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* * (2007/08/12)2007列島縦断ひたすら汽車の旅2 * *
* * (2007/08/05)2007列島縦断ひたすら汽車の旅1 * * | ||
「「「「「「「「「「 2007年8月12日 日曜日 」」」」」」」」」」 | ||
◎◎博 多 駅◎◎ 8月12日日曜日、本日は博多駅から。小生の旅としては珍しくビジネスホテルに宿泊していた。駅から数分の「R&Bホテル博多駅前」。焼きたてパンにコーヒーやオレンジジュースがある朝食付きで5,670円也。特に決めた理由はないのだが、フロントの対応も良く、いいホテルだと思う。 朝、ホテルのテレビを見ているとやはり帰省ラッシュの話題がやっていた。この日も新幹線の下り線はほぼ満席とのこと。画面の片隅に出ている天気予報、筑豊地方の“晴れ”“35度”の文字も見逃さなかった。。。 | ||
(テレビの帰省報道) | (博多駅博多口) | 昨日は到着が夜だったため実感が沸かなかったが、人生で初めて九州に上陸したのである。駅まで歩いていてふと思ったのが、蝉の鳴き声が違う。もっとも釧路で蝉が鳴いていることも少ないのだが・・・。そして朝からこの蒸し暑さ。明らかに北海道の夏とは違う雰囲気を感じる。 |
◎◎3184M・肥前山口発門司港行き快速◎◎ (博多728→門司港855) | ||
やはり博多駅は今日も混雑が続いている。朝から結構な混み具合である。今日は帰省ラッシュの波とは直接関係のない行程をゆく。この旅の動機ともなったメインイヴェントの会場へと向かう。 その前にちょっと寄り道を。一度は見てみたかった場所、テレビや雑誌で何度も眺めていた門司港駅へと向かうことにした。快速列車の車内は本当に快適である。今でこそこれほどまで冷房が普及しているが、その昔の汽車はどんなものだったのだろうか。釧路からやってきた寒冷地仕様の小生はあっさりやられていたことだろう。 | (博多駅にて3184M) |
◎◎門 司 港 駅◎◎ | ||
ここでも特に予定はなく、予習もしていない。時間もそんなにないが、とりあえずは駅前を散策する。 駅からすぐ近くに海峡が面している。九州側から見る関門海峡だ。大きな船がひっきりなしに通っており、交通の要所だということがすぐにわかる。海峡に架かっている橋が「関門橋」だ・・・ということを帰ってから初めて知った。何せ行くところ全てが初めてなので見るもの、聞くもの、感じるもの全てが新鮮である。 | (門司側より関門海峡) | |
門司港駅の雰囲気は好きだ。古いものがそのまま残っている感じがする。最近は地方の駅でも橋上駅舎や高架駅などなど、新築のピカピカした駅舎がどうやら流行りのようであるが、あまり好きになれない。 このような古いものを現代にあうように活かす、という思想がもう少しあればと思う。 | (門司港駅駅舎) | (切符売場) |
(改札口) | (0哩標) | (鹿児島本線0キロポスト) |
◎◎149M・門司港発鳥栖行き普通◎◎ (門司港913→門司920) 門司港での滞在時間はわずか18分しかなかった。ほんとはもっと見学する場所はあるが、行程の都合もあり引き返すことにする。門司港より7分で門司へ。 | (門司港駅にて149M) |
◎◎5533M・下関港発行橋行き普通◎◎ (門司926→行橋1017) ここからも初めて。距離はわずかではあるが、日豊本線に入る。車内は空いており、のんびりした雰囲気で終点へ到着。行橋駅は思いのほか都会であり、近代的な高架駅であった。 | (門司駅にて5533M) |
◎◎平成筑豊鉄道2421D〜2232D・行橋発直方行き普通◎◎ (行橋1026→金田[1131]) ※[ ]は時刻表上の発時のため、正確な着時は不明 久しぶりに純粋な私鉄に乗る。平成筑豊鉄道という路線は、お粗末ながらこの旅を計画するまでは知らなかった。九州の鉄道自体が鹿児島本線と指宿枕崎線くらいしかわからなかった、というのが本音である。 行橋駅で会ったときの第一印象としては、奇しくもふるさと銀河線を思い出させるようであった。高架駅にかわいらしい気動車といえば、JR根室本線帯広駅のような錯覚さえ覚えた。数年前までは道東で日常的に見られた光景そのものだった。とりあえずは金田という駅まで向かう。 | (行橋駅にて2421D) |
◎◎平成筑豊鉄道319D・金田発田川後藤寺行き普通◎◎ (金田1132→田川後藤寺1146) ◎◎平成筑豊鉄道320D・田川後藤寺発金田行き普通◎◎ (田川後藤寺1210→金田1222) イヴェントまで時間があるので、田川後藤寺まで往復することにした。片道わずか十数分の短い路線である。これも帰ってから気づいたのだが、田川後藤寺駅は4方向に分岐する鉄道の要所。2番線がへいちくの専用ホームとなっており、他0,1,3,4番線はJR線のホームとなっている。 | (319Dから2232Dを見る) | |
一北海道人の小生は、九州のイメージが某麦焼酎のCMのようなものだった。*階堂のCMには鉄道も登場し、ちょっと惹かれるものがあったが、そのような風景が間近に見られるのは嬉しい。 JR九州ではよく写真のようなポスターを見る。これも帰ってから知ったのだが、九州新幹線のイメージキャラクターが小西真奈美さんなのである。全く関係ないが、小生の好きな女優さんのひとりだ。 | (田川後藤寺駅駅舎) | |
(九州的風景?) | (九州新幹線のポスター) | (2番線から田川後藤寺駅構内) |
◎◎平成筑豊鉄道・金田駅構内◎◎ | ||
いよいよメインイヴェントの会場となる金田駅に到着した。イヴェントの前に腹ごしらえ、とあたりを見回しても何もない。駅舎に食堂があったが、お盆でお休み。仕方なしに近くのコンビニ風の商店へ買い出しに行く。 | ||
13時半の集合時間を前にメンバーが集まり始める。小生もそうだが、北海道からの人数もかなり多い。九州のこの地にこれだけ北海道のメンバーが集まるのは何とも面白い。時間になると駅事務室の会議室へ移動し、まずは座学の体制に入る。その前に費用の支払いを・・・4,000円也。 | (金田駅駅舎) | (金田駅構内) |
プロジェクターを使いながら、平成筑豊鉄道の業務説明を聞く。こんなに真面目に聞くと会社の会議に出席しているようだ。画像も結構気合が入っている。営業キロは50km弱、その内16kmほどは複線区間。駅数35、かつては貨物扱いもあったが、現在は廃止。三セクの例に漏れず、へいちくも経営はゆるくない。 | ||
(座学の資料) | (プロジェクターでの説明) | 座学は会社、路線の説明が中心だ。机上には運転のてびきが置いてあり、運転についての説明もあった。ただ、いつも運転席を眺めることはあっても、どのように汽車を動かすのかまで真剣には見ていない。やはり実践あるのみ、である。座学を終えると、いよいよ待ちに待った運転に向かう。 |
舞台?は車両基地の端っこの線路。車両を前にして、講師より車両外観の説明がある。連結器、ジャンパー栓、台車、ATS車上子、機関、変速機などなど、点検する箇所は数多い。鉄道の日の工場公開で車両に近づく機会はあるが、解説付きで現車を間近で見る機会は貴重だ。 外は外で天気は晴れていて暑い。車内に乗り込んでも、中は中で風の通りがなく暑い。さすが九州である。北海道の暑さとは比べものにならない。特に釧路人である小生はやられていた。 | ||
体験運転は片道152メートルを一人当たり1往復することになる。まずは講師の運転士のお手本から。マスコンやブレーキハンドル、キーの扱い、各種スイッチの操作などなどを見て学ぶ。これまたあっという間の時間である。一目見ただけで覚えられるはずがない。。。やっぱり実際にいじってみないとだめそうだ。 | (車両外観の説明) | (エンジン) |
そして生徒が運転するときがきた。名前が順番に呼ばれ運転することになるが、久しぶりに名前を呼ばれるのにどきどきした。生徒の運転中は写真のように、他の生徒が運転風景を凝視。一番のヤマはブレーキ操作である。いかにうまく止まるか、が難しい。 一連の流れは・・・ 1.まずは運転準備。ブレーキハンドル、キー、ブレーキのコックなどを扱う。 2.計器の確認。特にブレーキの圧力を確認。 3.車内のマイクで発車の放送し、ドアを閉める。 4.「出発進行」〜ノッチを入れると動き出し、同時にATS未投入の警報が鳴り響く。 5.15km/hくらいでノッチオフ。そのまま惰行。 6.停止位置目標に向かってブレーキを操作。 7.停車。運転室交代の準備をする。乗換スイッチを扱う。 もちろん小生も運転をさせていただいた。一度目は緊張してあまり覚えていない。二度目はやはり慣れなのか、ちょっとはマシになった。もちろん完璧、とは程遠い。 | ||
(運転席) | (運転中の車内) | 当たり前だが、自動車と同じようなブレーキではない。目標にピタリ止めるのは本当に難しい。操作がちょっとでも荒ければ、衝撃が生まれる。強すぎれば手前で止まってしまう。目標に止まれなさそうな者は講師の運転士にブレーキをかけられる。“電車でGO”でいうところの「ゲームオーバー」である。 |
一通り運転が終わったところで終了。終わったのは17時を過ぎているというのに、外はまだまだ暑い。体験運転後は全員に修了証が渡される。今回は続けて団体臨時列車に乗車するため、乗車後に授与式となった。 構内にはその団臨が準備万端で待ち構えていた。この後金田駅2番線に転線し、9262Dとなる。ヘッドマークはオフ会仕様、手作りのものだ。 | ||
(行橋方の停止位置目標) | (直方方の車両停止標識) | (団体臨時列車の車両) |
◎◎平成筑豊鉄道・9262D金田発直方行き団体臨時列車◎◎ (金田1745→直方1804) | ||
気動車の体験運転が終わった後は団体臨時列車の乗車という次のイヴェントが待っている。団臨に乗る前、ちょっとだけ寄り道。 電柱にJR貨物の名残があった。「手ブレーキ?」ということはこの駅での留置があった、ということか。そのすぐ傍には西瓜を植えてあった。こんなところに西瓜があるということは当然、撮影会となる。JR貨物の標識とともに撮影。 | (JR貨物の名残) | (ホームの西瓜) |
慌しく車内に乗り込み、すぐに発車する。金田発車はちょっと遅れていたらしい。。。 ここから先は乗ったことのない路線、というか今日は行橋から金田と金田〜田川後藤寺間しか乗っていない。時間に余裕があれば団臨もゆっくり乗りたかったが、この直方行きのみ乗車することにした。車内はすっかり宴会モード。距離も長くないので、まもなく直方に到着する。ここで皆様とはお別れである。折り返しの9257Dに手を振って見送った。 企画された皆様、参加された皆様、社員の皆様、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。冗談に思われるかもしれないが、へいちくの運転手募集にはちょっとだけ心が動いたかもしれない。運転手募集も含め、この旅で自分の人生について真剣に考えたのは事実である。ただこんな感じでも一応北海道大好き人間なので。。。再度九州へ行った際にはもっとゆっくりへいちくに乗りたいと思う。 | ||
(金田駅にて9262D) | (“本物の”へいちく運転士) | (直方駅にて9257D) |
◎◎2663H・折尾発博多行き普通◎◎ (直方1844→博多1948) へいちく直方駅とJR直方駅は乗り場が異なる。JR線に乗り換えるため、JRの駅舎へと向かう。へいちくの待合室にはとなりのトトロの壁画?があった。こういうものを見かけると、ますますふるさと銀河線と重ねて見てしまう。 直方駅からは愛称「福北ゆたか線」(筑豊、篠栗、鹿児島各線)を進む。3両編成だがワンマン列車。客扱いはせず、運転業務のみ。客扱い、運転業務両方を行っている北海道のワンマン列車とは異なる。 | (へいちく直方駅の壁画?) | |
(JR直方駅駅舎) | (九州新幹線のポスター) | (直方駅駅名標) |
◎◎65M・博多発鹿児島中央行き特急「リレーつばめ65号」◎◎ (博多2040→新八代2222) ◎◎65F・九州新幹線「つばめ65号」◎◎ (新八代2225→鹿児島中央2311) 釧路から乗り続けてきた優等列車も、鹿児島中央までの特急、新幹線で終わりとなる。新幹線の一部開業に伴って設定された特急の「リレーつばめ」と九州新幹線の「つばめ」に乗る。博多駅は6番線から発車する。6番線と新幹線ホームの間は工事の真っ最中。九州新幹線の足音がここまで聞こえてきているのだ。 博多から結構な乗車率となる。お盆のど真ん中だけあって、客層は遊びに行ってきた人、帰省する人、サッカー観戦をしてきた人などなど。ビジネス客はほとんどいない。乗客の多くは新八代まで行くことなく、途中駅で降りてしまった。 新八代では3分の乗り換え時間。報道でも有名になった?が、新幹線を向かいのホームに待たせておき、同一ホームに在来線が入線する形態だ。博多駅では「鹿児島中央行き」と案内しているだけあって、ほとんど同一列車としての扱いだ。ホームでの写真撮影もそこそこ九州新幹線に乗り込み、すぐに発車となる。 時間も遅いので車内かなり閑散しており、1両あたりに10人もいないだろう。新幹線規格の車両だが4列シートで、一人分の座席は開放的だ。40分ほどの乗車時間がもったいないくらい。ただ、この区間はトンネルばかりなり。携帯電話もなかなかできない。明るい時間でも景色を眺めることは期待できないだろう。 | ||
(博多駅にて65M) | (新八代駅駅名標) | 「リレーつばめ」新八代着も若干の遅延があり、その影響で「つばめ」も若干の遅れをもって鹿児島中央に到着した。釧路から3,000km以上の道のりもまもなく折り返しとなる。 本日は某漫画喫茶にて仮眠。遅い到着、早い出発のため、また経費節減のためでもあるが。。。 |
(鹿児島中央駅にて65F) | (九州新幹線の終点) | (鹿児島中央駅駅舎) |
* * (2007/08/13)2007列島縦断ひたすら汽車の旅3 * * |
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