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2004秋 北海道MTBソロツーリング(その3)
最終更新日 2004.10.14
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(とほ宿「夕休」にて)9月10日(金)
7:00、起床。さっそく外に出て深呼吸。ふぅ〜〜はぁ〜〜。
宿の周りは全て田んぼ、田んぼ!空気がヒンヤリして気持ちいいなぁ。
朝食を取りながら、テレビの天気予報をチェック。
今朝の最低気温は旭川で15℃。昼頃、にわか雨が降るという予報。
今は太陽も顔を出しているが・・・。今日は、おニュ〜のカッパを着ることになるのだろうか?
朝食後、宿主さんから旅宿を開業した経緯や旅宿開業のノウハウを教えてもらった。
とても興味深く、参考になった。
9:40、宿の前で記念撮影をして、いざ出発!
宿主さんが、ずっ〜〜と手を振って見送ってくれた。
お世話になりました〜!ありがとう〜〜!!
(おニューのカッパを着て)10:00、R39に出た。車に注意しながらゆっくりと走る。
今日はずっとR39で層雲峡温泉まで走る予定。
R39は旭川から層雲峡まで石狩川に沿って走っている国道だ。別名「大雪国道」。
10:30、愛別町のセイコーマート(コンビニ)でひと休みしていると、ポツポツと雨が降ってきた。ついに来たか・・・。
今回の旅のために新調したゴールデンオレンジ(よく目立つ色を選んだ)のカッパを着ることにした。
靴も濡らさないためにバイク用のシューズカバー(これもおニュ〜!)を着けた。
これで雨対策はバッチリ!
雨は予想以上に激しくなってきた。時折、雷も鳴った。
しかし、気分は晴れていた。MTBの調子もすこぶる良い。
タイヤに泥除けは付いていないが、舗装路を走るぶんには何の問題もない。
(JR上川駅前にて)11:00、上川町に入る。
ふとサイクルメーターを見ると、スピード計がゼロのままだ。
どうやら雨に濡れて故障してしまったらしい。
いろいろいじってみたが直らない。しかたがない・・・。(ちょっと、ショック)
今日のお昼は”ラーメン日本一”がキャッチフレーズの”上川ラーメン”に決めていた。
昨日の旭川ラーメンに続き、二日続けての”ご当地ラーメン”昼食だ!
上川の街は、国道から少し入ったところにあった。
まずはJR上川駅へ。駅前には”ラーメン日本一”の看板が・・・。
駅に観光客の姿はほとんどなし。ちょっと寂しいな。
層雲峡方面のバスは、ここ上川駅から出ているようだ。
バイク雑誌で紹介されていた”あさひ食堂”を探すが見つからない。
こんな時は地元の人に聞くに限る。
商店街を歩いていたおばちゃんに聞くと「あそこのラーメンは美味しいよ」とニコニコと店の場所を教えてくれた。
これは期待できそうだ。
12:00、”あさひ食堂”発見!(店の向かいにバイク屋さん有り)
いつの間にか雨も止んだ。カッパを脱ぎ店の中へ。
地元と思われるお客さんが大勢来店していた。
(あさひ食堂「幻の塩ラーメン」)カウンター席に座り、「幻の塩ラーメン」(¥850)を注文。
しばらくすると店主らしき人から無言で一枚のメモを渡された。
なんだろう・・・。
”お好きなメニューを注文した後、「ライダースペシャルをお願いします!」と言っていただくと、小ライスと漬け物がサービスとなります・・・”
こんな内容のメモだった。ライダー限定のサービスらしい。
何も言わなかったけど、自分をライダーとして認識してくれたんだ〜。嬉しかった。
ちょっと強面だが実はライダーに優しい店主に感謝しながら「ライダースペシャルをお願いします!」と声を掛けた。
「幻の塩ラーメン」はスープといい麺といい、本当に美味しかった。
また食べたくなる、また来たくなる、そんな心に残る”あさひ食堂”の上川ラーメンだった。
(層雲峡温泉まであと少し)12:40、再びR39を層雲峡に向かって走り始めた。
一旦止んだと思った雨が再び降り始めた。
面倒臭いがカッパを着よう。
R39は上川町でオホーツク方面の上川国道と層雲峡方面の大雪国道に分かれる。
多くの車は上川国道に流れていった。
13:00、石狩川を眺めながら走っていると、後ろから「こんにちは!」と声がした。
振り返ると、荷物満載のランドナーに乗ったチャリダー兄ちゃんだった。
今回の旅で初めて出会ったチャリダーだ。なんだか、すごく嬉しい。
話を聞くと、今日は北見(層雲峡からさらに40kmほど東)まで走るそうだ。
「層雲峡ならもうすぐだね。頑張って!」と励ましの言葉をいただき、彼と別れた。
こんな雨の中でも、チャリンコで旅をしているのは一人じゃないんだ、と思うと元気が出てきた。
川沿いの山がだんだんと険しい岩山に変わっていった。
層雲峡に近づいてきたと感じた。
14:30、今日の目的地、層雲峡温泉に到着!
ホッとして温泉街の駐車場のトイレでひと息入れた。
外に出てビックリ!
バケツをひっくり返したようなすごい雨となっていた。しかも雷まで・・・。
慌ててYHを探すがわからない。温泉街を上りつめたところにあるロープウエイ乗り場まで来てみたが見つからず、乗り場の軒下でしばらく雨宿り。
(山小屋風の層雲峡YH)20分程してようやく雨足も弱くなった。
地図を確認すると、ロープウエイ乗り場横の坂道をさらに上ったところにYHがあることがわかった。
大きな温泉ホテルを2軒過ぎると、山小屋風の層雲峡YHがあった。
見つかって良かったぁ。
15:00、チェックインは16:00からということで、YHの食堂でしばらくくつろぐことにした。
ふと外を見ると、先ほどの雨がウソのように青空が少し広がっていた。
16:00、チェックイン。
ベットルームに荷物を置いて、すぐ近くの「ホテル大雪」の温泉で汗を流すことにした。
YHから徒歩3分。ホテルのフロントで¥500(割引券利用)を支払い、最上階の浴室へ。
大きな湯船からは、温泉街の夕景と層雲峡の岩山が一望できた。
一日走った後の温泉は本当に最高だぁ〜!
18:00、YHに戻るとたくさんのホステラー(YHの宿泊客)でごったがえしていた。
そういえば、今日は週末”花金”だったなぁ。
ホステラーの多くは、日本一早い大雪山の紅葉が目当ての登山客のようだった。
夕食時、大雪山に登ってきた人の話を聞くと、黒岳付近は紅葉が見頃だという。
4時間ほどでYHからロープウエイを利用して黒岳まで登って帰ってこれるらしい。
明日、朝一番(6:00発)のロープウエイに乗って黒岳の紅葉を見ることに決め、床に就いた。
【9月10日の走行距離:約50km】
(その4)へ続く
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