このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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11月16日・雨 -1-


 朝7時過ぎシドニー到着のはずの飛行機が少し遅れる。税関を通り、出迎えの人々で賑わう到着口に行く。オドオド、キョロキョロしていると、私の名前が書かれた ボードを持った Aplac の田村さんの姿を発見する。田村さんが笑顔で出迎えてくれた。同じ日に到着して、一緒に語学学校巡りをする人の飛行機も少し遅れ、9時頃に空港から直で語学学校巡りへ行くことになった。

 自分の興味のある学校に見学に連れて行ってくださるという田村さんだったが、私は日本でAplacのホームページを見て 少し語学学校について研究したが、やはりどこがいいのか良く分からず、とにかく金銭的に安く行ける所ならどこでもよかったので、 田村さんお薦めの所、もう1人の人が興味のある所など4校ほど見学に回ることになった。

 1校目は、生徒にヨーロッパ系の多い学校。授業風景などを見ると、本当に様々な国籍の人がいる。日本人の姿もちらほら見えて、 多国籍な中で楽しそうに授業を受けている。でも、小心者の私にはなんだか冷たい雰囲気が漂っているように感じた。。「英語もできひんのに、こんな所でやっていけるのだろうか。こわいー。こわいー。」と、内心かなりびびった私。 2校目は、Geosのシドニー校。受付の人がいろいろ説明して案内してくれた。すごい親切な感じの良い人。ここも結構多国籍で、週末には必ず何かイベントがあって皆でどこかへ出かけたりするらしくて 楽しそうだと思った。 3校目は、大学付属とかで私には問題外。無理です。4校目は、会話重視の学校、LA LINGUA。他の学校は文法が多いという中、ここは会話重視という所に惹かれ、 安さに惹かれ、日本人の生徒が多いということに惹かれ、即決。その場で入学を申し込んだ。パートタイムで朝9時から3時間のコースにした。1ヶ月ぐらいで申し込むつもりだったが、 3ヶ月通った方が英語も伸びると薦められ、しかも3ヶ月で申し込むと少し割引が利くというので、言われるままに3ヶ月で申し込む。英語を勉強するというのに、なんで日本人の多いところを選ぶんや!と疑問に 思われる方もいるでしょう。しかしシドニーへ今日到着したばかりの私は不安だらけで、日本人が多いということで安心感があり、即決したのです。

 入学を申し込んだ、その場でレベルチェックテスト。英語で質問されて答える時、ほとんど「yes」「no」しか言えず、会話を繋げることができなかった。もっと自分から英語で会話を続けていくようにしなければ・・・。

 学校案内は空港から田村さんの車で来たわけだが、学校案内が終わってからAplacのゲストハウスへ帰るのは自分で行くシステムになっているらしい。 どのバスに乗って、どうやって帰るかを田村さんが丁寧に説明してくれる。これからシドニーで暮らしていくのだから、バスぐらい乗れなあかんけど、 ゲストハウスまで帰らなあかんけど、今日シドニーへ到着したばかりなのに、何てことを言い出すんだ、田村さん!と驚いたが、Aplacで語学学校紹介を申し込んで来た 人達は皆、そういうふうにしてきたらしく、迷いながらも帰ってきた人達のことを話す田村さんは、先生のようだった。ライオンは子供のライオンを岩から突き落として強く育てる。そんな感じだった。

 来たばかりで右も左も分からない。田村さんが、「タウンホールの近くのQVBっていう大きい建物、さっき見たでしょ。あそにバス停があって、あそこから乗って下さい。」って 言ってたけど、タウンホールってどっちの方向??地図を見てもよく分からない。一緒に語学学校巡りをしていた人も、なんだかとても頼りない。2人でひたすら歩きまくったけど さっき車の中から見たQVBが見当たらない。見たことのない風景が広がる。ここはどこだ。それでも、「いや、こっちやろ」と言って歩きつづける。もうだめだ、人に聞くしかない・・・英語で・・。 「誰かに聞こう!」という私に一緒に語学学校巡りをした人は「ジャイケンしよう!」と言い出しやがった。びびった。男だろ!シャキッとしろよ! もう、ええわ、ジャイケンなんかしなくても私が聞くわ!と思ったが一応ジャイケン。負けた。結局私が通りすがる人々の中から優しそうな人を選んで聞いた。びびりながら英語を使って聞いてみた。 すると、とても親切な人で笑顔で教えてくれた。なんとかQVBに辿りつき、なんとかバスに乗り、なんとかゲストハウスへ帰ることができた。外はもう真っ暗だ。

 雨の1日。そして私のシドニー生活幕開けの長い、長い1日が終わった。

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