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名古屋市の図書館探訪 名古屋市の図書館探訪


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【愛知県図書館】 愛知県図書館 /アートライブラリー
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愛知県図書館
名古屋市中区三の丸1−9−3 大きな地図で見る
TEL(052)212-2323
【開館時間】
平日:10:00〜20:00(児童図書館、視聴覚障害者資料室は18:00まで)
土曜・日曜:10:00〜18:00(全館共通)
【休館日】月曜日・毎月第2木曜日(その日が祝日(振替休日)に当たるときは開館、次の平日に休館 )
年末年始(12月28日〜1月4日)・整理期間
【交通】地下鉄「丸の内」駅徒歩8分、市バス「愛知県図書館」バス停前
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★★
貸出資格★★★
貸出冊数6冊−22日
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.aichi-pref-library.jp/

(月1回程度随時訪問、2004.07.05公開、2006.06.25改訂)
 規模・蔵書数は全国有数の規模を誇る図書館。しかし、愛知県の財政難から2000年頃から雑誌・新聞な どの収集中止や新規購入図書を大幅に減らすなど、ここ数年の資料収集では後向きな姿勢が目立っている。 しかし、館内には蔵書検索用端末機が多いことや貸出冊数(3冊→5冊→6冊)や貸出日数(15日→22日)の規 制緩和など、利用者サービス改善にも取り組んでいる。貸出資格では愛知県内への通勤通学者の他、愛知 県に隣接する岐阜・三重・静岡・長野の各県在住・在勤・在学者も蔵書を借りられる。
 コピーサービスは2006年4月より改善が行われた。開館以後続けられた白黒1枚20円は10円に改められた。 また、「2枚複写で紙の無駄」「提出する複写申請書の取扱がいい加減(箱に入れるだけで職員はノータ ッチ)で個人情報の流出が心配」と何かと不満が多い複写申請書についても一定の改善を行った。ところ が、コピー機の台数を削るなど改悪点もみられる。
 職員の応対は事務的でベテランほど応対が悪い。特に名札も着用せずに振舞う職員は、ろくな人間がいな い。レファレンス能力は期待するほどではなく事務的。各階の概要は次の通り。
【1F:貸出返却手続き・参考図書・児童図書館・AVコーナー】
 実質的にはロビーという方が適当かもしれない。バブル絶頂期の建物だけあって、無駄なぐらい豪華。 2005年4月から館内すべての貸出・返却手続をここで行うことになった。しかし、貸出・返却窓口は各1 つしかなく閉館間際などは込み合うこともある。この場合、返却窓口で貸出手続を行って対応しているが、 大規模図書館でこのシステムを導入するのは少し無理があると思う。ここの職員はヒマそうだから批判逃 れに仕事を与えた(リストラ対策?)という説もある。
 ロビーはソファーもあってホームレスの溜まり場になっている。なかなか空いていない。館内唯一の喫 煙所は、開館当時オープンカフェだった。全国の電話帳・東海4県の住宅地図もあるが、毎年買い替えな いので情報の古いものが多い。奥のAVコーナーは充実している。入口右手の児童図書コーナーも充実し ているのだが、場所柄なのか子どもの姿は少ない。
 暇つながりでいうと、ここの入口にいる受付嬢は座っているだけで仕事をしているのを見たことがない。 館内案内ぐらい1階の職員でやってやれ。カウンター業務は暇なのだから。
1階入口付近
館内・3階
【2F:雑誌・新聞・視聴覚障害者資料室】
 収集する雑誌の種類は現在でも東海地方№1だが、収集雑誌数は減少傾向にある。市中で簡単に手に入 る雑誌は地域の図書館でも閲覧可能という理由で、そういうものから購入を中止した過去があり、マニア ックな雑誌が多い。雑誌の貸出は出来ない。また、開館当時はこの図書館の名物だった、北海道新聞から 沖縄タイムズまでの全国地方新聞収集も財政難の影響で中止され、現在では名古屋で講読可能な一般紙と 愛知県内のローカル紙や一部の業界紙のみになり魅力が無くなった。しかし、どういうわけか東京新聞だ けは引き続き収集された。これは東京新聞が図書館の向かいにある中日新聞社系列のため、何らかの協力 を受けていたという噂。これはさすがに不評だったのか、岐阜新聞と伊勢新聞については2004年4月から 収集を再開し、翌年4月からは信濃毎日新聞・静岡新聞・日刊スポーツなどの新聞収集も始まった。その 後、各地の地方新聞収集も復活している。
 2006年春からコピー機が1台減ってしまった。雑誌・新聞は貸し出しできないので行列ができることも ありコピー需要があるはずだが、カウンター脇に国立国会図書館の検索端末や名古屋タイムズ記事検索端 末など、毎日いったい何人使うのかと疑問を感じる設備に各1台専用コピー機を配置するのはどうかして いる。この階のカウンター職員は、たまに訪れる書庫資料請求やレファレンスを扱うのみで、普段はずっ と座っているだけである。
【3F:人文科学・社会科学・地域資料】
【4F:自然科学・科学技術・国際資料・図書館学資料】
 本の回転(利用度)がいいのか、本の汚れ・損傷が目立つ。また、2000〜2005年頃発行の資料は極端に少な い。資料収集を大幅縮小したツケである。美術・芸術関係は弱い。この分野については、栄・愛知芸術文 化センターにある「アートライブラリー」に集約している模様。郷土資料は愛知県最高レベルの収集なの は、さすが県図書館。4階の一画は、国連の預託図書館としての役割を果たしており国際資料の蔵書が充 実している。最近、3階にあった資料の一部が移設された。唯一のカラーコピー機が4階にある。
 専門書の拡充は他の追随を許さないが、一般書は近所の図書館で手に入る本はそこで手にするべきだと 思う。冒頭にも述べたが、本の汚れ・損傷が深刻だからだ。本来、県立図書館というのは、それが正しい 利用方法なのだ。
【5F:休憩コーナー】
 ジュースの自販機もあり狭い休憩コーナーとレストランがある。2003年4月にレストラン業者が撤退し たが、同年6月より別の業者が入ってきた。ただ、いつもガラガラなところは、そこの程度が知れている ということか? レストラン営業終了と共に閉鎖される。その後、寿がきやが進出。近隣のコンビニまで 出ていく必要が無くなり、利便性が大幅に向上した。
 個人的には、円頓寺商店街にある「甘太郎」のお好み焼きはおススメ。後者は1個100円と激安ながら 腹持ちが良く、2・3個食べれば1日大丈夫だ。名古屋駅から愛知県図書館へ向かう際には寄り道すると よい。一応、駐車場があるのだが25台しか収容できないため、週末になると常時駐車場待ちのクルマであ ふれる。官庁街が週末になると駐車解禁となるが、都心へ向かう人の場所取り争奪戦が非常に激しいので、 クルマでの来館には向いていない。

名古屋市東図書館
名古屋市東区大幸南1−1−10 カルポート東内(ナゴヤドーム北隣) 大きな地図で見る
TEL:(052)712-3901 FAX:(052)712-3902
【開館時間】平日:10:00〜19:00、土曜・日曜・祝日:10:00〜17:00
【休館日】月曜日、第3金曜日、祝日の翌日、年末年始、特別整理期間
【交通】地下鉄及びゆとりーとライン「ナゴヤドーム前矢田」駅徒歩5分、
市バス「矢田南3丁目」徒歩7分、基幹バス「古出来町」徒歩12分。
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★
貸出資格★★★★
貸出冊数6冊−14日
蔵書数106,412冊(平成20年度)
(参考)『名古屋市立図書館年報』
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.library.city.nagoya.jp/guide/m_higashi.html

(2004.06訪問、2004.07.05公開)
 昭和40年7月に徳川園内にオープン。平成13年にナゴヤドームの隣に現在地に移転。文化小劇場などが併設された 「カルポート東」という建物にある。1階が書庫・学習室、2階が書架という、まるで1970年代を彷彿さ せるようなの古臭い配置構成だが、ナゴヤドーム矢田駅からの連絡通路からのアプローチをメインルートとして 想定している模様。しかし、実際は自転車での訪問者の方が多いみたい。東区のほかに、近くに図書館が無い千種区の 西部及び出来町通沿いの利用者も集まるため、日曜日になると相当な盛況ぶりであり、利用者数では別格の 鶴舞中央図書館を除くと、中村図書館とここが名古屋市内で第2位の座を争う。
 ここの名物は2つ。まずは「わが街の伝統と新しい息吹コーナー」。白壁に代表される東区の西部は江 戸時代からの武家屋敷街であり、明治以降は瀬戸で作られた陶磁器に絵付けを施して、海外へ輸出する中 継地として発展した地域だったとは知らなかった。現在でも東区は名古屋で「名門」と呼ばれる企業や学 校が多い理由は、こういう背景があったためだということがわかると思う。もう1つは「スポーツ資料コ ーナー」。スポーツに関する資料だけで約2500冊もあるとか。単に図書を集めただけは特徴に乏しいとい う意見もあろうがスポーツという領域は意外なほど広く、野球やサッカーだけでなく釣りや登山もその範 疇にあるとは知らなかった。スポーツとの新しい出会いができるかもしれない。ただ残念なのは、この特 色あるコーナーのスペースに対して、閲覧席(机とイス)の占有面積が大きすぎるため、混雑する週末に は品定めに苦労することがある。あれは何とかならないのだろうか。
 しっかり本を楽しんだ後は、目の前のイオンでショッピングや食事、又はナゴヤドームでドラゴンズの 試合を観戦するなど、1日滞在型図書館でもある。

名古屋市北図書館
名古屋市北区志賀町4−60−31 大きな地図で見る
TEL:(052)912-8111 FAX:(052)912-8135
【開館時間】平日:10:00〜19:00、土曜・日曜・祝日:10:00〜17:00
【休館日】月曜日、第3金曜日、祝日の翌日、年末年始、特別整理期間
【交通】地下鉄黒川駅徒歩15分、市バス北図書館徒歩3分
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★
貸出資格★★★★
貸出冊数6冊−14日
蔵書数107,559冊(平成20年度)
(参考)『名古屋市立図書館年報』
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.library.city.nagoya.jp/guide/m_kita.html

(2004.06訪問、2004.07.05公開)
 昭和42年6月オープン、平成12年6月現在の建物に改築。ここも文化小劇場併設型だが、1階に図書館が入っているワンフロア型 図書館。だが、軒並み小ぶりな図書館ばかりな名古屋市の図書館にありがちな圧迫感は感じない。書棚も大型のものが使われ、余 裕もあるので更なる拡充が期待できる。閲覧室もここは2つあって、一般用と学生用に分かれているのはありがたい。
 ここの名物は「街道と旅のコーナー」。旧街道が北区にはいくつか通っていることに着目し、この分野についての資料収集に力 を入れているらしい。名古屋市内にも東海道や、その脇街道の佐屋街道や美濃路など結構有名な街道があるが、いずれも北区から はずれている。だが、細かい事はどうでもいいらしい。要は近世・近代における交通・交易等の資料が中心に集めているコーナー。
 旅といえば、現在では手軽なものとなっているが、近世では一般庶民の自由な旅は規制されており、伊勢神宮参拝が生涯の夢と された時代でもある。したがって、街道は旅というより「物流・文化の道」としての色合いが濃かったのだ。惜しいのは名所図絵や 絵図なども展示など文化面の収集が濃い分、旅行地理などの内容がやや薄いこと。地理やガイドブックなど旅行関係の図書は、別 のコーナーにあり整合性に欠ける。確かに地理学や経済地理まで揃えようとするときりがなくなってしまう。だが、地図や地域情 報の図書・資料に関しては歴史との関連性もあるので、このフロアないしや通路を挟んだ向かいに持ってきてもいいだろう。理解 が深まると思う。現に、歴史上の名所・旧跡・文化を訪ねるというテーマは旅の王道でもある。過去に限定せず、現代の旅行文化 につなげる意味での拡充が図れたらいいと思う。

名古屋市南陽図書館
名古屋市港区秋葉1丁目130−79 大きな地図で見る
TEL:(052)301-2116 FAX:(052)301-2117
【開館時間】平日:10:00〜19:00、土曜・日曜・祝日:10:00〜17:00
【休館日】月曜日、第3金曜日、祝日の翌日、年末年始、特別整理期間
【交通】市バス知多バス停徒歩1分
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★
貸出資格★★★★
貸出冊数6冊−14日
蔵書数63,562冊(平成20年度)
(参考)『名古屋市立図書館年報』
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.library.city.nagoya.jp/guide/m_kita.html

(2004.03訪問、2004.07.05公開、2004.07.15改訂)
 名古屋の南部を横断する東海通をひたすら西へ。庄内川・新川を渡り、一歩通りを外れると更地や田畑が広がる。本当にここは名古 屋市なのかと思うような風景が広がる地域にマンションが密集したエリアがあって、その一画にある南陽図書館は、港区2番目の図書 館として誕生した新しい図書館である。格としては楠・富田と同じような分館としての位置付けなのだろうが、それよりも一回り小さ な図書館だ。蔵書数がやや少ないが、書架に余裕があるので今後もう少し拡充できると思われる。
 平成14年7月12日、名古屋市図書館18館目の図書館としてオープン。「新田コーナー」という一画がここの名物らしい。農業が盛んで あった南陽地区では、江戸時代に尾張藩や有力商人・豪農による新田開発が盛んに行われており、これらの新田の名は開発者の名にちな んでつけられたものが多く、現在も地名として残っているところがある。そこで、南陽町周辺の新田開発に関する資料があるが、南陽町 に限定していることもあって根本的に資料が少ない。もともと、名古屋の熱田神宮から南は海で江戸時代から新田開発が行われた地域で あるため資料は多いはずだが、名古屋市内における近世以後の新田開発については熱田図書館が専門コーナーを設けてしまっているため に拡充に限界があるのだろう。農業関係も中川図書館に取られているし、いっそのこと地域の特色を無視した名物コーナーの設置も一考 だが。
 地域密着性が高く、この図書館ができて恩恵を受けている南陽町の人もいるはず。しかし、他の図書館(特に分館としての性格を持つ 楠・富田に比べ)全般的に内容が貧弱に思う。きっと、まだ発展途上だけに改善されるだろう。今後に期待したい。

名古屋市守山図書館
名古屋市守山区守山1-6-1(瀬戸街道沿い)
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TEL:(052)793-6288 FAX:(052)793-6289
【開館時間】平日:10:00〜19:00、土曜・日曜・祝日:10:00〜17:00
【休館日】月・第3金曜日・祝日の翌日・年末年始・特別整理期間
【交通】大曽根から市バスに乗車、守山図書館バス停前。
又は名鉄瀬戸線守山自衛隊前駅及びゆとりーとライン(ガイドウェイバス)守山駅から共に徒歩5分。
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★
貸出資格★★★★
貸出冊数6冊−14日
蔵書数107,186冊(平成20年度)
(参考)『名古屋市立図書館年報』
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.library.city.nagoya.jp/guide/m_moriyama.html

 個人的に思い入れのある図書館である。現在、図書館趣味を楽しむようになったきっかけがこの図書館にある。図書館に初めて出会っ たのは、守山に暮らしていた小学校4年の時。同級生の浅川君・黒川君と出かけたのだ。この趣味へ誘われたのも彼らのおかげ。本当に 感謝しています。その後、13年間名古屋を離れており初めての日から20年近くが経った。今回は再度一見さんとして訪問する。
 ここは守山区が名古屋市に合併する(1963年)前の守山市時代の市役所跡。昭和47年8月オープン。建物は古参だがこの時代の図書館と しては異例の3階建て。1階が開架室・2階は新聞・郷土資料・3階は学習室とわかりやすい構成。入口を通り右手に児童書、カウンタ ーの前を通って奥の部屋が雑誌・一般書。一般書のほとんどは2層の積層書架に配置。積層書架は名古屋市では他に瑞穂図書館と緑図書 館にある程度で貴重な存在になってきたが、省スペース図書館の蔵書拡充を図る方法として有効だ。それでも、守山図書館は一般書架の 窮屈さでは群を抜く。
 ただ、2階・3階はスペースにゆとりがあり、1階のマイナスをカバーしている。ただ、エレベーターが無いのは惜しまれる(建物古 いから仕方ないけど)。また駐車場が皆無に等しく、周辺道路も狭く路上駐車も不可能なため、クルマでの来館はやめた方がよい。
 ここ数年で図書館の周辺環境が激変した。直線距離で1.5kmほどのナゴヤドーム隣に東図書館が移転し、同じ守山区内にも志段味図書館 が開館した。利用者数は減少傾向にある模様。何らかの差別化を図る時期に来ていると思う。でも、来場者が少ない分、リラックスでき るので、自習室で篭りたい人にはおススメの穴場。

名古屋市志段味図書館
名古屋市守山区深沢一丁目101番地(竜泉寺街道沿い)
大きな地図で見る TEL:(052)736-6907 FAX:(052)736-6908
【開館時間】平日:10:00〜19:00、土曜・日曜・祝日:10:00〜17:00
【休館日】月曜・第3金曜日・祝日の翌日・年末年始・特別整理期間
【交通】ゆとりーとライン(ガイドウェイバス)「上島東」バス停前。
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★
貸出資格★★★★
貸出冊数6冊−14日
蔵書数60,519冊(平成20年度)
(参考)『名古屋市立図書館年報』
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.library.city.nagoya.jp/guide/m_shidami.html

 平成16年7月15日、名古屋市図書館19館目の図書館として名古屋の北東端に位置し「名古屋のチベット」の異名を持つ守山区志段味地 区に待望の図書館が誕生した。それまでのこの地域の最寄り図書館というと名古屋市守山図書館・春日井市図書館・瀬戸市図書館なのだ が、いずれも志段味地区からは遠く救済処置としての移動図書館(名古屋市名東図書館所属)も利用者ニーズに応えるのに限度があり、 志段味地区は政令指定都市・名古屋にありながら図書館の利用が困難なエリアだった(瀬戸市図書館が名古屋市守山区住民を貸し出し資 格対象にしていたのは、志段味地区住民への配慮だと思われる)。そんな地域に図書館ができたのだから地域住民の期待も大きいことだ ろう。
 建物は2階建て。1階は開架図書。カウンターを挟んで児童図書と一般図書のフロアにL字型に分かれている。CD・ビデオ・DVDの鑑 賞ブースが無いことや新聞の配架が3ヶ月以内であるなど、楠・富田・南陽の各図書館と同じく、名古屋市図書館の分館的要素はここで も踏襲されている。ただ、AVぐらいは図書館の標準設備になりつつあるので、名古屋市も分館だからと差別する必要ないと思う。守山 図書館や千種図書館も能力的に変わらないのだから。実用書・読み物・児童書を中心に所蔵。開館当初は3万冊ほどだったが、徐々に拡 充してきた。今後は6万冊まで拡充する予定があるようなので十分期待できる。
 2階は集会室と閉架書庫に学習室。学習室は10畳ぐらいしかなく狭い。志段味図書館最大の特徴は2階に屋上庭園があること。名古屋 市図書館では初の画期的な設備なので訪問前は期待していたのだが、実態はコンクリート剥き出しで味気なく、テーブルはおろかイスす らない状態にガッカリ。塀が高く仮にイスを設けても借景が味わえない。オープンカフェのような雰囲気抜群な図書館も次々出てきてい るのに、こんなレイアウトで決済判を押してしまった名古屋市教育委員会のセンスを疑ってしまう。文化不毛都市の片鱗をここでも感じ る。改善の余地大有り。
 駐車場は図書館が交差点角地のため、進入に制約があってやや不便な上に有料。とはいえ、向かいにあるジャスコ駐車場(無料)へ止 めないように。志段味地区は大規模な区画整理で「チベット」から「街」への転換期にあり、地域の発展によって今後更に賑やかな図書 館になるだろう。

ウィルあいち情報ライブラリー
名古屋市東区上堅杉町1 ウィルあいち1F 大きな地図で見る
TEL:(052)678−2212 FAX:(052)678−2210
【開館時間】平日・土曜:10:00〜19:00、日曜:10:00〜17:00
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌日も休館)、国民の祝日(土・日曜日に当たるときは開館)
毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日も休館)、年末年始(12月29日〜1月3日)、整理期間
【交通】地下鉄「市役所」又は「高岳」から徒歩15分、名鉄瀬戸線東大手駅徒歩8分、基幹バス「清水口」 徒歩5分。市バス「市政資料館南」下車徒歩5分。市バス「東片端」下車徒歩5分。
【利用者サービスガイド】
開館時間★★
貸出資格★★★
貸出冊数5冊−15日
蔵書数-
ネットPCあり
COPY★★
セルフ
公式サイト http://www.will.pref.aichi.jp/jyoholibrary/index.html

(2004.05訪問、2004.07.05公開)
 平成8年5月オープン。「ウィルあいち」はこの建物の愛称であって、正式には「愛知県女性総合センター」というらしい。堅苦しい うえに名称だけでは何の施設なのかさっぱりわからない。要は男女参画社会の振興を目的にした施設であるらしい。しかし、男女参画 社会の推進のためにこんな豪華な施設を造る必要があるのかはよくわからないが、ここでは深入りしないこととする。1階の総合玄関 の真ん前なので迷うことはまず無いはず。正式名称がこうだから、もちろん館員も女性ばかり。しかし、女子高や女子大のように男子 禁制かと誤解する事勿れ。男性も差別なく閲覧・貸出サービスを受けられるのでご安心を。
 最近話題のジェンター論や、敬宮愛子さま誕生で俄然注目されるようになった女性への皇位継承(女性天皇)論など、施設の性格上、 所蔵資料も各ジャンルで「女性」「男女参画」を重点テーマにしている。男性では分からない女性独特の感性や視点からみた歴史・社 会が、男性の感性・視点と異なったアプローチがなされているものもあり新しい発見ができるかもしれない。また、女性に関する行政 資料も多数あり、しかもよく整理されている。唯一の問題点は閉館時の図書返却。返却ポストを設けるのはいいが正面玄関でなく、関 係者用の通用口にあるうえに設置時間に制限があり、本を借りたはいいが返せないという困った事態になりやすい。返却が難儀という 奇妙な図書館である。

名古屋国際センターライブラリー
名古屋市中村区那古野一丁目47番1号 名古屋国際センター3階 大きな地図で見る
名古屋市中村区那古野一丁目47番1号 名古屋国際センター3階
TEL:(052)581-0102
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日と共に9:00〜19:00に変更
【休館日】月曜日、2月と8月の第2日曜日、12月29日〜1月3日
【交通】地下鉄桜通線「国際センター」駅徒歩1分、JR・名鉄・近鉄「名古屋」駅徒歩10分
【利用者サービスガイド】
開館時間★★★★
貸出資格★★★★★
貸出冊数3冊2週間
蔵書数約27,000冊
ネットPCあり
COPY
セルフ
公式サイト http://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/library/index.htm

(2006.02訪問、2006.03.10公開)
 名古屋国際センターの存在自体は昔から知っていた。しかし、建物の中に入るのはおろか、地下鉄桜通線沿線住民なのに「国際セン ター」駅で降りたことも無かった。今回、初めてお邪魔する機会を得た。これも図書館探訪の趣味が生み出した「縁」である。
 エレベーターで3階に上がると、ライブラリーの入口に語学講座やサークルのビラがズラリと並んでいるの驚く。名古屋にも異文化 コミュニティのネットワークはちゃんと構築されていたのだ。愛・地球博(愛知万博)のおかげもあってか名古屋で外国人を見かける ことも珍しくなくなったが、子どもの頃(1980年代)の名古屋は本山・八事の学生街以外では珍しく、当時小学生だった私も見かけると 仲間と共に握手やサインをねだった恥ずかしい思い出があるぐらいだ。
 前置きが長くなった。さっそく中へ入る。ここは世界各国を紹介する図書や国際機関・民間団体の国際情報誌など、海外の理解に役 立つ資料を集めた専門図書館だ。館内は大きく分けて「資料室」「読書室」「ビデオライブラリー」の3つで構成されている。まずは 資料室から。「海外紹介コーナー」には海外の事情・文化などを紹介する図書が集められている。町の図書館だと五大陸別に分類され る程度だが、ここは国別に分かれており、蔵書量もこの分野では他を圧倒している。「日本紹介コーナー」には日本の歴史や現代日本 の諸事情に関する本があるが、外国人には少し難しい気がする。また、海外で発行された日本の観光ガイドブックもある。これらの特 徴は東京・京都に割くページが多く、続いて横浜・富士山(箱根)・伊豆・大阪・広島・長崎の掲載が多い。御当地・名古屋の記述と いえば名古屋城があるくらいで、どの本も名古屋の次に伊勢神宮の記述が幅を利かせるのは、海外からみる名古屋の現実だろうか。他 に海外の新聞・雑誌、外国人向けの日本語教材や各言語の辞書・事典、海外の地図、国際機関や民間団体の国際情報誌などがある。
 次に読書室。ここにはいわゆる洋書、具体的には海外の文学や絵本が収蔵されている。名古屋と姉妹提携した都市に関する本を集め た「姉妹友好都市コーナー」もある。そしてビデオライブラリーには、海外事情や日本の紹介のほか、国連やNGOを紹介するビデオが集 まっている。なお、ここの英語によるレファレンスができるスタッフが常駐し、英語以外の言語でのレファレンスも時間限定ながらス タッフを配置して実施しているのは、さすが国際センターである。
 現在も海外では戦闘状態にある政情不安の国もある。世界平和を維持するためには、まず先方の国の社会事情を理解することが大切 だと思う。そのヒントがここにある。

名古屋都市センター・まちづくりライブラリー
名古屋市中区金山1−1−1 金山南ビル12F 大きな地図で見る
TEL:(052)678−2212 FAX:(052)678−2210
【開館時間】平日:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)、土曜・日曜・祝日:10:00〜17:00
【休館日】月曜・第4木曜日・年末年始・特別整理期間(祝日・振替休日は開館)
【交通】JR・名鉄・地下鉄「金山」駅徒歩1分(金山駅南口すぐ)
【利用者サービスガイド】
開館時間★★
貸出資格★★★★★/登録制
貸出冊数6冊−15日
蔵書数-
ネットPC-
COPY
セルフ
公式サイト http://www.nui.or.jp/

(2004.03訪問、2004.07.05公開)
 街づくりの要となる都市計画・都市開発・建築・交通に関する図書及び雑誌の他、全国の戦災復興に 関する資料、全国主要都市の総合計画・都市計画が異様などの行政資料、研究機関やシンクタンクなど の調査研究資料書などの収集に特化した、まちづくりのノウハウが詰まった専門図書館。整理が難しく 公共図書館などでは郷土資料コーナーで埋もれてしまいがちな行政資料の整理が見事。全国の都市計画 図が一堂に集められており、これが自由に閲覧できる図書館は全国でもここだけだという。街に関する 調べものをする場合は非常に便利である。また、窓際の閲覧席からは名古屋都心の眺望が絶景であり、 調べものをした後の目の保養に適しているかも(?)。
 ここは登録制で入館・閲覧・貸出などで利用するライブラリーカード作成実費として300円が必要という ことが各所で周知されているが、実は一見さんのために、初回に限っては「見学」 の名目で所定用紙に氏名を記入するだけで入館することができるのは、あまり知られていな いようだ。この分野に興味のある方は、ぜひ訪れてみてはどうだろうか。

市営交通資料センター
名古屋市中区丸の内3-10-4 丸の内会館6階
TEL:(052)971−2615 FAX:(052)971−2616
【開館時間】平日・土曜・日曜共に10:00〜17:00
【休館日】水曜・年末年始(祝日が水曜の場合は開館、その翌日休館)
【交通】市バス「桜通本町」バス停徒歩3分。地下鉄「市役所」・地下鉄「久屋大通」・地下鉄「丸の 内」各駅から徒歩10分、栄・名古屋駅から基幹バス「大津通」・市バス「大津橋」各停留所から徒歩6分。
【利用者サービスガイド】
開館時間
貸出資格貸出不可
貸出冊数貸出不可
蔵書数-
ネットPC-
COPY
セミセルフ
公式サイト

(2004.07訪問、2004.07.05公開、2004.07.15改訂)
 名古屋の街を縦横無尽に走る、市バス・地下鉄を運営する名古屋市交通局の施設で、電車・バスなどの 乗り物による「交通」をテーマにした専門施設。このカテゴリーでは名古屋市交通局運営の「レトロでん しゃ館」(地下鉄赤池駅近く)の方が有名でかつ充実しているが、そこと違うのは施設名の通り公共交通 全般に関する書籍・資料を多数収集していることである。特に専門雑誌や交通事業者の社史、鉄道・バス に関する書籍や名古屋市の交通に関する行政資料が強い。乗り物好き(かくいう私も該当するのだが)に は唸りモノの資料と出会えるはずである。開架資料だけでもなかなかのものだが、更に書庫には乗り物好 きにはたまらないお宝資料が数多く納められているらしい。
 残念な点は2つ。まず、ここには所蔵資料目録に該当するものが無いため、お目当ての資料検索がスム ーズに行かないのが惜しまれる。ただ、ここの職員は交通関係に詳しい人が多いので、利用者のヒントを 元に探してくれるはずである。もう1つは心無い利用者によって資料が盗まれているということ。特に鉄 道ファンや鉄道ジャーナルなどの専門雑誌が盗難にあっている。被害は深刻なようで、訪れるたびに棚が 寂しくなっている。資料センターの存亡に関わる行為なので絶対にやめて欲しい。
 東海地方ではこういう施設は珍しいので、特に乗り物好きの方にお薦めする。蔵書資料だけでなく、地 下鉄の模擬運転が体験できるシュミレーターや鉄道模型の展示のほかに、名古屋市交通局関連のグッズや 実際に使われていた部品の展示・販売もあって、大人から子どもまで楽しむことができる施設である。PR 不足や場所の関係もあって、週末も空いている穴場的スポットでもある。また、ここは莫大な累積赤字に 苦しむ名古屋市交通局の施設である。ここへ出かける時ぐらいは市バス・地下鉄に乗ってみてはどうだろ うか。

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