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風使いの館 リレー小説過去ログ


第一話   歴史はまた動き出す 投稿者: 風使いのフォウ  投稿日: 2月17日(土)23時14分57秒

ここは、地球から離れた宇宙。
漆黒の宇宙に一筋の白い閃光が走る。
「こちら、守備隊。ダメです。このMSは強すぎ・・・。」
ザクのパイロットはそう叫んで、散っていった。
「・・・・。」
白いモビルスーツ トールギス3は次々とザクを切り刻む。
「待っていろ、地球よ。」
トールギス3の中のWINDはそう叫んだ。


第二話 木星送りの男 投稿者: 鳥坂ザ・OB  投稿日: 2月18日(日)00時26分45秒

「ザク!?あんな骨董品が、今更なんで前線に!!」
大体、なんで俺様はこんな辺境にいるんだ?長い間コールドスリープさせられて
全く思い出せない。
射出後の日付カウンターが目の前で嫌がらせの様に回ってやがる!

コレン・ナンダーとか云う曰く付きのパイロットが凍り漬けにされて
それを傍で観ていて大笑いした所までは記憶があるんだが、
自分が同じ目に遭わされたら、笑い事じゃあない。

大体、俺は無実だ!何も悪い事なんかしちゃいない!!

誰かの策略だ!俺が酔いつぶれている間に、サインでも書かせたのか?!
いきなり「クロロフォルム」でも吸わされて、連れ去られたのか?!

でなきゃ、何で俺は「木星」なんかにいるんだぁ〜っ!!
俺をこんな辺境に追いやった奴は誰だぁ〜っ!!


第3話 真紅の稲妻 投稿者: 訃霞神威  投稿日: 2月18日(日)01時53分44秒

易々とザクの群を葬るトールギス3の目前に真紅のザクが現れた
「コイツ・・・他の連中とは違う!」
WINDが呟く・・・
「骨のある戦士がこんな所にも居るとはな・・・名を聞いておこうか」
眼前のMS<MS−06RII>のパイロットが答える
「俺は・・・真紅の稲妻ジョニー・ライデン・・・貴様は何故戦う?」
その光景を見つめる男が居た・・・
自分の意志とは無関係に木星送りになった男・・・彼の名は・・・

                        <続く>


第4話 正義再び 投稿者: 風使いのフォウ  投稿日: 2月18日(日)02時28分28秒

「俺は正義のために戦う!!」
ジョニーとコードネームWINDことゼクスの間に五飛が割って入って来た。
「俺は、ヒイロにダンボール詰めにされて木星まで飛ばされたんだ。
 正義、正義と危ない人だからだと言って、何も木星まで飛ばすことないだろ。
 俺はこのナタクとともに地球圏に正義をもたらすのだ」

トールギス3もザクも突然割り込んで来た五飛を呆然と見ていた。
「ま・・・まだ正義好きなのか・・・。」
ゼクスはトールギスの中で呆れていた。
「おい、トールギスのパイロット。こいつは知り合いか。」
ジョニーもさすがに焦っているようだ。
「ああっ一応。知り合いだ。あまり付き合いたくないが・・・。」
「二人とも何を言っているんだ。このまま正義を木星圏で
 止めてしまうのか。地球に行くぞ。」
「それもいいだろう。ガンダムパイロットから主役の座を奪うぞ。
 木星には、トロッコに乗ったシロッコがいたはずだ。あいつも
 誘うぞ。」
いつの間にか、この3人は意気投合。
3人は、シロッコを誘いに行った。


第5話  オリュンポスの少年 投稿者: 鳥坂ザ・OB@富良野 由亜季  投稿日: 2月18日(日)06時56分53秒

木星コロニー「オリュンポス」。木星船団「ジュピトリス」が運び込んだ資材で
組み上げた簡易コロニーである。
そこには、シロッコの下でこき使われる少年、ジュドー・アーシタがいた。

「自分で志願して来てみたはいいが、何てとこだここは?!」
想像を絶する過酷な環境下に晒される「木星圏」の生活は、シャングリラで
「闇のジャンク屋」紛いの商売をしていた過去と引き比べても、相当キツイものであった。

一緒に来た仲間の少女、ルー・ルカをヘリウム・ガス採掘作業中に失い、
憔悴しきったところで、上官として「あの男」がやってきたのである。

ジュドーの地獄はそこから始まった。
奴とジュドーは「ニュータイプ」と呼ばれる者。
お互い相手の動きや考えが手にとる様に判るものだから始末が悪い。
 結局、シロッコの逆鱗に触れたジュドーは、危険極まりない様々なセクションに配置換えされた
挙句、宇宙港の倉庫という閑職に回されて今に至っていた。

「こんな下らない事する為に、木星くんだりまで来た訳じゃねぇってんだ!!」
 苛立ちと焦りと、シロッコに対しての怒りで爆発寸前のところを、必死にこらえながら
 ふと、目の前で失った、ルー・ルカのことを思いやった。
「ルーだってさ・・・絶対生きてるはずさ。探してやらなきゃいけないのにさ・・・。ちきしょう!」

そんな彼の頭上を、2機のMSと1つのダンボールが通り過ぎていった。                                 


第6話 木星帝国の影 投稿者: 訃霞神威  投稿日: 2月18日(日)13時47分56秒

ダンボール・・・それは超長距離移動用に開発されたボールの改造機に付けられた愛称である
五飛は本来の愛機ナタクを取り戻せない苛立ちを感じながらもダンボールを駆っていた・・・
 五飛「フッ・・・ナタクの名を冠してみたものの・・・お粗末な機体だ」
五飛はダンボールの性能の貧弱さに呆れていた・・・
 ジョニー「見えたぞ!アレが木星コロニーオリュンポスだ!」
五飛の呟きをジョニーの声が遮った
 ゼクス「待て・・・アレは何だ?・・・メッサーラだと!」
オリュンポスから数十機の量産型メッサーラが発進した。
 五飛「どうやら・・・俺達は招かれざる客だったらしいな・・・」
 ゼクス「ああ・・・そうらしいな」
 ジョニー「しかし・・・この数の差をどうする?」
その光景をジュドーは眺めていた・・・
 ジュドー「メッサーラの量産型だと・・・いつの間にあんな物を・・・」
 ジュドー「シロッコめ・・・何を考えている?」
その時、聞き覚えのある声・・・
いや、忘れるはずのないルー・ルカの声がジュドーの耳に届いた
 ルー「武力による・・・地球圏の統一・・・それがアノ男の野望よ!」
ジュドーは驚いた・・・当然のことだろう。目の前で死んだと思ったルー・ルカが
見慣れぬ機体と共にいきなり現れたのだから・・・
 ジュドー「ルー・・・無事だったのか」
 ルー「話は後!今は、彼の三人を助けるわよ! 乗って!」
 ジュドー「コレは・・・ガンダムなのか?」
ルー・ルカが乗ってきた機体はジュドーが見たことのないガンダムタイプの機体だった
髑髏の紋章が付けられたその機体は・・・
 ルー「クロスボーンガンダム四号機・・・それが貴方の機体の名前よ」
ジュドーは躊躇いながらも新たな愛機クロスボーンガンダム四号機に乗り込んだ・・・

                              <続く>


第7話 正義のカタチ 投稿者: VEN×2  投稿日: 2月18日(日)23時18分28秒

量産型メッサーラから音声通信が入る。
「そこのガンダムよ。パイロットは誰だ!私はネオジオンの騎士、マシュマー=セロだ。」
そこには2機のガンダム、1機のガンダムもどき(トールギスIII)がいた。
「俺の名は張五飛だ。」
「なんだ?マシュマーだって」
あのアクシズで起こった三つ巴のあと辛うじてザクIII改のコクピットから抜け出た所を通りすがりのシャトルに救出されたのだ。
「その声はシャングリラの…ジュドー=アーシタだというのか。フフフ、私は運がいいようだ。ジュドーよ、もう一度私と勝負するのだ!!」
思いがけない所で宿命の対決が始まることになる。


第8話  一陣の旋風 投稿者: 鳥坂ザ・OB@富良野 由亜季  投稿日: 2月19日(月)01時29分39秒

「よしマシュマー!その勝負受けてやる!でやぁ〜!!」
ジュドーを乗せた機体は、ハイスピードでマシュマーの元へ突っ込んで行く。
「何てパワーだ!こりゃZZなんて問題にならないぞ!」
そのエキセントリックでハイパワーな機体性能に、ジュドーは翻弄されていた。

 クロスボーンガンダム4号機。漆黒の機体である。
ジェネレーター出力はZZのゆうに5倍。
木星の引力圏の影響を、少しでも緩和させる為に取られた「構造的措置」である。
その上、高速移動形態への可変構造になっている為、一撃離脱攻撃等はお手の物であり、
その為の火力の充実ぶりは、歴代ガンダム・タイプなど足元にも及ばない。

「ZやZZみたいな事考えてたら、酷い目に遭うわよ!」
 ルーの言葉に、ジュドーが詰め寄る
「どーいう事なんだよ!」
 するとルーは間髪入れずに「乗ってりゃ嫌でも判るわよ!」と切り替えした。

 その頃、残りのメッサーラ大隊はと言うと、信じられない展開に直面していた。
 何と、3人が押し気味に戦闘を進めていたのだ。
 そして、トールギス3一機で戦場の大勢を決めてしまっていた。

「こんなものか!笑わせる!」
 WINDが皮肉めいた一言を口にする度、無残に散って行くメッサーラ大隊。 
 見るも無残な数十機分の残骸が、光景の凄まじさを物語っていた。

 その光景を間近で見ながら援護していたジョニーは一言呟く様に言った。
「なんて奴だ・・・」
 そして五飛はなにも出来ない自分の現状に、憤りを感じていた。

 信じられない光景を悟りきったように、マシュマーは呟いた。
「残ったのは私一人か・・・。ジュドー・アーシタ・・・勝負だ!!」 


第9話 宇宙海賊クロスボーンバンガード 投稿者: 訃霞神威  投稿日: 2月19日(月)11時32分32秒

トールギスIIIの活躍で戦況は変わったかに見えたが・・・
 ジョニー「ちっ・・・また出てきやがった」
木星コロニーオリュンポスからは、さらに無数のメッサーラと2機のガンダムタイプの
機体・・・ガンダムヴァサーゴとガンダムアシュタロンが発進した。
 五飛「敵にもガンダムだと!」
 ルー「ジュドー、一旦引くわよ!」
 ジュドー「引くったって・・・何処に?」
 ルー「もうすぐ・・・仲間の船が此処に来るわ・・・合流して!他のみんなも!」
その時、マストにビームの帆を煌めかせて帆船型の大型宇宙戦艦が現れた・・・
 ルー「海賊戦艦バザーバンガード・・・私達の船よ」
マザーバンガード、それは・・・宇宙海賊クロスボーンバンガードの船で有った

                             <続く>


第10話  沈黙の仮面 投稿者: 鳥坂ザ・OB@富良野 由亜季  投稿日: 2月19日(月)23時17分18秒

「ジュドー・アーシタ!!臆したか!卑怯者め!!」
一目散に退散しかけたジュドー達を観て、マシュマーは吐き捨てる様にそう云った。
「逃げるが勝ちって時もあんだよ!!マシュマー!勝負は預けた!!」
そう云うとジュドー達は、マザー・バンガードからの援護射撃をかい潜りながら、撤退していった。

「深追いはするな。全機撤退!」
落ち着いた司令官の声が、スピーカー越しにマシュマーの耳に響く。
「しかし、司令!このままでは・・。」
そう云うマシュマーの声を制する様に声の主は云った。
「いずれ判る事だ。それにジュドーは私の手に余る。認めたくはないがな」
そう云いながら振り向いた彼こそが、狂気の天才パプティマス・シロッコであった。

「記憶を無くした仮面の男よ。そろそろ貴公にも働いて貰うぞ」
沈黙の仮面は、只頷いただけであった。            <続く>


第11話 巨大戦艦マザーバンガード 投稿者: VEN×2  投稿日: 2月20日(火)00時03分41秒

 マシュマー達が撤退するのを確認するとジュドーとウーフェイ、WINDはマザーバンガードに着艦した。
「我が艦へようこそ。私は艦長のトレーズ=クシュリナーダだ。」
「と、トレーズ閣下?」
「トレーズ!貴様!!」
彼らをブリッジで出迎えたのは元OZ最高責任者のトレーズだった。
「ジュドー、無事だった?」
「ルーも、お前木星の爆発事故で…」
「あの時は本当に死ぬかと思ったわ。でも私はこうして生きている。」
「そうか。よかった。」
みんなの前で熱い抱擁を披露する二人。
「ラブラブなところ悪いのだがジュドー君。実はエギーユ=デラーズという男が先ほど新生デラーズフリートという組織を結成したそうだ。」
「トレーズ、それは…悪なのか?」
「これはこれは五飛君、君の挑戦は近いうちに受けてたとう。」
「トレーズぅぅ!!」
「閣下、続けてください。」
トレーズの説明によると新生デラーズは全世界に向けて宣戦布告及び『ガンダム狩り』を宣言したとのことだ。
「当然元ジオンの者どもはそちらにつくわけだな。」
「いや、それだけではない。連邦政府の中でもあまりいい思いをしていない者はデラーズ側につくだろう」
「つまり四方八方敵だらけってことね。」
ミーティングの結果、とりあえずは火星のデラーズ基地を落とす作戦が決まった。
「ねえ、トレーズさん。」
「どうした、ジュドー君。」
「こちらの戦力はこの艦1隻だけなんですか?」
「それは…秘密だ」

「へえ、兄さん、あれがマザーバンガードって船だって。」
「ふむ。落としがいがありそうだな弟よ。」
ジュドー達には2つの黒い影が迫っている。


第12話 忘れられた男 投稿者: 風使いのフォウ  投稿日: 2月20日(火)00時14分04秒

ルー「ねぇ、もう一人いなかった?」
ウーフェイ「そういえば、ジョニーがいないぞ。」
ジュドー「千葉*ッテのキャンプに戻ってんじゃないの」
トレーズ「奴も元ジオンだ。間違っても管理人の好きな選手ではない。
     あいつにも、自分の道というものがある。」
サエグサ「閣下。2体のMSが接近!」
  


第13話 マザーバンガード発進 投稿者: 訃霞神威  投稿日: 2月20日(火)16時07分29秒

「構わん・・・ビームシールド展開!ミノフスキードライブ作動準備!」
マザーバンガードの船体全てを覆い尽くすビームシールドが展開されマストにビームの帆が
貼られた・・・高速航行モードに入ったマザーバンガードに追いつける機体など殆ど無い
フロスト兄弟の目の前で海賊戦艦マザーバンガードは光の矢と化した。
「兄さん・・・追いつかないよ」
「ミノフスキードライブ・・・か、一旦オリュンポスに戻るぞ」
2機の異形のガンダム・・・ヴァザーゴとアシュタロンを振り切ったマザーバンガードは
一路、戦いの神の星火星を目指す・・・その行く手には何が待つのであろうか・・・
「ところでさぁ・・・向こうに着いたら何処の部隊と合流するのさ?」
「アムロさん所・・・それともカミーユさん達の部隊?」
ジュドーの質問の答えは彼の予想外の物であった
「我々は海賊軍だ・・・正規軍に合流出来るわけが無かろう?」
トレーズの答えに驚いたのはジュドーではなく五飛で有った
「何だと!・・・俺は正義の為に闘う!それを・・・よりによって海賊だと!!」
五飛の事を良く知っているトレーズ、ゼクス以外の全員があっけに取られていた・・・

                             <続く>


第14話  錯綜する宇宙 投稿者: 鳥坂ザ・OB@富良野 由亜季  投稿日: 2月20日(火)23時18分03秒

その頃「忘れられた男」ことジョニー・ライデンは帰還の途に就いていた。
彼の本来の任務は「木星圏の偵察」であった。
しかし、同じく偵察に出ていた部下のザク中隊共々、あの「WIND」と遭遇して
しまい、やむなく交戦という展開に陥ってしまったのであった。

「いまさら言い訳を考えてもしゃあねぇな。」
部下のザク中隊が全滅。自らも状況に流されて交戦・・・。
どう考えてもジョニーに分は無かった。

彼の帰る先は「グワンダン」。文字通りジオンの旗艦である。
そして、この艦を仕切る艦長は・・・。
「ジョニー・ライデン少尉、帰還致しました!」
最敬礼した彼の目線の先にいた男は、ちらっとジョニーの方を見やりながら
「散々だったな、ジョニー」といった。
「まさか、かの有名な「ライトニング・バロン」がいるとは思ってもいなかったぜ」
ジョニーは悪びれもせず、艦長とタメ口を叩いていた。

「先程アクシズから、デラーズがグラナダで武装蜂起したと連絡が入った」
「デラーズが?!こんな時になんて事だ!!」
驚きを隠そうともしないジョニーの言葉を制するように、艦長はこう続けた。
「まぁいい、我々は拉致されたミネバ様の救出に全力を傾ければ良いのだ」
怪訝そうな顔をしながらジョニーは
「ミネバ様の身に何か遭ったらどうするつもりなんだ!デラーズ!」
と怒りをあらわにする。
「その時は・・・奴に詰め腹を切らせてやるさ」
赤い軍服と黒いサングラスの艦長は、振り返り様声を押し殺しながらそう云った。

                                <続く>


第15話 新造コロニーサイド8 投稿者: VEN×2  投稿日: 2月20日(火)23時59分03秒

「とりあえずサイド8に向かうことにする。」
トレーズ艦長の一言でマザーバンガードは火星に程よく近い新造コロニー群サイド8に向かうことにした。
「そうか、俺たちが木星に行っている間についにサイド8が完成したのか…」
「そういえば木星までは地球のニュースは来ないからね。」
惑星間を高速航行モードで進むマザーバンガードはものの数時間でサイド8に到着した。
「サイド8、こちらクロスバンガード旗艦マザーバンガード。入港許可願います。」
「了解しました。では1番ハッチに誘導します。」
こうして難なくサイド8に潜り込めた。
「海賊か…まあ義賊と思えば。」
「五飛さん、何か言いました?」
「フン、女に話すようなことではない」
「あ〜ら、言ってくれるじゃない。」
「お、おい、ルーその辺にしとけよ。」
「わかってるわよ。」
実はこのコロニー火星の衛星軌道上という最も火星に近いところにありながらも反デラーズ派のコロニーであった。
「まさに灯台下暗しとはこのことだな。」
「お話のところ失礼します。私はこのサイドを管理していますカムランという者です。」
「この艦の艦長を務めているトレーズ=クシュリナーダです。」
二人は何かを話し合った後。
「では補給してもらえるということですね。」
「はい、しかしあまりながくいてもらうのはご遠慮願います。」
「どうしてですか?」
「1日に1回デラーズ軍が見回りに来るのです。それが今日も3時間後には…」
「わかりました。では早急に。」
<続く>


第16話 海賊戦士の帰還 投稿者: 訃霞神威  投稿日: 2月21日(水)13時57分16秒

3時間後にデラーズフリートの見回りが来る・・・
その割に落ち着いて作業を進めている艦内の様子にカムランは不安を覚えた
「今のペースで作業を進めていては奴等に発見されます!」
「俺達は海賊だぜ! 見つかるなんてヘマは・・・やらないゼ!」
漆黒のノーマルスーツに身を包んだ男が答えた。クロスボーンガンダム1号機改の
パイロット・・・かつての木星帝国の地球侵攻を阻んだ宇宙海賊クロスボーンバンガード
・・・オリジナル・バンガードの生き残りにして最強の海賊戦士に成長した彼の名は・・・
トビア・アロナクスしかし今はキンケドゥ・ナウを名乗っていた。
「トレーズ艦長。今、帰ったぜ!地球圏の情報収集、デラーズの状況共にバッチリ調べたゼ!」
「ご苦労だったな・・・キンケドゥ君。木星圏の情勢も大体は飲み込めたよ」
「しかも・・・エースパイロットクラスの人間をこれだけスカウトしてか・・・流石だな艦長。」
「オイオイ・・・ゆっくり話してる時間無いんだろ?」
2人の会話をジュドーが遮った。
「そうだったな・・・資材搬入は終わっているか?」
「バッチリ終わってるわよ!」
トレーズの質問にルーが答えた。
「それではマザーバンガード発進。出航後すぐに隠密行動モードに移行せよ!」
サイド8より出向したマザーバンガードの姿は・・・幻のように霞んで消えた
海賊戦艦として高速航行と隠密性能を極限まで高めた結果搭載された最新技術
熱光学迷彩の成せる技で有った。ミノフスキー粒子が散布された状況下では隠密行動
モードに移行したマザーバンガードを発見するのは・・・まず不可能であった。

                           <続く>


第17話  奪還のプレリュード 投稿者: 鳥坂ザ・OB@富良野 由亜季  投稿日: 2月21日(水)23時22分23秒

場所は変わって、ここは木星コロニー「オリュンポス」の司令官室。
マシュマーがシロッコに今後についてのの意見を仰いでいた。
「フロスト兄弟には、好きにやらせるさ」
「目に余る様ならどうなさいます?」
「その時は、お前に任せる」
「了解しました。シロッコ様」

マシュマーが、一通りの伝達事項を終えた後、おもむろに立ち上がって
退出するシロッコ。
マシュマーに一言「ついてくるがいい」と言い残して。
2人が訪れた先は「貴賓室」。
不思議そうな顔をするマシュマーを見やってから、シロッコはおもむろに
扉を開けるとそこには・・・。
「久しいな。マシュマー」
「ミネバ様!!!」
思わず慟哭し、屹立するマシュマー。
それを制する様に「ご機嫌麗しゅう御座います。ミネバ様」と続ける
シロッコ。
「貴様が驚くのも無理は無い。つい最近まで別室に居られたのだからな」
「どうして!どうしてこちらに、在らせられるのですか?!」
驚きの余り声が震えるマシュマー。
「経緯は貴様と同じだ。我々が保護して差し上げた」
と言い終わるやいなや、
「それは、違うな!!」
シロッコ達の背後から放たれた、野太い男の声が貴賓室内に響き渡る。
「貴様は!」驚くシロッコ。
「ミネバ様!シン・マツナガ大尉、お迎えに参上仕りました!」

                            <続く>


第18話 反旗 投稿者: VEN×2  投稿日: 2月22日(木)00時02分08秒

「驚いたか、パプテマス=シロッコ。さあ、ミネバ様。」
マツナガが動く前に一人の男が先に動き始めた。
「何者かは知らないがミネバ様はこの命に代えても渡しはしない。」
「フン、ガキが…」
マツナガは目の前のマシュマーを一撃で眠らせるとミネバを抱えて去っていった。
ビィー、ビィー、ビィー…
オリュンポス内の警報装置が鳴り始めたころには「白狼」シン・マツナガとミネバは白いリゲルグのコクピットの中にいた。
「もう大丈夫です、ミネバ様。」
「ところで…お前は何者だ?」
ミネバは突然の出来事にまだ理解しきれていなかったのだ。
「私は元ジオン家側近シン・マツナガであります。あなた様の亡きお父上ドズル=ザビ様の遺言であなたを助けに来たのであります。」
「この私を助けてくれるのか?ずっと一緒にいてくれるのか?」
「はい、この身がどうなろうとも。」
「ハマーンのように私を一人にしないか?」
「もちろんでございます。」
後にミネバ=ザビ及びシン=マツナガをトップとする第三勢力が現れようなど誰も気づきはしなかった。
<続く>


第19話  赤い彗星再び 投稿者: 鳥坂ザ・OB@富良野 由亜季  投稿日: 2月22日(木)01時20分10秒

「艦長!マツナガ大尉の通信をキャッチ!作戦は成功との事です!」
「なに!そうか」会心の笑みを浮かべる艦長。
「大尉よくやってくれた・・・。リゲルグの回収準備!我々は援護に向かう!
ララァ、ジョニー、私と一緒に来い!」
「了解!」「はいっ大佐!」

木星圏に飛び立つサザビーと緑のキュベレイ、そして真紅のMS−06RII
「リゲルグ着艦まで持ち堪えろ!着艦確認後最大戦速でこの空域を離脱する!」
3機のMSは眩い光を放ちながら、オリュンポスの方向へ向かって行った。


「ミネバを使ってジオンの首根っこを抑えるつもりであったが・・・まぁよい
メッサーラ中隊、フロスト兄弟とマシュマーは追撃を!他のものは、ジュピトリスの
出航準備に回れ!」
そういい終わって、暫し宇宙を眺めながらシロッコは呟く。
「赤い彗星の・・・シャアか」と。

                                  <続く>


第20話 ウーフェイ ショック 投稿者: 風使いのフォウ  投稿日: 2月22日(木)01時58分56秒

敵側がドタバタしているころ、こちらは、マザーバンガード。
隠密モードで、一路反デラーズ(通称エゥーゴ)の秘密基地
サイド7.5へと向かった。
サイドと言っても、大きい衛星程度の隠れ家である。
トレーズ一行は、ここでカミーユと合流しようとしていた。

マザーバンガード食堂
ジュドー「これだけエースを集めて、さらにカミーユまで
     入れるのか。」
ルー「多いのに越したことないでしょ」
ジュドー「そりゃそうだ。」
食堂はジュドー達以外に大勢のクルーが集まってにぎやかになっていた。
この食堂に、ニンジン嫌いが来るのはもうすこし先の話である。

同じころ、トレーズも自室で食事をしていた。
皿には、魚のムニエルが香ばしい香りを立てていた。
「しかし、敵の戦力が予想外に多いな・・・。」
トレーズが、考え事をしているとブリッジから連絡が入った。
「閣下、大変です。魚の骨です。」
「どうした騒がしい。私の食べている魚がどうした。」
「違います。魚の骨です。骨が来るんです。」
トレーズは、不思議そうな顔をして自分の皿の魚を見た。
その時、
ズドーーーーーーーーン
轟音とともにMSデッキの一部に衝撃が走った。
「何事だ。」
「だから言ったでしょ。魚の骨が刺さったんですよ。」
モニターにはMSデッキの一区画に魚の骨が刺さっていた。
そこには、ウーフェイのダンボールが・・・・。
「うぉぉ。ナタクよ。」

この様子を見ていた一人の男が呟いた。
「任務完了」
男は、ノートパソコンを閉じるとどこかへ去っていった・・・。 


20話以降はこちらです

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