このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

【二番館】

東洋の神秘
イングリッシュネームの怪
がんばれ大統領
憐れなるノート達
海外赴任の大事な資質

[東洋の神秘]

欧米人がアジアの文化を評して使う言葉に「東洋の神秘」というものがある。またアジア系女性を評するときにもしばしば使われている。さてそこで考えてみたい、その言葉に相応しい女性とはいったいどこの国の人なのか。

   「あたしこそが ”し・ん・ぴ”」

などと臆面もなく言える日本人女性がいそうだが、ここはひとつマジメに考えてみよう。もちろん日本人女性の着物姿は有力候補だ。中国人女性のチャイナドレスも捨て難い。金色の爪をつけたタイの民族舞踊も見逃せないだろう。
しかしそれらを退けて神秘の名に相応しいのはインド人女性のサリー姿ではないだろうか。私がそう思うのにはそれなりに根拠がある。但し私はインド本国に行ったことがなく、海外にいるインド人女性だけで論じている。だから本国の女性全てがそうとは言えないのでそのあたり注意されたい。

インド人は肌の色は浅黒いが決してアフリカ系の黒さではない。よく日焼けした赤っぽい黒さというのが近いだろう。インド人女性はその浅黒さのままホリの深い細面の顔立ちをしており、しかも目が大きい。アジアの中でもどちらかと言えば西洋人に近い顔立ちをしている。欧米人から見れば自分達によく似た異人種と映るだろう。これは魅かれる要因としては大きい。特に目の大きさには定評がある。日本のアニメを見ればわかるように主人公達は必ず目が大きい。その方が美人に見えるからだ。まああんなに大きくはないが、中国人や日本人に比べれば断然大きいことがわかるだろう。これはプライドの高い香港人達も認めるところだ。
そして額につけた赤い顔料。何を意味するのかよくわからないが、これも神秘性を高める一因だろう。加えてあの独特の民族衣装・サリーも神秘に彩りを添えている。5メートルぐらいの薄い布なのだが、赤あり青ありピンクありとなかなかにカラフルで見目美しい。海外の大都市圏で民族衣装を着続けている女性は、世界広しといえどインド人女性ぐらいのものだろう。

ところでこのサリーの下、どうなっているかご存知か?私は以前女性に気づかれぬよう後から覗きこんだことがある。Tシャツよりもピッチリしたヘソ出しのシャツを着ているのだなこれが。それにしっかりブラもしている。思わずチッとかって舌打ちしてしまいそうになった。

とまあこういったことが神秘の根拠なのだが、ここに書いたインド人女性は30代までの若い人に限ってのことである。40代を越すと何故か強烈に太っていくのだ。これが不思議でならない。そのことに関しても香港人と意見は一致する。スパイスの多い食べ物を食べていて何故これほどまでに太るのか。これもまさしく東洋の神秘に違いあるまい。

二番館TOPに戻る

 

[イングリッシュネームの怪]

香港人にはイングリッシュネームを持っている人が多い。ジャッキー・チェンのジャッキーやレオン・ライのレオンがそれだ。もともと英国人教師が中国人の名前を区別できないため勝手に名前をつけて呼んだことが始まりだそうだ。今ではそれが慣習化して学校に行き始めたら友達同士で勝手につけあうらしい。中には学校の先生につけてもらったり、クリスチャンネームをもらったりする人もいる。
こんなふうに勝手につけた名前で戸籍にも載らないように思えるがさにあらず、申請すれば戸籍登録できる上に公的なサインにも有効という不思議な名前なのである。実際彼らは銀行や支払いのサインにイングリッシュネームを使っている。

ある日突然別の名前を名乗れるという香港特有のこの習慣、日本人から見ればかなり奇異に見える。当然だ、ある日私がブライアンだのレオンだのと名乗ったらみんないやだろう。

   「今日から俺のことをブライアンと呼んでくれ」

言うのもつらいが、聞かされるほうはもっとつらい。

   「今日から私はシンシアよ」

フツー言えんぞそんなこと。こんな習慣が日本に広がらないことを祈るばかりである。それにしてもマイケルとかグレースあたりならいいのだが、アポロンだのアフロディーテだのに出てこられたら私はどんな顔して挨拶すればいいのだろう。思わず悩んでしまう。

二番館TOPに戻る

 

[がんばれ大統領]

1年前のことだがぜひ意見したいと思ったのでここに載せることにする。

その頃不倫疑惑でいじめられてたクリントンさんには同情してしまった。同じ思いの男性諸氏も多いことだろう。連日ニュースで嘘をついたのつかないのと大変な騒ぎだった。普通これだけの報道となると戦争勃発とかオリンピックぐらいのものだ。要人暗殺事件でもこんなことにはならない。それがなんと「エッチしたしない、嘘ついたつかない」などという世間の痴話ゲンカのレベルではないか。みんなヒマか?

だいたいあの検察官もどうかしている。そんなくだらない事に熱を入れてないで犯罪の一つも減らすことを考えたらどうだ。世界有数の犯罪大国だろう、大統領のエッチより地下鉄強盗の方がよほど重要じゃないのか?それに嘘ついたって言うがあのキツそうな奥方に「浮気しちゃったよ〜ん」なんて言えんだろう、そのへんを汲んでやってくれ。

とまあ同情的な意見ではあるが女性の見解はまた違うのかもしれない。こんなことはありえないことだが、もし私が大統領で同じ立場に立たされたらどう答えるだろう。同じように嘘をつくだろうか。いや多分「へっへっへっ、やっちまいやしたぜ」とかって言ってしまうのだろうな。

二番館TOPに戻る

 

[憐れなるノート達]

先日サムソイポーという所にあるコンピューター街へノート用のメモリーを買いに行った。香港でもパソコンは売れていてパーツショップもかなりある。だが軒並みデスクトップなのだな。香港の一般的な部屋はどこも狭く、普通に考えればノートの方が売れそうなのだがこれが何故かさっぱり売れない。故にノートそれ自体も極端に少なくなってしまうのである。

さてノートを置いてる店を数軒あたり、ようやくメモリーを探しあてたところでふと店頭に並ぶノートに目がいった。なんとそこにあるのは日本語ノートだったのである。3年暮らしているが店頭に並ぶ日本語PCなんぞこれまで見たことがない。5台あってそのどれもが日本語キーボードなのだ。

   「へえ〜、日本語パソコンが売れるんだ」

と感心しつつキーを叩いてスクリーンセーバーを止め画面を見てみると、なんということか中国語ではないか!隣のノートを調べてみるとそちらには英語バージョンが入っていた。その隣も英語。残りの2台は中国語だった。

なんと憐れなノート達。海外に売り飛ばされた挙句に中身まで変えられるなんて。
調べてみるとどれもスペックの高い新鋭機だ。わざわざそれを輸入して入れ替えるとは一体どういうつもりなんだ?もしかしてこれも ”流行の日本語” のつもりか?
まったく毎度のことながら日本語関係には驚かされる。

二番館TOPに戻る

 

[海外赴任の大事な資質]

すこしだけマジメな話。
仕事と趣味ではどちらが大切か?日本のサラリーマンの多くは仕事と答えるだろう。確かに日本では仕事の方が重視されがちだ。だが海外赴任者においては少々見解が違う。仕事と趣味は等価なのだ。社長に問われても私はそう答えるだろう。何故か?趣味や遊び心のない人は長続きしないからなのだ。

   「私はこれといった趣味のない平凡な人間です」

などというオヤジさん、はっきり言おうあなたは海外赴任に向いていない。まあ好んで赴任したがるオヤジさんもいないだろうが。
これが日本人のたくさん集まる日本人村みたいな場所ならまだしも、アラビアの砂漠だの南米の高地だのとなったら一月で嫌気がさしてしまう。つまり仕事以外に没頭できるものがないといずれ自分を保てなくなるということだな。海外赴任で大切なのはまず自分を保つこと、それには没頭できる趣味や遊びが必要なのだ。

他にも大切なものがあるので挙げておこう。それは「自信」と「前向きの姿勢」。
日本では自信過剰な人は嫌われる。だが海外赴任でこれほど頼りになる武器はない。よく帰国者が「性格がキツイ」とか「物言いがキツイ」という話を聞くがこれは当然のこと、そうでなければ仕事にならないからだ。
そして最後に前向きの姿勢、これはそれほど説明の必要もないだろう。趣味や遊びに通じるものだが、「とにかく見てやれ食べてやれ」という人ほど長続きする。

とまあ偉そうに書き並べてみたがわずか3年の未熟者、在住20年などというツワモノ達の前ではペコペコしているありさまなのである。

二番館TOPに戻る

エピソードに戻る

HOMEに戻る

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください