このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

= 路 線 探 訪 =
J R 呉 線(広島〜糸崎)
=後 編=




    
広駅から先は、列車の本数も30分に1本程度に落ち着き、車内も乗客がまばらで、都市近郊路線 から片田舎のローカル線としての色合いが増してきます。列車そのものも、2両と短い編成のものも運行されています。

(写真9:広〜仁方)

(写真10:安登付近)
列車は、広駅を出ると、しばらくは郊外の住宅地の中を走りますが、仁方を過ぎたあたりから、再び海沿いを走ります。そして、安芸川尻を過ぎると、 海岸線に一旦別れを告げ、安登(あと)駅へと向かいます。この駅は、同線では唯一山間部にある駅で、辺りには田園が広がり、もの静かな場所で、列車の 音だけが大きく鳴り響いています。
更に列車は進み、安浦を出発すると前方から再び瀬戸内海が見え始め、海岸線近くを走ります。この付近は駅間距離が長く、その為か、殆どの駅に行き違い設備があります。
(写真11:安浦〜風早)

(写真12:竹原市街)
そして、三津湾を横に見ながら列車は海側を通る国道185号線と並行するようにして走り、風早、安芸津の小さな町を通り、小刻みなカーブを繰り返してトンネルをくぐると 間もなくして「安芸の小京都」といわれる竹原へと到着します。
竹原を出ると列車は再び国道と並行するような形で走り、大乗を過ぎ、安芸長浜付近では海側に発電所が広がり、小さな街並が前方に見えてくると忠海に到着します。 この付近は平野部が少なく、海沿いに住宅等が所狭しと密集しており、山間部の斜面にも家々が建っています。
(写真13:忠海駅界隈)

(写真14:安芸幸崎〜須波)
列車は忠海を出ると、海岸線伝いに走り、瀬戸内海の島々を横に見ながら、安芸幸崎、須波と進んでいきます。この付近は山々が海岸線ぎりぎりの所まで迫っており、 同線も海岸線の形に沿って走っています。その為、カーブも非常に多く、蛇行するような形で走ります。
須波を出ると、列車は暫くは海岸線を国道185号線と並走しますが、前方に工場群が見え始めると、海岸線と別れ、沼田川を渡ると三原の市街地へと進んでいきます。 そして、高架を登り始め、しばらくしてゆるやかに右へカーブして左手後方から同じく高架の山陽本線が合流し、三原へと到着します。
(写真15:三原市街)

(写真16:三原駅構内)
この駅は呉線の他に山陽本線、山陽新幹線も通ることもあり、規模の大きい駅になっています。呉線の終着駅は次の糸崎ですが、現在では殆どの列車が三原で折り返し 運転となっています。

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