キャラバンパーク(略してキャラパー)のレセプションで1週間分の宿泊費を払う。90ドルと安い。 そしてパスポートを預けさせられた。逃げないように・・・だろうか?!
働くための税金の手続きの紙をもらったり、 「いつから働けるか分からないけど、働ける前日の夜にここに呼び出して説明するので、いつからでも働けるように 帽子と昼ご飯の用意はしておいてね」と説明を受ける。「ここに日本人はいるの?」と聞くと、「いないよ!」という事だ。多少不安ではあるが、シドニーでの日本人社会に 懲り懲りだった私は初めて送れるだろう外国らしい生活に少し期待を抱きながら、鍵をもらった自分の部屋へと向かった。
ここのキャラパーは、普通に旅してる老夫婦や、家族連れがキャンピングカーや小さいロッジのような所に泊まっている様子が 見られるが、ピッキングのためにここに来た人達のほとんどは、キャラパーの奥の方にある長く連なるバンクハウスと呼ばれる所に収容されるようだ。
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BUNKHOUSE |
それがまたとても新しくて、綺麗な建物である。一つの部屋は3人部屋で6畳間ぐらいの広さではあるが、二段ベット一つと、1段のベット一つに 冷蔵庫、テレビ、そして一人一人に一列づつ優れものの棚がある。一つの棟(8部屋)ごとにキッチンがあり、シンプルではあるが 綺麗だ。この棟が3つ連なっている。部屋の扉はガラス張りで、部屋の前にはテーブルと椅子がくっついたやつ(6人ぐらいが座れる) が並び、目の前には芝生が広がっている。
シャワーとトイレもバンクハウスと同じく新しく、一室にシャワーとトイレがあり、シャワーに入る時に服とかを置いたり かけたりするスペースもあり、とても便利な感じだ。しかし、手を洗うスペースがかなり狭く、朝の洗顔時には地面と服がびしょ濡れになること間違い無しだ。 シャワーとトイレは結構な数がある。
洗濯をするスペースには洗濯機もあり、2ドルだ。手洗いできるスペースもある。物干しは各部屋の窓側の外にあって便利そうだ。
なかなかいいではないか!しかし自分の部屋に入ると、なんだかとても散らかっていて、地面(床ではなくてコンクリート)には ホコリの塊があったりして汚い感じだ。にも関わらず、地面にも平気で本とか色々なものが散らかっている。 同じ部屋の2人はまだ仕事から帰っていないが、どんな人達だろうか・・・。
一通り見ていると、韓国人の女の人がいたのでしゃべりかけてみると、彼女も今日到着したようだ。 しかし今日到着したとは思えないほど、そのへんにいる人達に気軽に話しかけているので驚いた。
帽子とか食料を買うためにスーパーに行かねば!と思い、レセプションでスーパーの在り処を聞くと歩いて20分ぐらいで行けるらしい。 20分って遠いな・・・と思いながら、さっき半信半疑のまま車で通ってきた道を歩いて、歩いて、シェルを通り越して、歩いて、歩いて、 ちょっと店が建ち並んでいる所へ辿り着いた。こんな小さな田舎街に観光客などいるはずもなく、本当にオージーしかいない。 オーストラリアの田舎町の風景だ。こんな所をアジア人が歩いてたら物珍しそうに見られるかと言うと、そうでもなかったのは この街がピッキングをする各国の若者達が滞在する街であるからだろう。
私は帽子を被るのがあまり好きじゃないけど、働く時に帽子は必ず被らなければいけないようなので、試しに色々被ってみたけど どれも笑えるぐらい似合わないので、もうええわ!と適当に買った。そしてスーパーでパンとかパスタとか野菜とかを買い込んで、 今度は重い荷物を持ちながら、ひーこらひーこら言いながらキャラパーに帰り着いた。遠いねん!!