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2004秋 北海道MTBソロツーリング(その4)
最終更新日 2004.12.25
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(公園から大雪山系を望む)9月11日(土)
朝起きたら6:00だった。寝坊した〜!!。
ということで、黒岳紅葉トレッキングはあっさり中止。
残念だが次回のお楽しみとしておこう。
前日に予約していたYHのおにぎりを食堂で食べながら、今日の予定を考えた。
まずは、YHからも程近い「流星の滝」と「銀河の滝」を見にいくことにした。
7:10、同室だったホステラーさんに見送られながらYHを出発!
今朝の天気は快晴。
山間部だけあって空気がヒンヤリしている。気温もグッと下がったようだ。
昨日、雨で調子が悪くなっていたサイクルメーターもいつの間にか直っていた。
今日のコースは前半がほぼ上り坂なので暑くなることを考えてTシャツ1枚で出発したが、朝の冷たい風を受けるとブルブルと震えてしまった。
7:30、層雲峡温泉入口からすぐ、石狩川を挟んだ向かいに、つり橋のある公園が目に留まった。
つり橋をMTBで渡る。公園の名は「層雲峡遊園」。
公園の展望台からは、大雪山が良く見えた。
(銀河の滝)層雲峡周辺は、石狩川に沿って大きな切り立った岩山がずらっと並んでいる。
岩山にはそれぞれ名前が付いているので、岩の形と名前を照らし合わせてみたりするとおもしろい。
次々と現れる雄大な景色に感動して、立ち止まっては写真ばかり撮っているので、なかなか先に進まない。
しかし、バイクや車で移動していたら、こんなにじっくりと景色を楽しむこともなかっただろう。
”自転車の旅”を心の底から楽しんでいる充実感でいっぱいだった。
7:50、「流星の滝」へ。
駐車場では早々と観光バスの団体客がバスから降りてきた。
この人たちは今朝何時起きだったんだろう・・・と余計な心配をしたりして。
三脚を取り出し、滝をバックにさっそく記念撮影。
数年前、バイクでこの滝を訪れた時は、再び自転車でこの地を訪れるとは夢にも思っていなかった。
続いて、流星の滝から50mほど離れている「銀河の滝」へ。
どちらの滝も素晴らしかった。
この滝の水は石狩川を下りながら、やがて日本海に注がれていくんだよなぁ・・・。
自分が今までに旅で見てきた石狩川の風景が目に浮かんだ。
8:10、再び国道に戻り、いざ三国峠へ!
銀河トンネル、大函トンネルと抜ける。
どちらのトンネルとも照明と歩道があるので安心して通れた。
三国トンネルは歩道もないとか・・・心配だなぁ。
(いよいよ三国トンネルへ!)8:40、標高800mの大雪ダムに到着。
国道はここで、北見方面のR39と糠平方面のR273に分かれる。
今日は糠平温泉まで行くので、R273へ進む。
三国峠までは、緩やかな上り坂となっていた。急坂でなかったのが救いだった。
30分毎に休憩しながら、少しずつ高度を上げていった。
周りの景色は人工的な建物はほとんどなく、まさに大自然の中を旅しているという感じだ。
時々、ライダーがピースサインを出しながら追い抜いていく。
今年は念願のチャリダーとなって、ガッツポーズで応える。
う〜ん、なんともいい気分!!
10:20、ついに三国トンネルに到着。標高は1100m。
交通量は思っていたほど多くない。
MTBに取り付けたフロントとリアのライトを点灯させ、よっしゃ!と気合を入れて、トンネルに突入した。
トンネルの入口こそ歩道も照明もあったが、すぐに車道だけになった。
車を避けるようなスペースはほとんどない。
早く車が来ないうちに抜け出したいという気持ちを抑えつつ、道の端に溜まった浮き砂利で転倒しないように慎重に進む。
ヒンヤリした空気が漂う中、タイヤが路面を擦る音が壁に反響して、ちょっと不気味だ。
幸い、トンネル内は緩い下り坂だったので助かった。
(ついに三国峠を越えた!)約10分後、無事トンネルを抜けた。
ラッキーだったことに、通過車両は反対方向からの一台のみだった。
ホッとひと安心。三国トンネルを振り返る。
意外とあっけなく越えてしまった三国峠だったが、もし反対方向からのチャレンジだったら、まさに難関だったに違いない。
10:40、トンネルの先にある駐車場でひと休み。
三国峠の看板を背にさっそく記念撮影。休憩中のライダー君と少し話しをした。
これから先しばらくは、お楽しみのスーパーダウンヒルだ。
三国峠の大きくS字を描いた陸橋は、某自動車会社のCMにも使われたビューポイント。
ギアを一番重くして、ジェットコースターのように一気に駆け下りた・・・かったけど、もったいなくて2、3回立ち止まって、素晴らしい景色を目に焼き付けた。
(三股山荘にて)極上のスーパーダウンヒルを楽しんだ後、「三股山荘」というログハウスの喫茶店に寄った。
以前、バイクで三国峠を越えた時に寄ろうと思っていたが、見逃してしまったので、今年こそ寄ろうと思っていた。
ここは”十勝三股”と呼ばれ、かつては旧国鉄・士幌線の十勝三股駅があった場所。
また、この付近は初夏に花咲く”ルピナス”の群生地として有名だ。
11:30、大きなログハウスの三股山荘に到着。
建物に比べ、看板が小さく目立たないのでお見逃しなく。
さっそく中に入り、カウンター席に座る。
お店は奥さんと若い娘さんが切り盛りしていた。
きのこカレー(サラダ付き)と、ソフトクリームを注文。
料理が来るまで、店内をキョロキョロ。
店の奥には、かつての十勝三股駅の模型が展示してあった。
「自転車ですか。(お店の)中から見えましたよ。」と娘さん。
人懐っこく話し好きで、笑顔の素敵な娘さんだ。
奥さんは今、沖縄にハマっているとのことで、今年も沖縄に行ってきたそうだ。
しばし、沖縄話で盛り上がった。
娘さんに「沖縄と北海道と、どっちがいい?」と質問したら「私には北海道の方が合ってるかなぁ」との答えが返ってきた。
食後のソフトクリームを食べている時、今日の宿「東大雪ぬかびらYH」に、まだ予約を入れていないことに気付いた。
「ここは圏外だから携帯(電話)は通じませんよ〜」とのことで、公衆電話から予約を入れた。
(これが噂の”おっぱい山”)再びR273を南下。糠平温泉まではあと20km弱だ。
途中、ワイルドな無料露天風呂で有名な「岩間温泉」に向かう林道が見えたが、先日の台風の影響か、通行止めとなっていた。
13:00、ふと東側の山を見ると、目が釘付けになってしまった!
通称”おっぱい山”と呼ばれている西クマネシリ岳だ。
乳首までしっかりあるゾ!と、ちょっと興奮気味。
もちろん写真に収めたことは言うまでもない。
後で聞いた話だが、冬になると真っ白なブラジャーを着けるんだとか・・・。
こんなにセクシーな山があるとは・・・。驚いたというか感心してしまった。
(幌加温泉「鹿ノ谷」)このまま糠平温泉まで直行してもよかったが、まだ時間に余裕があったので、前に寄ったことのある「幌加温泉」に行ってみることにした。
R273から少し西へ入ったところに温泉宿が2軒ひっそりと営業している。
急な坂道を上りきると幌加温泉だ。汗がにじむ。
前回入った川沿いに作られた無料の露天風呂は無くなっていた。
がっがりしたが、せっかく来たので「鹿の谷」でひと風呂浴びることにした。
日帰り入浴料¥300(とほ割引券使用)を払い、さっそく浴室へ。
内湯は後回しにして、まずは露天風呂とドアを開けると・・・女性の声が聞こえてきた。
ん、ん?ここは混浴だったのか?!メガネを外しているのでよく見えない。
脱衣場こそ男女別だったが、湯船は混浴らしい。
なんだか恥ずかしくなり、内湯にUターン。
内湯の湯船は3つ並んでいて、ナトリウム泉、鉄鉱泉、カルシウム泉と泉質が全て違っていた。ちなみに露天風呂は硫黄泉だった。
少し気持ちも落ち着いたので、露天風呂にも入ってみた。
夜には満天の星空を眺めながら入浴が楽しめるそうだ。
またいつか来てみよう。
(旧士幌線・アーチ橋)再び国道273号へ。
時々、北海道遺産にも登録された”旧士幌線のアーチ橋”が見えた。
14:30、糠平湖が見えてきた。あと少し、頑張れ!
国道は一旦、湖側から山側へと反れた。
そして思わぬ上り坂。けっこうキツイ坂だった。
15:00、T字路を左折しついに糠平温泉街に入った。
温泉街は巨大な観光ホテルもなく、実に落ち着いた雰囲気。
数年前のバイクツーリングでは、幌加温泉近くでガス欠寸前になり、ヒヤヒヤしながらここ糠平温泉でGSを見つけ、ホッとした思い出がある。(今はそのGSも潰れてしまったらしい)
15:10、街の中を少し迷いながらも今日の宿「東大雪ぬかびらYH」に到着。
到着が早かったせいか、他のホステラーはまだいないようだ。
夕食まで時間があるので旅の便りを書いたりして時間を潰した。
部屋でボ〜ッとしていると携帯にメールが入った。
札幌の旅友達が今、層雲峡YHにいるという。なんと・・・。
「明日、会えないか?」と無理な注文をしてみたら、なんとか都合をつけてくれるそうだ。ありがたい。
(「山湖荘」玄関前)夕方になると、続々とホステラーが帰ってきた。
このYHはいろいろなツアーを実施しているので、ツアーから帰ってきた人も多かった。
18:00、待ちに待った夕食の時間。食堂はほぼ満席。
賑やかな夕食の後、ペアレントさんからちょっとした観光案内があった。
YHのすぐ近く、博物館の駐車場では、早朝に熱気球を揚げて、試乗体験もできるらしい。
YHの風呂は温泉ではないので、外湯に入ることにした。
YHから歩いて2分。温泉民宿「山湖荘」の洞窟風呂に入った。
割引券利用で¥400だった。
本物の洞窟ではないが、地下に続く階段からしてリアルな作りでちょっとした探検気分が味わえておもしろかった。
山湖荘の玄関先には”飲湯”「紅葉の湯」がある。
誰でも無料で飲み放題とのこと。
糠平温泉のすごいところは、7軒ある温泉宿すべて”かけ流しの温泉”ということ。
体も温まり、一日走った疲れも出て、布団に入るとすぐ寝てしまった。
【9月11日の走行距離:73km】
(その5)へ続く
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