このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

   長い一日 (その3)&長い文章。堪忍してなぁ・・ 


    1998年8月17日 

     9375Mが街の明かり瞬く川崎到着前に日付が変わる。

     これから熊本県八代まで乗車時間24時間。普通列車だけで1日で乗り継げる最長区間である。

     車内は途中駅から乗ってくる人達も加わりさらに混雑してきた。

     デッキはもちろん、通路ももはやぎっしりと埋まり空いてる所など見つかりそうもない。

      【9375M 臨時大垣夜行 熱海到着直前車内放送 .rm File 93KB】  一括ダウンロードは こちら   

     車内は減光されないので明るいままだが、今日の疲れか熱海を過ぎたあたりで私は眠りに落ちた。

     途中の停車駅の記憶はなく、目覚めたときには既に夜が明けていた。

      【9375M 臨時大垣夜行 岡崎到着直前車内放送 .rm File 193KB】  

     ストリーミング再生が出来ない場合は こちら からダウンロードして下さい。

     古屋でかなりの乗客が降り、車内が空いてきた。

     大垣には定刻に到着。そして恒例の大垣走り。 狭い階段を皆大荷物を持ち急ぎ足で上っていく。

     朝の大垣駅ホーム。皆さんやる気なさそうにぼへーっとしてますね

     後から遅れて着いた「ムーンライトながら」の乗客も加わりホーム上は一層賑やかに。

     しかし乗り継ぐ列車は1本。2本の列車からの客を1本にすると・・・・・・・車内は大混雑。

     原で一旦下車。ここで乗客は関西方面と北陸方面の列車に分散される。

     東海道を西へ向かう私はこのまま姫路行きに乗り換え。

     しかし、姫路行き新快速が来るまでしばらく時間があるのでここで朝食。

     昨日秋葉原で買った煎餅を朝飯にする。何とも貧乏ったらしい・・・・・・・・・(^^;

     まわりの乗客のほとんどはこのまま大阪方面へ向かうコミケ帰り組らしい。

     見れば判る。手に持った紙袋が物語っているのだから。 (^^;;;;

     米原819(新快速3613M)姫路1046

   姫路行きの新快速は結構混んでいる。そこへ大荷物の軍団が来て座席が埋まっていく。

     まあ、途中で乗客は入れ替わるだろうから姫路までの2時間半の間全く座れない事はないだろうが。

     列車は120kmの高速で東海道をかっ飛ばしていく。途中京都や大阪で乗客が入れ替わり

     私も座ることが出来た。

     姫路1104(1415M)岡山1225/岡山1243(1357M)広島1514

     路からは三原行に乗換え、岡山で下車。岡山からは南岩国行きに乗り換え広島で下車。

     当然その間食事をゆっくり取る時間もない。これがぎりぎりの乗り継ぎが続く旅の欠点である。

     岡山駅で撮影。南岩国行き1357M

     曇り空の下、山陽路を列車は快走していく。

     淡々と続く景色を眺めるうちに眠気が襲ってくる。

     島に到着したのは1514。八代までは後9時間である。まだ9時間もあるのかとも言えるが・・・

     広島で遅い昼飯。駅構内の売店で買った稲荷寿司を車内で食べる。

      広島1526(669M)下関1929

     広島から下関行きの669Mに乗り換える。昼間の列車としては長時間の乗車時間、約4時間である。

     夕方、ホームに停車する普通列車(岩国にて撮影)

      【669M 車内放送 .rm File 158KB】   ストリーミング再生が出来ない場合は こちら から。

     島が多い瀬戸内の風景を時々眺めながら列車は走っていく。

     中、雷鳴が鳴ったかと思うと突如雨が降り出した。しかも激しい雨だ。

     しかしその雨もすぐに止み、窓の外には夕焼けが広がっていった。

     さすがにここまで西に進むと日が沈むのもだいぶ遅くなる。

     1929の下関到着直前まで西空が明るくなっていた。

     関から昨年の夏は韓国へ旅立ったのだが、今回はそのまま関門トンネルをくぐる。

     下関以降はあわただしい乗り継ぎでゆっくり買い物をする時間もないので構内のパン屋で買い物。

       下関1945(5567M)小倉1957

      下関から小倉までわずか2駅。関門トンネルをくぐるためだけに乗る列車である。

     下関発車直後、交直切替区間を通過し車内灯が一瞬消える。

     いよいよ九州の交流区間に入ったのである。

      小倉2000(快速3341M)博多2101

     倉では乗換時間がわずか3分しかない。しかも階段を上った別ホーム。

     そうなると到着直後から乗り換えダッシュである。

     ドアが開くと同時に一斉に各乗降口から乗り換え乗客が飛び出した。

     輪行自転車を抱え階段を駆け上がる猛者もいる。

     その中には大垣夜行で見たコミケ帰りの人達も何人か・・・(^^; 【自分もであるが】

     列車は夜の北九州をひた走る。

     既に品川出発から20時間以上を経過している。しかし身体に疲れは感じない。

     精神的にかなり高揚してるようだ。気分的にはハイになってるのが判る。

      【荒尾行き 3341M 車内放送 68KB】  ストリーミング再生が出来ない場合は こちら から

     博多2103(1327M)大牟田2210/大牟田2219(355M)熊本2311   

     多でも3分乗換。再びダッシュである。

     ところが遅い帰宅ラッシュにぶつかり車内は大混雑。私は座れず立ったまま。

     座れたのはだいぶ後になって車内が空いてきてからだった。

     さらに大牟田で乗換。

     夜10時過ぎだというのに外は蒸し暑い。冷房の効いた車内とは大違いである。 

     23時過ぎ、終着間近の上熊本で「Comiket54」の紙袋を持った人が下車。

     彼らもまた大垣夜行からの乗り継ぎ組である。 

     熊本2320(6381M)八代2356   

     夜中の熊本駅からは八代行きの列車に乗り換え。 

     もう乗る人もほとんどいない。 が、コミケ帰りの人がまだ何人かさらに乗り継ぐ。

     彼らとは大垣夜行からかれこれ23時間以上も一緒と言うことになる。根性あるねぇ。

      【八代行き 6381M 車内放送 38KB】  ストリーミング再生が出来ない場合は こちら から

     もう外は完全に真っ暗である。このころになるとただ惰性だけで座席に座ってるような感じだ。

     してもうすぐ日が変わろうとする23時56分 八代駅に到着。

     品川駅を出発して24時間3分。

     青春18きっぷの効力を最大に発揮した一日であった。

     改札を抜けると時計はちょうど0時を指した所。

     さらにこの先まだ乗り継ぐのだが、もう朝まで列車はない。

     待合室で持参のコンビーフとウーロン茶で夜食。

     待合室は10人ぐらいの始発待ちの人がいる。

     私もベンチに横になり一時の休息をとることにした・・・・・・・・・・・・・


      旅は続く


     ちなみに八代駅の待合室は普段23時30分で閉鎖だそうだ。

     この日は追い出されなかったが単に運が良かっただけかもしれない。

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください