このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
タイトル及びジャケットはマレーシアの皇星盤に準じていますが、このアルバムは他にもいくつか変身
しています。台湾盤では『新年金曲−春風舞曲』が同内容ですし、マレーシアでも南方からの『春風賀歳
金曲』があります。また、2曲少ないですが皇星からの『大家恭喜・太平年』=『新年專輯』も同じ音源
と画像です。最後の2つは番号も同じですがなぜか値段は違います。曲順は盤によって違う部分もありま
すが、※印は皇星の『大家恭喜・太平年』=『新年專輯』には入っていないものです。
これらの盤ですが、録音時期は『中国山歌專輯1』と同じでしょう。皇星からのの「[口喜][口喜]哈哈
接財神」のジャケットの写真もまだ幼さがだいぶ残っています。ところが台湾盤のジャケットはしばらく
経ってからの写真になっています。どうやら、このアルバムに関しては録音後しばらく経ってから画像を撮っているようです。時期の関係で録音した年には画像が間に合わないタイミングだったのではないでしょうか。どうも2年ずれのようです。
さて、賀歳專輯は小さいときのものもありますが、これも声が落ち着きだしてからのものですから、歌い方もだいぶ丁寧になっています。
こういったアルバムは出来がどうのこうのという性質ではないかもしれませんが、賑やかではあるが穏やかでもある性質とでもいいましょうか。少し速めの曲でもあっても走っていると感じではなく流れに乗っているという雰囲気です。これもシンガポール録音だと思いますが、聞き飽きない作りになっているかと思います。
『[口喜][口喜]哈哈接財神』 皇星KSE9489
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(C)2003 Yiteng
中國山歌小調は、台湾盤をはじめいろいろなジャケットが使われていますが、台湾の金暢銷唱片がオリ
ジナルとなるでしょう。ただ、ここのジャケットは「山歌」風ではありません。それで、ここのジャケッ
トはタイの華聲HS-333のもので、衣装は「山前山後百花開」の瑤族風情のものですが、映像では前髪が出
ていますから、この写真は宣材用のものというわけです。
曲順は盤によって違っていますが、上記のものは金暢銷盤のものです。マレーシアの皇星のカセットも
同じ順番でした。最初の6曲が2in1スタイルですが、このスタイルは台湾のものではありません。マレ
ー半島〜シンガポールのものですから、このアルバムも制作はシンガポールになります。録音は11〜12歳
くらいの時期かと思いますが、声が子ども期を過ぎてからの最初のアルバムになるかなと思います。売れ行きは台湾ではわかりませんが、東南アジアではある程度売れたろうと思いますし、中国でも売れてきたのではなかったでしょうか。
作りもかなり上手くなされていますが、「賣糖歌」はやや重荷でしょうか。オリジナルは李香蘭ですが、重い曲にも関わらずオリジナルにはリズム感があります。このオリジナル越えは相当難しそうです。
しかし、他の曲は充分に楽しめます。単曲の残り5作ですが、これらは甲乙つけ難いかなと思っています。華聲のカセットでは「山前山後百花開」と「待嫁女兒心」はカラオケ買@ージョンも入っていましたが、これらの曲が気に入られるという見通しだったのでしょうか。あるいは、A面最初の「願嫁漢家郎」が売りだったのでしょうか。この辺りはどれでも有りのような気がします。皇星もVCDでは最初から「待嫁女兒心」・「願嫁漢家郎」・「望一望」と並ばせましたが、これも強力な組ですね。
2in1の方ですが、こちらは「敖包相會+黄昏小唱」がいちばん気持ちよく歌えている気がします。そうしますと金暢銷盤や皇星のカセットの最初がこの曲なのは、私のしては納得のいく並べ方ということになります。
収録曲
1.敖包相會+黄昏小唱 2.原郷情歌+碧蘭村的姑娘
3.康定情歌+情人橋 4.杜鵑花+揚州小調
5.瀰渡山歌+上山崗 6.朱大嫂送鶏蛋+[風舌]地風
7.珊瑚頌 8.賣糖歌
9.願嫁漢家郎 10.望一望
11.山前山後百花開 12.待嫁女兒心
『中國山歌小調専輯』 華聲HS-333(泰)
その他の「中國山歌小調」
A1.百花齋好 A2.新年好…南方盤・台湾盤では歡喜過新年 ※
A3.新年如意 ※ A4.向大家拜年
A5.一年比一年好 A6.太平年
B1.正月初一過新年 B2.恭喜恭喜
B3.祝[イ尓]今年賺大錢 B4.新年頌
B5.大家恭喜 B6.[口喜][口喜]哈哈接財神…台湾盤では財神爺送財來
『新年金曲−春風舞曲』 正紅JBC-002
1.恭喜恭喜 2.正月初一過新年
3.大家恭喜 4.財神爺送財來
5.歡喜過新年 6.一年比一年好
7.祝[イ尓]今年賺大錢 8.向大家拜年
9.新年頌 10.百花齋好
11.新年如意 12.太平年
こちらが台湾盤ですが、ジャケット写真の撮られた時期だけは明らかに違っています。
卓依[女亭]がマレーシア・シンガポール方面を最初に訪れたのが1991〜1992年にかけてでしたので、皇星盤の写真はそのときのものでしょう。台湾盤はもう少し経っており、1995年くらいに撮られているように思います。
声の方は録音された時期が声変わりが終わった頃かなという調子でしたので、後年に画像を合わせてもあまり違和感がない声ですが、それでもときどきはまだ子供の声が聴かれるようです。
『春風賀歳金曲』 南方NSVCD-C-2032
1.大家恭喜 2.向大家拜年
3.歡喜過新年 4.恭喜恭喜
5.正月初一過新年 6.一年比一年好
7.太平年 8.[口喜][口喜]哈哈接財神
9.新年頌 10.祝[イ尓]今年賺大錢
11.百花齋好 12.新年如意
こちらが南方からのVCDになります。南方は直接には卓依[女亭]を出せる契約は無いと思いますが、他者からの買取りという形で意外と多くの盤を出しています。他にも小黒・小萍萍・李小珍などを出していますし、張美玲の南方からの最初のアルバムもそういった形で出されたものでした。
『大家恭喜 太平年』 皇星KVCD-816
『新年好 百花齋放』 皇星KVCD-816
1.一年比一年好 2.大家恭喜
3.太平年 4.正月初一過新年
5.[口喜][口喜]哈哈接財神
6.恭喜恭喜 7.新年頌
8.祝[イ尓]今年賺大錢
9. 百花齋好 10.向大家拜年
こちらが皇星からのVCDですが、出されたのは1998年のようで、2種類ありますが中身は同じです。ですからどちらか一方だけ買えばよさそうなものですが、つい両方とも買ってしまいます。
しかし、左の盤のほうが値段が安いですから、こちらの盤のほうが買われるケースのほうが多いでしょう。
※これらの賀歳專輯にない曲が皇星からのオムニバス盤の『花開富貴財神到』に含まれています。そこでは卓依[女亭]の声が合唱曲のなかでのなかで聴かれる作品も含まれています。
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