マウントアイザのケンさんツアーとは勝手が違う。思えばケンさんツアーは、平和だった。参加者はみんな日本人。 ケンさんの英語は、なんとなく結構理解していた気がしたので、「私はオーストラリアに９ヶ月もいるし、チルダーズでは いろんな国の人の英語を聞いてきたし、リスニングも上達したのかな」などと得意気に考えてみたが、みごとに打ち砕かれた。このツアーのガイド、マークは ペラペラペラペラ早口でしゃべっている。簡単なことは分かりますけど、ほぼ何言ってるか分かりませんけど！！！ きっとオージーイングリッシュなんや！訛りがキツイから分からんのやわ！！なんて、今更そんな言い訳、致しません。 はい、私は英語ができません。リスニングも何も上達してません！「上達したのかな」なんて、自惚れでした！全く分かりません！！！

バスは何度か短い休憩を取りながら、キャメルファームで３０分の休憩となった。ラクダに 乗りたい人は、自分でお金を払って乗っていいということだったが、誰も乗らなかった。見てるだけ。 日本人青年と話してみると、ワーホリではなく、２週間観光で来たという広島出身の人だった。

そして再び、バスは走る。途中、草むらの広がる場所にバスは止まった。また、マークがペラペラしゃべり、みんなは バスを降りて、草むらに落ちている木の枝を拾いはじめたので、私たちも真似して拾う。拾っている姿の写真をマサヨと交互に 撮り合ったりして、サボりつつ。もうそろそろいいんちゃうのーしんどいわーと思っていると、「そろそろいいぜー！」とマークが言い、作業は終了。 拾い集めた枝を、バスの後ろにくっついている、荷物などを入れた車の上に積んでいく。のを、見守った。

一仕事終えて、座席に座ると襲って来る睡魔。それと闘うこともせずに、うつらうつらとバスに揺られるうちに、 エアーズロックにほど近い、「エアーズロックリゾート」に到着した。ここには高級ホテル、バッパー、キャンプ場があり、 何かの手違いで高級ホテルの前にバスが到着することを願ってみたが、願い叶わず私たちの宿泊場所は、キャンプ場だ。 我がツアー専用のキャンピングプレースは、いくつかのテントと、調理や食事をする場所がある、綺麗なところだ。 昼ごはんは、自分たちで協力してチキンサンドイッチを作るということだが、まだ出会って間もない ２０人のメンバーたちは、和気あいあいともせず、ぎこちなく黙々と昼食作りをする。なんかイメージと違う・・・。 こういうツアーと言えば、フレンドリーでテンションの高い陽気な外人たちに圧倒されながら進んでいくのかと思っていた。 どうやら参加者は、みんなシャイなようだ。私も含め。

何を手伝えばよいのか分からず、ウロウロしていると、アメリカ女性に「ここへ来て、どれくらい？」と日本語で話しかけられて、 びびった。彼女は日本に１年滞在していたということで、日本語がペラペラ。そういえば、バスの中でも、さっきの キャメルファームでも、「マークの英語分からんねん！何言ってんねん！！わけわからんわ！ゆっくりしゃべれや！」 などと、マサヨとこっそり罵倒していた気がするけど、聞こえてないよな・・・。他にも何か、言ってなかったかな・・・。 と焦る小心者な二人であった。しかし、これは英語の分からない私たちにとって、とてもラッキーなめぐり会わせだった。 このツアー中、彼女に時々通訳してもらって 助けてもらいまくり、大変お世話になりました。

昼ごはんのサンドイッチを、重い空気の中食べ終えると、またバスに乗り込み、マウントオルガへ出発！