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* * (2007/04/01)旧標津線跡をゆく1 * *




 札幌から釧路に来てから2年が経った。道東に住んでいながら、2年間も旧標津線を見てこなかった。もちろん中標津や別海、厚床など主要な場所へは行っていたが、詳しく見たことはなかった。今回も決して詳しく、とまではいかなかったが、鉄道廃止に伴い運行された代替バスに乗って道東をまわってきた。





「「「「「「「「「「 2007年4月1日 日曜日 」」」」」」」」」」
◎◎3728D・釧路発網走行き快速「しれとこ」◎◎
(東釧路911→標茶956)

 始まりは東釧路から。本日はちょっと余裕があるので始発の次、9時台の快速列車に乗り込む。普通の日曜日、特別に混んでいるわけではない。コンビニで買ったパンを食いながら、まずは標茶へと進む。

 今回、JRの乗車区間は青春18きっぷを使用する、1回分2,300円也。通常の運賃だと東釧路→標茶、900円也。
東釧路駅
(東釧路駅)
釧網本線0キロポスト
(釧網本線0キロポスト)
東釧路駅にて3728D
(東釧路駅にて3728D)
標茶駅
(標茶駅)





◎◎阿寒バス・標茶駅前発標津営業所行き◎◎
(標茶駅前1005→標津営業所1208)
 ここからいよいよ本題へと入る。今回は旧JR標津線を取材する。“JR”と書くだけあって、比較的最近の1989年に廃止された路線である。
 標茶駅のすぐ横に標茶バスターミナルがある。かわいらしい建物の待合室もあり、鉄道からバス転換された路線という風格はある。
標茶バスターミナル
(標茶バスターミナル)
標茶駅前
(標茶駅前)
 車内は・・・かなり空いている。ただ中標津に近づくにつれて乗客は若干増えた。計根別あたりからは部活動の高校生や買い物に行くお年寄りが多く乗ってきた。
 沿線にはまだまだ鉄道があったことを示す遺物が残っていた。特に地名は象徴的だと思う。西春別では頭に「西春別駅前」がつく地名がかなり存在する。郵便局も未だに「西春別駅前郵便局」を名乗っている。
 中標津には駅跡からは少し離れるが、JR中標津トラベルセンターがあり、MARS端末にてJR券の販売を行っている。
 また中標津を過ぎると、橋梁が結構残っている。バス路線となっている道路からも線路の築堤や橋梁跡を見ることができた。

 標茶〜標津間の運行は釧路市に本社を置く阿寒バスが行っており、車両は比較的新しいノンステップバスである。標茶駅前→標津営業所を2時間ほどで走り、2,190円也。
標津営業所行き車内
(標津営業所行き車内)
西春別
(西春別)
JR中標津トラベルセンター
(JR中標津トラベルセンター)
中標津バスセンター
(中標津バスセンター)
廃線の橋梁跡
(廃線の橋梁跡)
標津営業所
(標津営業所)





◎◎ 旧根室標津駅 ◎◎

 旧標津線の終点だった旧根室標津駅。今では駅舎も取り壊され、駅がどこにあったかは一目ではわからなくなってしまった。日曜日という影響もあると思うが、人通りはかなり少ない。北海道内どこの市町村でも、今の時代はこんな感じなのだろう。
標津バスターミナル
(標津バスターミナル)
駅前商店街
(駅前商店街)
 2時間の間合いがあるので、温泉に入ることを考えていた。徒歩の範囲に標津温泉がある。が、日帰り入浴は14時から・・・下調べ不足が響いた。泣く泣く温泉を後にして、蕎麦屋さんもあったのだが、ラーメン屋さんで昼食をとった。
C11−224
(C11−224)
そば処福住総本店
(そば処福住総本店)
避難場所の地図
(避難場所の地図)





◎◎阿寒バス・標津営業所発標茶駅前行き◎◎
(標津営業所1405→中標津バスターミナル1445)

 先ほど来た道を戻る。乗客は往路より多い気がする。といっても、10人にも満たない。
 一応写真に載せたが、標津から川北へ至る道路。見た目は普通だが、バスが通るとかなり揺れる。地盤がゆるいのか、道路もぼこぼこしている。この辺りは速度も控えめに走っていた。
 乗車時間は40分ほど、590円也。
再び標津営業所
(再び標津営業所)
標津→川北
(標津→川北)
川北
(川北)
中標津バスターミナル
(中標津バスターミナル)





◎◎ 旧中標津駅 ◎◎

 中標津にはこれまで何度か来ている。かなり都会的な街だ。駅前もそれなりに人通りがあり、商店街もある。ただ、バイパスとなっている国道には大型スーパーが立ち並び、そっちもかなりの賑わいがある。
 ここも旧中標津駅舎は取り壊され、跡地には立派なバスターミナルがある。特徴的なのは、行き先別のバスプールがあること。頭から突っ込む形で、おそらく八つくらいはあるだろう。建物の中には、バス会社の窓口もある。
映画の記念碑
(映画の記念碑)
旧中標津駅より標茶方
(旧中標津駅の標茶方)
旧中標津駅より標津方
(旧中標津駅より標津方)





◎◎根室交通・中標津バスターミナル発厚床行き◎◎
(中標津バスターミナル1655→厚床1755)
 ここからは旧標津線の支線に入る。バスの運行会社も変わり、中標津〜厚床間は根室市に本社を置く根室交通が行っている。ここでもバス転換路線らしく、比較的新しいワンステップバスを使用していた。
 中標津からの乗客は結構乗っており、座席の4分の3ほどが埋まる。この乗客も途中の別海では降りてしまった。
再び中標津バスターミナル
(再び中標津バスターミナル)
別海にて運賃表
(別海にて運賃表)
 別海についても旧駅舎は取り壊され、立派な複合施設が建てられている。路線バスは国道から駅前通りを通り、バス停を経由する。中標津→厚床はちょうど1時間の乗車である、1,230円也。
 終点厚床には、ほとんど定時で到着した。小生はこの後JRにて根室に向かったが、18時ちょうどの根室行きへの接続は厳しいかもしれない。根室交通のホームページには路線バスの運行時刻に加え、JR線の接続列車の案内がある。それによると、乗車した便の接続は19時40分を指定している。万が一、18時ちょうどの乗車を考えるのであれば、予め乗れないことも考えたほうがよい。
旧別海駅前
(旧別海駅前)
別海→厚床
(別海→厚床)
厚床
(厚床)





◎◎5637D・釧路発根室行き普通◎◎
(厚床1800→根室1844)
 正規の接続列車を待っても構わないが、一人で2時間弱を過ごすのはどーも寂しい。よって、特に目的はなかったのだが、根室まで往復することにした。汽車はいつものキハ54形1両。耳慣れたエンジン音を聞き、うとうとしながら40分ほどで根室に着いた。厚床駅
(厚床駅)
厚床駅にて5637D
(厚床駅にて5637D)





◎◎5642D・根室発釧路行き普通◎◎
(根室1853→東釧路[2106])
※[ ]は時刻表上の発時のため、正確な着時は不明

 根室での間合いは9分しかないので、駅前少し離れたコンビニのタイエーには行けない。駅の自動販売機にて飲み物を補給して、折り返しの汽車に乗る。今回は厚床〜根室間を折り返しているが、参考までに厚床→東釧路の通常運賃は1,600円也。
 この帰り道も特に書くことはない。これまでに何度も乗った路線である。降車駅の東釧路に着いたのは夜9時過ぎ、辺りは真っ暗。これまた寂しく、帰り際にローソンにてコンビニ弁当を買って帰った。
根室駅
(根室駅)
根室駅にて5642D
(根室駅にて5642D)
最後に東釧路駅
(最後に東釧路駅)
* * (2007/06/03)旧標津線跡をゆく2 * *

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