このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
高等弁務官のあいさつ

 「守礼の光」の最終号であるこの特別号発刊にあたり、沖縄の皆様に心からごあいさつ申し上げます。
 アメリカ国民、ならびにその代表者としての当地における歴代の前任者およびわたくしは、沖縄の皆様が過去25年間わたくしたちに差しのべてくださった友情とご協力に対し、深く感謝し、かつこれを高く評価するものです。
 「守礼の光」は、隔たる二つの文化を結ぶかけ橋として、この美しい島々全土にわたって、琉米人の間に広くつちかわれてきた友情をはぐくみ、暖めていく上で貢献するところ大なるものがありました。
 わたくしたちが築き上げた相互間の尊敬と理解は、沖縄が大国日本の一部となった後も、さらに成長しいっそう力強いものとなることを確信いたします。

J・B・ランパート
米陸軍中将
琉球列島米国高等弁務官
 
 

編集者メッセージ

 雑誌を作り出すには、多くの人材と才能を必要としますが、1959年1月の創刊号発行以来「守礼の光」を担当してきた人々も、どの雑誌の場合にも見られるような、多種多様の才能を持つ人たちなのです。この雑誌のライター、美術担当者、編集者、それに業務管理担当者は沖縄や日本、それにアメリカの人々です。これらの人たちはお互いにいつも緊密な協力の下で働いてきました。これこそ過去25年間に印象的なほどの発展を沖縄へもたらした、より高度の協力ということにつながるものといえましょう。
 「守礼の光」読者の大半は沖縄の人たちで、創刊号以来無料で配付されています。また本土、ハワイ、北米、南米、ヨーロッパの数多い読者へも送付されています。
 沖縄が再び日本の一県となるとき、「守礼の光」はもはや一般の皆さんにはお目にかかれなくなります。その代わり、本土と沖縄にある米軍の日本語を母国語とする従業員のかたがたのために「機関誌」が発行される予定です。この機関誌はまず、労務関係と雇用事項に重点を置きますが、さらに一般の人々が興味を持つような記事も含まれることでしょう。米軍関係以外の読者にも、ご希望に応じて特別配付する予定です。
 この特別号を発行することは、お別れを意味するもので、別れの常として一まつの寂しさを覚えます。しかしながら「守礼の光」の仕事に従事してきたアメリカ人たちの心には、沖縄県、その文化、住民の皆さんに対する深い友情がいつまでも残ることと存じます。またそれがきっと最もすばらしい思い出の一つともなりましょう。
 
 

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