このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

オホーツク・道東フォトアルバム

旭川紋別自動車道 - 北見峠の隘路克服

(2002年5月)

白滝ICの案内看板2002年3月末、高規格自動車専用道路「旭川紋別自動車道」の浮島〜白滝間が開通しました。
国道333号線の 北見峠 を長大なトンネルでショートカットし、この区間をほぼ一直線に結びます。 対面2車線の暫定供用で、制限速度は70km/hですが、北見峠を越えるルートと比べて、所要時間は夏で10分、冬なら20分ほど短縮されます。 特に冬場は、凍結や吹雪などによる交通障害や事故の危険をはらむ峠越えと比べて、交通の安定性と安全性は飛躍的に向上することが期待されます。

今回供用開始されたのは、上川町の国道273号線・333号線の交差点付近に設けられた浮島ICから、遠軽町白滝市街付近の白滝ICまでのおよそ20kmです。
ほぼ全線が対面2車線ですが、中間の白滝パーキングエリア付近のおよそ1kmに追越車線が設けられています。 北見峠越えの区間は、全長およそ4kmのトンネルで一気に通り抜けてしまいます。

開通から1ヶ月ほど経った5月7日、白滝から浮島に向かってドライブしてみました。
感想は、とにかく「運転が楽」の一言に尽きます。 急勾配やヘアピンカーブの連続で緊張を強いられる北見峠のドライブと違って、高規格道路は勾配もカーブもゆるく、ほぼ一定のアクセルであっけなく通過できてしまいます。 そのかわり、峠越えの区間は長いトンネルで、前後の区間も高架橋と切り通しが交互に現れるばかりで、風景は単調で退屈です。

浮島〜白滝間の通行料金は当面無料ということで、所要時間、燃費、運転の労力のどれをとっても高規格道路に軍配が上がりますが、たまには、山々や林の風景を楽しみながらドライブするために、あえて北見峠を越えるのも悪くないでしょう。

旭川紋別自動車道の未開通区間では、特に比布〜上川間と白滝〜丸瀬布間で、工事が進んでいるようすが並行する国道から見られます。
政府の財政構造改革が進む中、旭川紋別自動車道をはじめ北海道の高規格道路の整備が今後どのような道筋をたどるかは、不透明な状況です。 ドライバーとしては、既存の道路設備を有効に利用して安全で快適なドライブを楽しみつつ、将来の北海道の交通・物流体系はどうあるべきか、大局的な立場から考えていきたいものです。

(追記:2007年7月8日現在) このページの記事を書いた後に,旭川紋別自動車道は,比布JCT(道央自動車道)〜比布北IC〜上川天幕(仮出入口)と旧白滝(仮出入口)〜丸瀬布ICが開通しました. いずれも当面無料供用中ですが,比布JCTから旭川・名寄方面への道央自動車道に乗り入れると通行料金がかかります.

白滝IC
白滝ICに入る交差点。 遠軽町白滝市街のすぐ近くにあります。

本線
遠軽町内の対面通行区間。 制限速度は70km/hです。

白滝パーキングエリア
白滝パーキングエリア。 上下線共用となっているため、本線への戻り道がややわかりにくく、正しい方向に戻るために注意が必要です。

4車線区間
白滝パーキングエリアから浮島方面への本線に入ったところ。 追越車線が設けられています。

トンネル入口
トンネル入口。 ここから上川側の出口までおよそ4km、順調に走って3分ほどかかります。

浮島IC付近
トンネルを抜けて、終点の浮島ICに向かう。 やや急な下り坂になっています。

浮島ICから上川方面へ
浮島ICを出て国道273号線を上川方面へ。 交差点を左に曲がると国道333号線に入り、北見峠に向かいます。 左上の高架橋が高規格道路の本線。 右上の高い橋は、国道273号線から浮島ICに入るランプウェイ。

「オホーツクの高規格道路」目次に戻る


オホーツク・峠のドライブガイド目次に戻る

Masaru KADA < ohotukutoge@yahoo.co.jp >

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください