このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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★陰陽の間 陰陽の間2へ

--------風使いの館 陰陽の間--------

ここでは、陰陽道・安部晴明等についての紹介をしています。
最近、ブームとなって現在ようやく沈静化してきましたが
映画・漫画・小説などで、オカルト・民俗学に興味の無い方々にもその名前が知れ渡るように
なりました。これは、非常によいことだと思っております。
それは、現在の何気ない日常の習慣・道具などにも陰陽道が由来となっている物が
数多くあるからです。こういった物の由来を調べたりする楽しさや不思議さが歴史の面白さ
だと私は思っています。少しでもこのページが皆様の興味を引き出せたら幸いです。


★陰陽道って何

さて、まず陰陽道の説明をしないといけませんね。
ここからの解説は、けっして正確とは言えません。(おいっ)
もっと正確に知りたい人は、専門家に聞いてください。
陰陽道の名前ぐらいは聞いたことがあると思います。
ただ、何故か闇の世界の暗殺集団と訳の分からないことを言う者がおります。
おそらく、最近の小説や漫画の影響が強いのでしょう。

陰陽道というのは、6世紀ごろに中国から伝来した陰陽五行説
を使い、暦などを作っていました。しかし、現在の印象のように
式盤(C・Cさくらで小狼の持っている板)で占いをしたり、式神を使い
呪術的なこともしていたようです。

特に占いは、朝廷などでも重要視されて遷都の際には五行思想が用いられ
桓武天皇が平安京の遷都に五行思想を参考にしたのは有名な話です。
陰陽道は、平安時代に全盛を極め陰陽寮という国家機関まで出来ました。
そして、平安時代にはあの有名な安部清明が出てくるのです。
安部清明についてはまた後ほど。
最も呪術的な目的で陰陽道が、重宝されたのもこの時代です。
「方違い」など、貴族が占いをよく気にしていたようです。

ところが、この後武士の登場・朝廷の衰退などで陰陽道の一般化が
進み、他の宗教と混ざり現在の風習などになっていきます。
その後も、明治・大正と衰退し政治に使われるなどということは
一切なくなってしまいます。

しかし、現代になると最近の風水ブームも手伝ってなのかオカルトブームなのか
再び、陰陽道が注目されています。小説とかも出てるしね。
    ちなみに、風水と陰陽道はまったく同じではありません。(多分・・・・)

★安部晴明

ここに来る人なら名前ぐらいは聞いたことがあると思われる
有名な陰陽師です。
誕生は、謎に包まれていますがおそらく大阪の阿倍野ではないかと、
思われています。他にも四国や関東という説もあります。
母親は、狐と言われていますがこれは当時清明の天才ぶりを見た
人がそう噂したのでしょう。
当時の記録には、このような噂話のような物が多く残っています。
晴明の父親の安部保名が、ライバルの蘆屋道満に殺害された時
その葬儀の最中に呪術を使い保名を蘇生させたという記録があります。
このようなことを本当にしていたかは不明ですが、(^^;
彼は「天文道」に関しては天才だったようです。
晴明は、当時としてはかなりの高齢の85歳で亡くなります。
現在、彼のお墓は京都にあります。今度行ってみようっと。

★陰陽道と風水の違い

次に、よく聞かれる「風水」と「陰陽道」の違いについて
書きたいと思います。
協力は、雛子さんです。

陰陽の起源は、悪までも、「陽」と「陰」です。
その派生で「五行」が存在します。
日本では「甲乙」10の五行陰陽、十二支のような「六気」の陰陽が存在します。
あくまでも、五行は派生です。
歴史的には、陰陽が道教に同化して五行が生まれた、と考えられます。
本来の陰陽は、ゾロアスター教のように、二元論的な考えです。
万物(宇宙も含む)の構成要素を全て、「陰」と「陽」に分類したのが、陰陽です。
残念ながら、初期の資料は、「ずい」王朝の陰陽禁止令で紛失したので不明ですが
春秋時代に「易経」が生まれ、それが派生したのが陰陽と言われています。
しかし、事実はわかりません。
まず、類推すべきは、陰陽が政治とかかわったことです。
殷王朝が中国最初の文化王朝です。
「殷」は、「影」で「陰」を意味するそうです。
殷王朝が神権政治だった当時は宗教は、シャーマニンズムが浸透しています。
しかし、「易経」では占いですね。
まず、世界的に、万物構成論が起きたのは、中国なんです。
ギリシヤでも万物の構成について議論されましたが、それは結構後の話です。

で、本題!
五行は、6cに発生しました。
自然科学で発生したのは、インドでも、
社会科学的に発生したのは「中国」です。
風水は五行でも「六気」を強く重んじます。
五行は「五得」「五論」に分岐して構成されます。
五得と五論は、順番が違います。
土・木・金・火・水
五論は、木・火・土・金・水
六気は、五行に、「無」の要素を足したものです。
当てはめるなら、陰陽風雨晦明、ですね
阿部系は五行説だったので,風水とは違いますね
五と六の違いで一番大きいのは、全ての構成が五行では二種類で構成され、
かうバランスを保っているとしますが
六では、すべての構成が一種類だということですね。
ちなみに、気孔の「気」は「六気」から来ています。
体系的な、相違点はそんな所です。

雛子さん有り難うございました。

★陰陽道の関連書物

最近の風水ブームで多くの本が出ています。
本格的に調べたいなら、よく古典の教科書に出てくる
「日本古典文学体系」(岩波書店)「日本古典文学全集」(小学館)などを
見てください。多分詳しく載っていることでしょう。
こんな物読むわけがないと言う人は、
「平安京のゴーストバスター」(角川書店)「陰陽師」小説(文芸春秋)
「陰陽師」漫画(白泉社)などが良いと思います。
この他にも多くの書物が出ています。

★安部晴明神社

安部晴明を奉った神社です。なんとホームページがあります。
くわしくは、ホームページを見てください。
ここよりも、かなり詳しく説明しています(当たり前)
http://kodansha.cplaza.ne.jp/abeseimeijinja/
(安部晴明神社ホームページ)

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