このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

壁紙は入笠湿原に咲いていた花です。
長野県富士見町旅行記(1)

大泉水源の樹林(高森)
中央高速道路を、八ヶ岳方面に向かって渡って、切掛沢に沿った道をしばらく進むと、
右側に小川があります。この小川に沿って進むと大泉水源の樹林があります。
きれいな水がこんこんと湧き出ていて、大泉湧水と呼ばれています。

この樹林は大泉水源の保護林で、面積は5700平方メートル、29種類、228株の樹木が生育しているそうです。
3月中旬に行ったときは、下草もなく歩き良くて、かつ木漏れ日が心地よかったです。
ここは、トトロの森と呼ばれているとも聞いたことがあり、癒しの空間となっています。(09/ 3/16 訪問)


小泉湧水(境)
小泉湧水は、大泉水源よりは南に位置し、中央高速道路で言えば東京寄りの高速道路沿いにあります。
大泉水源に行くには、中央道の上に架かった橋を渡るのですが、小泉湧水は、中央道の下をくぐって行きます。
小泉湧水は、岩の隙間から水が湧き出していて、『湧水』という呼び方がぴったりです。
湧き出た水は、小川になっていて、山葵に見えるハート型の葉の植物が、たくさんありました。(09/ 3/24 訪問)

岩から湧き出る八ヶ岳の雪解け水

湧水が、小川となっています。
向こうに見えるのが、中央道。
山葵の一種と思える植物
富士見ゆり園(境)
富士見町には、二つのスキー場があるのですが、
その一つ八ヶ岳の麓にある富士見高原スキー場は、7月と8月、巨大なゆり園となります。
ほとんどが透かし百合で、園芸種なのですが、その数の多さに圧倒されます。
たくさん撮ったつもりの写真は同種のものが多かったのですが、美しい姿をアップロードします。







富士見高原・伊東近代美術館(境)
長野県の富士見高原に『伊東近代美術館』というのがあります。
ここに行くと伊東深水の絵が見られるとガイドブックに出ていました。
いつか見に行こうと楽しみにいていたのですが、昨日チャンスがやってきました。
絵画の所蔵が300点。 伊東深水の絵がたくさん見られると思っただけで、胸がわくわく!
八ヶ岳の鉢巻き道路沿いにある『伊東近代美術館』のアプローチに入ると道がすごく荒れていて、アララ?
広い駐車場には、車が一台もありません。 美術館の建物は、以外に小さくて、これもアララ?
入館料500円を払って中に入ってみると、 名前を知らない人の絵が飾ってありました。
これはこれで、なかなか素敵!
で、ずーっと周り込んでいくと、ガラスの大きなケースの中に 伊東深水、横山大観、小倉遊亀など、
私も名前を知っている 大家の作品がありました。 お目当ての深水の絵は、たった3点。
あれれ、ここは伊東深水の絵が山ほどある美術館ではないのか??
それで気が付いたのですが、『伊東近代美術館』の『伊東さん』は、 伊東深水ではないということ。
この美術館を作った伊東充さんの名前からきたということ。
伊東充さんは、伊東深水さんと友人の関係にあり、
この美術館を 作るのに、深水に相談し、助言を得ていたんだそうです。
もうすっかり思い込んでいて、がっかりしましたが、 深水の絵は、本当に素敵でそれなりに満足しました。
乙事瓜(乙事)
富士見町の乙事でだけ作っている『おっことうり』というものを、
蕎麦処『乙事亭』で売っていたので買って食べてみました。
乙事亭で、「皮剥いて種を取って、普通の胡瓜のように食べれば良い。」と教えてもらいました。

普通の胡瓜程水っぽくなく、身がしまっているので、ポリポリと美味しく食べられました。
皮を剥かなくても、種を取らなくても、ほとんど気になりませんでした。

種を売っていないので、自分で作ることはできないけれど、『乙事亭』の売店には時々出ているようです。


乙事の本陣跡(乙事)

乙事諏訪神社の前の道を上っていくと、左手に上の写真のような看板があります。
看板だけで何の説明もありません。
『本陣』というと、戦の折の大将のいる場所ですが、
江戸時代になると、街道沿いの大名が泊まる旅館の意味になりました。
この本陣跡の看板のある場所は、大きな街道沿いではないので、不思議に思い、
井戸尻考古館に電話して、教えていただきました。

ここは、江戸時代高島藩の領地で、
藩の役人が、山浦、湖北、北巨摩等を御巡検したときに使った
建物があった場所だそうです。
またその建物は、富士見町高森で鷹狩が行われたときにも使われたんだそうです。

天正10年、織田勢が武田勝頼を攻めたとき、この地を通過しているので、
それに関連したものかと思ったのですが、そうではないと分かりました。
鹿捕獲の罠?(乙事)

畑らしきところに、木でぐるっととりまいた囲みがあるので、何だろうと思い見に行きました。
入り口に仕掛けがあって、動物とか人間とかが中に入ると扉が落ちるようになっています。
冬場は、木の芽がなくなるので、八ヶ岳から鹿が里に降りてくるのですが、
庭木の新芽を食べられたりします。多分ハウスの中の野菜も食べられたりするのでしょう。
この辺りでは、鹿の被害という言葉をよく聞きます。
その鹿を捕獲する罠かな?と思いました。きっとそうに違いありません。

旧富士見高原療養所(落合)
山梨と長野の県境の町、富士見町に、かつてのサナトリューム・富士見高原療養所がありました。
結核が死の病だったころ、悲しいイメージの病院だったのですが、今は現代的な総合病院になっています。
それでも、竹久夢二がここで生涯を終え、堀辰雄の『風立ちぬ』の舞台になった病棟は、今も保存されています。

以前は中には入れなかったのですが、最近平日見学ができるようになりました。
かつての入院者名簿も公開されていますが、かなりの有名人の名もみられ、興味深いものがあります。
取り壊すか移築するか、未だ決まっていないとか。見学者が多いと、移築になるかもしれません。

富士見を訪問した方は、ぜひ、訪問なさって下さい。(06/ 7/25記)

桜が満開の頃に訪れると、すぐ近くに八ヶ岳が望め、
ここで多くの人たちが死と戦ったとは思えない程、のどかで、爽やかです。
たくさんある桜は、竹久夢二も見たものだろうかと、思いを馳せます。

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