このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

WH入門
WH1年間
WH一般教養
MONEY
WH終了
WH BBS
WH LINK
WH TOP
放浪LIFE
-HOME-

Coffs Harbour -1-22-23,May
Coffs Harbour YHA Hostel $21

ついに憧れのバス、グレハン(Greyhound Pioneerという長距離バス会社の略。Mccafferty'sという長距離バス会社と この頃に合併した為、Greyhound Mccafferty's という名前になっていたと思うが、グレハンと呼んでいた。) に乗っている私。ついに私も旅人となった。

みんなに書いてもらった出会帳のページを読み返し、涙しそうになりながら「ゆず」の歌でも聴こうかと CDを用意しようとしたら、バスの中でビデオが流れ出した。 ジュリアロバーツとヒューグラントの「ノッティングヒルの恋人」だ。 シドニーを後にした哀愁に浸る間もなく、映画に見入ってしまった。 もちろん、オーストラリアで、オーストラリアの長距離バスに乗っているので日本語字幕など無い。 それでも映画に見入ってしまう私って、実は英語が結構出来る人なのだろうか!? そんなことは有るわけがない。日本で見たことのある映画なのでストーリーは何となく知っているため、 だいたい予想しながら見たに決まっている。細かいことは理解できなくても、何となくで感動できてしまうのが映画というものだ。

何となく感動したり、何となく周りのオージー達がウケている所でウケたりしながら、 映画は終り、バスの中も真っ暗になってお休みの時間になった模様だ。 なぜ午後8時出発のバスに乗ったかと言うと、もちろん宿泊費を浮かすためである。 ラウンド経験者の友達からのアドバイスによって知った、このお得な方法。 私は飛行機でも、電車でも瞬く間に眠りにつけるタイプだが、バスだけは苦手だ。 寝たのか、寝てないのか分からない状態で、休憩場所に到着したりしながら、また 寝たのか、寝てないのか分からない状態で、早朝4時35分の到着予定が少し遅れ、早朝5時前に私の旅の最初の目的地コフスハーバーに バスは到着した。下車するのはどうやら私だけのようだ。

運転手のおっさんに、「ホテルは予約してあるのかい?」と聞かれる。「NO!!」と言う私。 「ホテルに電話して迎えに来てもらいな!」と言うおっさん。確かに、これは迎えに来てもらうべき だろう。何しろ外は真っ暗だ。始めての旅の目的地の宿泊先ぐらい予約しとけばよかった・・・と 本気で思ったのは、バスが走り去って、シーンとした真っ暗なバスターミナルに1人取り残された時だった。

私より一足先にシドニーを出発したマユミが泊まるYHAに泊まるつもりでいたので、 急いで地球の歩き方を取り出して、YHAの電話番号を探す。 「あれ!?電話番号が載ってない!FAXの番号しか載ってない!何やねん!地球の歩き方めー!」 と焦る。

え、こんな寒い真っ暗な誰もいないバスターミナルで、どうしたらいい?

寒いので、とりあえず動くことにした。バスターミナルの近くにモーテルがあったが、 「1night $39」と高い。旅の初日からそんな贅沢はできない。でも寒い。凍える。 ウロウロしていても始まらない。地球の歩き方をよく見てみると、地図がある。 そしてYHAまでは1キロと書いてある。これは歩くしかないだろう。 地図を見れば、モールのある「HIGH STREET」を真っ直ぐ歩き、途中で右に曲がり、少し真っ直ぐ 行けばYHAに辿りつけるみたいだ。こんなぐらい余裕だろう。行ける、行ける。

方向も何も分からないまま、暗い道をウロウロして何とかモールのあるハイストリートを 見つけ出し、重い荷物を背に歩く。真っ暗で、かなり怖い。数台車が通ったり、人がいたりして かなり恐ろしい。そして思ったよりも道は遠く、途中で道がなくなり、芝生の上を歩いたりして かなり歩いたが、YHAの姿は見えず、立ち尽くすしかなかった・・・。 目の前には長い長い坂があり、歩道はない。この坂を、しかも車道を歩いて上って行くのか? と立ち尽くす。またバスターミナルまで引き返すのもしんどいし・・・。そして、 出発から12時間も経っていないのにシドニーに帰りたくなる。 もう嫌だ。

とりあえず、道を渡ってみよう・・・。と道を渡ると目の前にYHAの看板が!! 暗くて見えなかったが、YHAの前まで辿り着いていたようだ。ホッと一安心するが、しかし。 戸が閉まっている・・・。まだ6時にもなっていないのでレセプションが開いているわけが ないのであった。開くまで待とうかと思うが、あまりの寒さにマユミに電話をするが出ない。 寝ているのだろう。寒い。寒い。ああ、どうして予約しておかなかったのだろう。

しかし、すぐにマユミが電話を掛け直してくれ、戸を開けてくれた。 神様、仏様、マユミ様。マユミが天使のように見えた。(嘘です)

キッチンへ行き、「寒かったでしょー」とマユミが紅茶を入れてくれたりして、 ホッとしているうちにレセプションが開き、2日分の宿泊を予約する。 もちろんドミトリーだ。部屋へ行き、同室の人達が寝ているのもお構いなしにシャワーを浴び、 バスの中で熟睡できなかったので寝ることにした。その時、既に7時になっていた。

後で気付いたのだが、地球の歩き方にはちゃんとYHAの電話番号が載っていた・・・。 TEL・FAXが同じ番号だったのだが、FAXと書いてある横にあった電話の絵のマークに気付かず、FAX番号しか書いてない! と私が早とちりしただけであった。

早朝に到着する場合は、事前に予約をして迎えのバスをよこしてもらいましょう。 そういう教訓を得た、旅のはじまりである。

ラウンド1topへ戻る Coffs-2-へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください