このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
今日は最終日。釧路の空港に向かうだけなのでゆっくりとした朝を過ごすことが出来た。朝食の時食堂で、バードウォッチングに来た人と一緒になり、野鳥の話を聞かせてもらった。普段自分に縁のない類の人たちと出会えるのも、旅の面白いところだ。 | |
宿を出て駅に向かうと先ほどの人がカメラを構えている。ふとその先を見上げてみるとオジロワシのつがいとその子供が枝に止まっていた。 | |
まだ時間に余裕があるので駅裏の海岸を散歩して時間を過ごす。時間が迫ってきたので駅のある丘へ登ると駅には沢山の人であふれていた。海岸から上ってきた雪まみれの人間をものめずらしそうに見ている人もいる。普段は静かなこの駅も、マスコミで取り上げられたりしたおかげで、観光バスのコースに組み込まれていたのだった。その観光客もすぐに去りいつもの静かな駅に戻った。やがてノロッコ号が到着。 | |
ノロッコ号は冬にはオホーツク海岸、それ以外の季節は釧路湿原の観光用に改造されたトロッコ列車だが、冬の北海道ではさすがに寒すぎるせいか窓がつけてある。しかし窓は広いので展望は良く、海に向けて椅子が並んでいる。そして車内には大漁旗やするめが干してあるなど観光ムードを高めている。 | |
浜小清水を過ぎると一段と海岸に近づく。網走市内と違い海岸までびっしりと流氷が打ち寄せている。晴れていれば知床の山々が背景になるのだが、雲がかかってしまっている。 | |
知床斜里でマウントレイク摩周号に乗り換える。側面にコンサドーレのマスコットを描いたリゾート気動車を使った快速だ。幸運にも前から2列目の席だったので、前面の展望が思いのままだった。特に硫黄山(アトサヌプリ)は圧巻だった。 | |
標茶でいったん下車し、SL冬の湿原号に乗り換える。北海道で久々に復活した蒸気機関車が牽く列車である。 | |
湿原のはるか向こうに阿寒岳がみえる。 | |
編成のうち3両は窓が開かないが、カフェカーと前後の車掌車からは蒸気機関車特有の煙の匂いをかぐことができる。 | |
釧路駅に到着。後は空港に行って帰るだけだ。また明日からうんざりとした毎日が始まる、という現実に引き戻される。 |
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