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その1「旅は道連れ」
1998年8月11日
稚内駅2F休憩所
早朝5時。まわりの起き出す音で私も目覚める。カーテンの隙間から射す朝日が輝いていた。
今日は朝イチ6時41分の名寄行き4326Dで出発である。これを逃すと4時間待ちである。
駅前へ出ると夏とは思えないひんやりとした朝の空気が心地よい。駅の軒先ではいくつも野宿のシュラフが
転がっている。(もう朝だ、はよ起きんかい。こういう輩が駅ネのよからんところだね。)
4326D
注・これは10日にあらかじめ撮っておいたもの。ここから旅が始まるのである・・・
銀色のキハ54気動車がエンジンの音轟々と静かな早朝の駅に騒々しく入ってくる。
暖機運転でディーゼルエンジンをふかす音が稚内の街に響く。 何とも騒々しい旅立ちである・・。
出発を待つ名寄行き普通列車4326D。
この後、名寄で3324D(快速なよろ6号)に乗換え。
旭川では約2時間の列車待合い時間の間に駅前の書店で時間を潰し、1337発3250M(小樽行き)に乗車。
札幌までは約2時間半。石狩平野の爽やかな風を受けながら列車は走る。
札幌には1614到着。ここで一旦防寒装備の撤去と防暑装備の積み込みのためアパートに戻る。
旅は道連れ、夜は更けて・・・
夕食後、再度パッキングをし札幌駅へ向かう。
札幌からは私の旅では非常に珍しい同行者と待ち合わせである。
2210頃着いた札幌駅西口改札前では既に今回東京(新宿)までの29時間40分を共に旅する
二人が( ひむ 氏・ やす 氏)待っていてくれた。二人とも今回普通列車での長距離旅行は初めてのことで
私が実質、コンダクターとなることとなった。
事前にやす氏の主催するIRCで検討はしていたもののこれから始まる道中はメンバーからして
さぞかし濃ゆいものとなることは予想された・・・
幸い今夜乗る函館行き「快速ミッドナイト」の指定席が入手できたので少しは快適な旅の始まり
にはなりそうだったが。
快速ミッドナイトのカーペットカーは良い場所をGETする為に早く並んだ方がいいので
早速ホームで待つことにする。
しかも3人共東京へ向かう目的は一緒。集まって早々ホーム上で実に濃い話が炸裂である。
心は既に一足先に東京に飛んで行ってしまったかのように・・・・・・・・。
そして快速ミッドナイトは定刻に発車・・・・・・せず若干の遅れで発車。
男3人、波乱に満ちた旅にふさわしい(?)出来事であった。
【音声録音は DENON製MDレコーダー DMP-R70 を使用しました】
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