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■薫製工房・北海道「鉄ちゃん」ニュース!/過去帳
【NHK北海道ワイド番組「ほくほくテレビ」でロケ列車運転/2002.4.8】
4月8日、この日からスタートするNHKの北海道内ワイド番組のロケで、留萌本線(深川〜留萌間)に臨時列車が運転された。
同番組内で「すずらん」の再放送が行われるため、出演者を交えてロケ地「明日萌=恵比島」駅からの放送となったもので、C11171号機+旧客ニセコ編成のロケ列車も欠かすことのできない脇役として登場することになった。番組のスタート時間が15:30であるため、復路でロケが行われることとなり、機関車は通常の「SLすずらん号」とは逆向きの深川向きでの運転となった。
注目のヘッドマークは機関車先頭部にのみ取り付けられたため、回送扱いとなった下り列車はHMなしでの走行となり、現役時代を思わせる姿で留萌へと走り抜けた。深川駅に到着したロケ列車乗務員の方に話をうかがったところ、NHKからの煙の要請に応えると共に、沿線に集まった我々ファンへのサービスで、石炭の消費量は通常の増毛往復よりも多かったそう。機関車後部の凸型の石炭庫は深川到着時点でほぼ空の状態で、粉のような石炭大スコップ10杯程度の残量しかなかった。沿線での爆煙振りはこのことからも御想像いただけるものと思う。
2002.4.8/恵比島駅を出発したNHKロケ回送列車。後部はHMなしで現役ムード満点
2002.4.8/今回は復路が正向きとなったが残念ながらHM付き。ニセコ編成はじめての留萌本線入りだ。旧客4両は実に魅力的
2002.4.8/恵比島駅での番組収録を終え、小雨の中深川に向けてダッシュするロケ列車。
【C11171中間性能検査出場、夜間試運転/2001.12.26】
SLふらの・びえい号の運行終了後、中間性能検査で苗穂工場入りしていたC11171号機だが、無事作業を終え12月26日には苗穂〜江別間の本線試運転が行われた。今回の入場では207号機同様にデジタル式の車軸温度計が取り付けられ、運転室の機関士側で入り口上部に、表示ユニットが備えられた。
この温度データは機関助士席側天井に備えられた送信装置を使って車両基地へリアルタイムで送られるという。
アナログの代名詞にも思える年代物の蒸機だが、北海道の2両のC11には実は近代車両にも負けない超ハイテク装備が備わっているのである。
2001.12.26/厚別/厚別駅に到着したC11171試運転列車。下りは逆向きでの運転となった
2001.12.26/厚別/ホームはずれで検査後、若干移動して発車を待つ171号機
2001.12.26/厚別/江別で折り返し、再び厚別駅に到着。通常は2番退避線に入線するが、この日はホームのある1番を使用したため、ホーム手前で停車。ちょっと遠く暗い場所に停車してしまい残念…
【SLデンマークニッセ号運行開始!/2001.12.16】昨年冬、クリスマスシーズンに運行されて人気を呼んだ「SLデンマークニッセ号」が、今年も12月14日より札幌〜小樽間で運行開始となった。
昨年同様に平日は仕事帰りに乗車できる様、往路は札幌を18時過ぎに出発、復路は小樽21時頃出発。土日は家族で楽しめるように、往路は札幌14時過ぎ出発、復路小樽19時過ぎ出発という、2種のダイヤが組まれている。
小樽での折り返し時間に余裕があり、指定料金も300円とリーズナブルであることから、昨年同様人気は上々、連日ほぼ満席の状態だ。
牽引機のC11207号機はヘッドマーク周りとデフ周りにイルミネーションが取り付けられ、クリスマストレインらしい出で立ちになっており、日没後はきらびやかな灯りに彩られることになる。車内もクリスマス装飾が一杯で、サンタの服装に身を包んだ女性客室乗務員がクリスマスカードを配るなどサービスもあり、子供連れには特に好評であるようだ。運転日は12月14、19、20、21、25日(夜ダイヤ)、12月15、16、22、23、24日(昼ダイヤ)。
2001.12.22/小樽/夜の小樽駅で待機する「SLデンマークニッセ号」
2001.12.22/SLデンマークニッセ号車内/車内にはクリスマスの飾り付けが施されている
札幌に向けて苗穂運転所を出発するSLデンマークニッセ号回送列車。フロントデッキにイルミネーション用のバッテリー(?)が搭載されている。
2001.12.16/苗穂〜札幌
【SLふらの・びえい号家庭用ホースで給水!/2001.9.24】
現在富良野線で運転中の「SLふらの・びえい号」だが、富良野での折り返し時の給水作業は、なんと、詰め所から伸ばした家庭用(園芸用)のホースで行われていてビックリ。
水道全開で2時間以上だと、かなり高くつきそうな気がするんですが… 余計なお世話?
まじですか〜? という感じの給水風景。
たまたまこの日だけだったのでしょうか?
次回出撃時にもう一度確認してみますが、その量を考えるとすごく高くつきそう。
2001.9.24/富良野駅【留萌本線で乗務員養成の訓練列車運転/2001.9.18】
留萌本線では現在乗務員養成のための訓練運転が実施されている。
9月6、7、18、19、21、25、26、27日には訓練運転が実施/予定されており、6、7日は“SLすずらん号”のヘッドマークを付けての運転となった模様だが、18、19日はヘッドマークなしでの運転となった。
これは、土日に“SLふらの・びえい号”を運転中のため、ヘッドマークをそのままにすると、乗客はいないものの留萌本線上をSLふらの・びえい号が走行するという、おかしな事態が発生するのを避けたものだと思われる。訓練列車の運転区間は旭川〜深川〜留萌で、全区間DL後部補機付き、復路はDLに牽引されC11は後部にぶら下がるという運行スタイル。運転時刻は昨年のSLすずらん号に似通ったダイヤで、深川発車は11:50である。
恵比島を発車し峠に挑む訓練列車。通常のSLすずらん号と異なりヨが留萌側に連結される
【穂別町/旧富内駅で“よみがえれ汽笛”開催/2001.9.14】
穂別町に残る旧国鉄富内線/富内駅で9月14日、穂別町主催、穂別町よみがえれ汽笛実行委員会主管によるイベント“よみがえれ汽笛”が開催された。
1986年10月30日に廃止された国鉄富内線。旧富内駅は駅舎やプラットフォーム、信号、線路などが地元有志の手により当時の風景のままに守られていた。保存されている駅の備品や信号機は映画「鉄道員=ぽっぽや」のロケに貸し出され、スクリーンにも登場。その産業遺産価値が評価され、この度国の登録文化財としても認定された。
同地域ではかつて穂別村長をつとめた故横山正明村長の遺志を継いで、宮沢賢治が描いた理想郷「イーハトーブ」づくりが続けられており、駅周辺は賢治の童話にちなんだ「銀河鉄道の里」として整備されている。
「この風景にもう一度だけ、汽車を走らせてみたい。汽笛を響かせてみたい」という願いからはじまったのが、“よみがえれ!汽笛。”の活動だ。
機関車の運転に関わる費用の一部をまかなうため、一般からの寄付をつのることにしたが、このキャンペーンには宇宙飛行士の毛利衛さんや「銀河鉄道999」でおなじみの漫画家・松本零士さんも賛同。2001円以上の寄付をした方に、松本零士さんの協力による限定5000枚のオリジナルテレホンカードがプレゼンとされたことでも話題になった。このよみがえれ汽笛、当初は三笠鉄道村のS304号を借用する予定だたが、諸般の事情によりこれがかなわず、実行委員会はJR北海道等にも機関車の貸し出しを打診していたが、インターネットでこの話を知った四国・松山の「坊ちゃん列車を走らそう会」が、同じ夢を持つ人たちの活動を応援しようと、助っ人をかって出て、この度の運転が実現した。
当日、坊ちゃん列車は旧富内駅構内だけでなく前後に残された本線部分も走行。1回の運転で1往復半(約2.5km)を走るスタイルとなり、ほぼ30分間隔で運転され、乗車するお客さんはもちろん、撮影に来たファンを大いに喜ばせた。
現役当時の面影を残す旧富内駅。国登録の文化財としても認定された。
運転は旧富内駅構内だけでなく、残されていた本線上までの運転となった。1回の運転で1往復半が行われるため距離も長く、乗る者、撮る者共に楽しめるものだった。
富内線廃止時の最終列車の時刻に合わせて、坊ちゃん列車も20:00が最終列車となった。このため夜汽車の運転も実現。イベントが平日であったため、仕事を終えてかいじょうに駆け付ける家族連れも多く、夕刻から夜にかけて乗車率は大きくアップしていった。
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