このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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Noosa Heads -1-2,Jun-3,Jun
Halse Lodge Guest House
(YHA) $19

今度こそこれで最後だねと言いながら、ブリスベンのトランジットセンターまでマユミは見送りに来てくれた。 10時半のバスで、いざヌーサヘッズへ!!

風邪を引いて寝込むまでは、さっさと働こうと思い、旅を楽しむことをせず、先へ先へと考えていた。 しかし風邪を引いて、まだひどい咳も止まらない今、もう少しゆっくりと進んで行ってもいいんじゃない?と思い、チルダーズで働く前にゆっくりした場所へ行こうと 決めたのだ。ブリスベンからチルダーズの間には、美しい海岸地帯であるサンシャインコーストや、世界最大の砂の島であるフレーザー島がある。 フレーザー島へ行くのにはツアーを利用しなければならず、お金がかかってしまうと言うことで却下。 こんな風に、お金がないから、貧乏だから、という理由で綺麗な場所を見ずに通りすぎる事が多くなればなるほど、 自分は何のために旅をしているのかという疑問が湧く。それはこの先、オーストラリアの旅を続けるごとに色濃くなっていく事であった。

そういうわけで、サンシャインコーストのいくつかの街のうち、なんとなくここにしようと思い決めた行き先がヌーサである。

ブリスベンを出たバスは、1時10分にヌーサに到着した。今晩泊まろうと思っているYHAを探してヌーサの街を歩く。 年配の人々が多く、高級リゾートっぽい雰囲気が漂っている。YHAが見当たらないので、インフォメーションで聞くと全く反対方向だった。 引き返して、YHAに到着した。YHAというより、ロッジのような感じで、年配の人々もいるし、レストランもあるし、リゾートっぽい。 なんだか良い匂いのするレセプションで2泊分のお金を払って部屋へ行った。部屋は小さいけど綺麗だ。

地図を見ながら、メインビーチへと歩いて行くことにした。「メインビーチはいいよ!」と聞いていたけど、着いてみると思った以上に 狭く、人も多く、「なんじゃこりゃーー!」と一人つぶやく。ガッカリしながら、ビーチで「深夜特急」を読む。

私はオーストラリア一周の旅をするお金も 満足にないくせに、 オーストラリアの旅を終えたらアジアの旅をしてから日本に帰る!と真剣に思っていて、もちろん憧れの「深夜特急」で 沢木耕太郎が行った場所にも行きたい!わけであり、マユミが「深夜特急」の文庫本の1.2巻(アジアの旅の部分)を持っているのを発見して、「いいないいなー」と言って 貸してもらい、「アジアの旅をするなら、貸しておくよ。日本で返してくれればいいから。」というマユミの素敵な発言により、 今私の手元にある「深夜特急」。

本を読むのにも飽きて、ぼーっとビーチを見ていると、服を着たままの子供達がはしゃぎすぎたあまり勢いあまって海に尻餅をついてしまい、 そのあとは2人して服が濡れるのにも構わず、びしょびしょになって遊んでいる姿があった。子供時代っていいよなーと心和ませながら見る私は、まるで老人のようである。

老人の心になっている場合ではないので、食料を買いにスーパーに行くことにした。 スーパーへはYHAから徒歩10分と書いてあるのに、実際には20分かかった。不動産会社の広告じゃないんやから正確に書けよ!遠いねん!

遠いスーパーから帰り、 夜ご飯を作ろうとしたらキッチンは外人だらけで混み込みである。ここに来てから日本人を見かけない。 日本人だらけの場所では「なんでこんなに多いの?ここは日本?」と毒づくくせに、日本人がいないと心細くなるのは 自分勝手すぎるけど、そうなってしまう私。手の込んだものを作る気力も失せ(そんなレパートリーないけど) ミゴレンを茹でて、キューリを切って食べた。手を抜きすぎである。

なんか物足りない気もするけど、もうめんどくさいので タバコでも吸おうとしたが、どこもかしこも「NO SMOKING」で、結局駐車場の物陰に座って吸う羽目になった。 それでもまだ7時前。街を歩いてみるが、さすが高級リゾートだけあって老若男女、カップルで溢れているではないか! 綺麗な明かりのついた高級な感じのレストランで食事を楽しむ人々。私の晩御飯はミゴレンとキュウリ・・・。なんか虚しい気持ちになり、1人旅の寂しさを感じまくり、早く旅を切り上げて日本に帰りたくなった。

そんな気持ちを紛らわそうと、日本の友達まりちゃんに電話をした。 ヌーサヘッズの街の公衆電話から。「暇やねーん」と。「すごいなー。一人で旅行してるんやなー。うほー。」と言われ、 「凄いだろ!へへへっ!」と思うわけもなく、本気で日本に帰りたくなった。

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