである。「本来」といってもその橋や道の成り立ちは知らない。現状そういう役目を果たしている、と言うことなのだ。
この橋を挟んで176号は川と平行した道路なのだが、橋だけが川に対して直角についており、しかも橋の両端が交差点になっている。
つまり、176号線を直進しようとする車は、橋を渡るために左折し、橋を渡り終えたら右折するということになる。
その上、信号のプログラムに欠陥があるのか、現状に合っていないのか、もう一日のほとんどが渋滞している。
この橋を原因とする渋滞の記憶は、僕が小学生の頃に始まっている。今僕は30代前半だけれど、いかに長い間放置されていたかがこれでわかるだろう。
省エネ? アイドリングをやめましょう? ノーマイカーデー?
そんな言葉を聞くといつもこう思う。
ふざけるな。欠陥信号や欠陥交差点、欠陥道路の改修の方が先だ。
お役所の建物が改修されても、庶民が使う道路は長い間放置されていたのだ。
この間渋滞で失われた貴重なエネルギーと、破壊され失われた自然、ドライバーや同乗者が失った時間をお金に換算したらどうなるかな?
これでようやく176も少しは走れる道になるかも知れない。 それはともかく、毎日同じルートを行き来する日常に埋もれてしまうことなく、少し違った道を行くと発見があっていい。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |