昨日、メインビーチにガッカリしたので、バスで行ける場所にあるサンシャインビーチに行くことにした。 Sunbusというバスに乗れば行けるという情報を得た。バスに乗り込み、リターンチケット（往復）を運転手のおっさんから買う。 バスはガラガラだ。途中で、帰りのバスの時間を教えてくれ、「3:20pm.4:20pm.5:20pm LastBus」と書いたメモをくれた。 バス停に着いたら「ここやでー」と言ってくれ、「帰りはここで待つんやで！」と念を押して言ってくれた。 親切すぎるバスの運転手のおっさん。一人でサンシャインビーチへ行く姿がよほど寂しげだったのだろうか？とも思ったけど その親切さは素直に嬉しかった。

Sunshine Beach

サンシャインビーチは綺麗な長い長いビーチで、これぞ求めていたビーチだ！と嬉しくなった。しかも、ほとんど人がいない。最高だ。 歩いて、写真を撮って、座って海と空を眺めた。雲のある空は綺麗で、砂浜に寝転んだら、砂と空と海だけが視界に飛び込んで来た。

寝転びながら、またもや「深夜特急」を読む。ビーチで読書もいいものだ。ビーチといえば泳げよ！という声も聞こえてきそうだが、 泳ぐにはまだ早い気候であり、私は泳げないし水着も持ち歩いてないし、だいたい海があまり好きではない。インドア派な海の楽しみ方しか 知らないのだ。海を見るのは好きだから、これでいい。

充分に海を満喫したので４時２０分のバスで帰ることにした。YHAに帰り、友達に葉書を書き、 夜ご飯はパスタを作って食べた。旅って暇だー。得にここは日本人を見かけないから、今までみたいに 旅の話を聞いたり一緒にご飯を食べることができないから、暇さを感じる。それなら、外人の人がいっぱいいるんだから、しゃべりかければ いいじゃない！というわけであるが、同じ部屋の人とは挨拶や簡単な自己紹介や、旅のルートぐらいは話すけど、一緒にどこかへ出かけたり、夕食を一緒に食べましょうよ！ なんて言えるほど会話を続けられないという現状である。英語力と勇気の無さを痛感。

だいたい、なんでこんなに英語もできないヘタレのくせに一人旅をしているの？

シドニーにいる時、旅立っていく友達のスタイルには、「仲良い友達と２人旅」「行く方向が同じリフト（車に相乗り）を探す」「一人旅」というのが主であった。 でも私はお金がギリギリの旅であり、働く先を見つけなければいけない。いつ働くことになるのか、いつお金が尽きるかも分からないので友達と旅するのは無理だ。リフトは、初対面の人達と協力しながら旅をしていかねばならず、 運転免許も持っておらず、料理の腕もない私は何も協力できなさそうだし、人見知りするので疲れそうだから嫌だ。というわけで、一人旅なのである。

私は友達と旅行に行くと、四六時中一緒にいるから絶対に時にはイライラして八つ当たりをしてしまう。絶対に頼り切ってしまう。 そのくせイライラしてしまう。相手のせいにしてしまう。短期間の旅行でもそういう事になるのに、長期間誰かと旅するなんて私には無理だ。 とは言っても、友達と一緒だと、楽しさも倍増するし、感動も分かち合えるし、第一寂しくない。でもそれは日本に居てもできる事だ。 一人でワーホリに来たのだから、一人でオーストラリア一周の旅をして、人見知りをしないようになりたい、英語も上達したい。 「一人でこれをやった！」というものを得た事が今までにないので、ここで得たい。そういう気持ちもあった。

でも、暇は暇である。一人は暇。暇。暇。暇ー。シドニーを出てから、ここまでの短い旅の中で感じた事は「刺激がない」と言うことだ。 私は旅といえば、１年半前に５日程、タイを旅行した時のような異国の雰囲気、騙されるのか？という感じ、値切る楽しさ、そういう刺激を求めていた。 楽しかったタイの旅を、オーストラリアの旅に求めても仕方ないことであったが、刺激が無いと落胆していた。海も、もう見飽きた。もういい。

明日からはチルダーズで働いて、旅の資金を貯めよう。そこからオーストラリアの旅を続けるか、アジアに行くかは、またその時に考えればいい。 まだ風邪が治りきらず、喉が痛く咳も出るのが不安だけど、旅はここで終り。明日はチルダーズへ。