このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

●〜* Kunyom chon Rot Ploen Khumae!

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Kunyom chon Rot Ploen Khumae! *〜●


 ▲ポル・ポトが乗車したディーゼル・カー

 ポル・ポトは当然だが、国の支配者になってからもカンボジア鉄道に乗車している。どうやらいつも同じ車両に乗車していたらしい。そんな様子が窺える写真も実在している。ならばこれを御料車といっても差し支えないのかもしれない。

 しかしこの車両にすらも血の臭い感じずにはいられない。ポル・ポトがコムポン・チュナンの農場へ視察に行った際、当地の演説の時にへまをしでかした鉄道大臣がそれが原因で粛正されてしまったという記録があるからだ。

 ソ連嫌いで中国好きのプロレタリアートであった筈の彼は、三等車でなく二等車のふかふかの座席に座ることにこだわっていた。カンボジア鉄道に一等車が実在していたかを示す資料には私はお目にかかっていないので何とも言えないが、すくなくともポル・ポト支配期には二等車がもっとも豪華であったのではないかと邪推しても良いのではないかと思う(ただし、カンボジア語辞書に「食堂車」の項があるらしいので、何とも言えない。もしかしたら隣国を走ったインドシナ特急「富士」の名のこりかも知れない)。

 このディーゼルカーのエンジン非搭載車両は未だに現役として活躍している。しかしふかふかの座席はすでに失われ、木製の椅子に差し替えられてしまっている。またエンジン搭載車両も一両は準動態保存状態で生き残っている。

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