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冬の道南放浪紀
〜青春18きっぷでいく北海道〜
写真が28枚ありますので、読み込みに多少の時間がかかります。
〜中編〜
▲札幌からの電車は前面雪だらけ。
▲小樽近くになると、極寒の日本海が視界に。
▲何気に不思議な岩(^^;。張碓付近で。
▲然別界隈にて。余市川沿いに山に囲まれて。
▲小沢で、列車とすれ違いの待ちぼうけの画
▲倶知安。雪が結構すごい。
▲列車は結構快適。ニセコにて。
▲ニセコって、思ったよりも・・・
▲古い貨車を利用した駅。
▲長万部までは鬱蒼とした森の中をかける。
▲午後の長万部駅。やはり寒い。
▲長万部駅と函館方面を望む。
▲同じ場所から室蘭方面を望む。
▲森駅。左手に太平洋、奥には砂原岳&駒ケ岳。
▲同じ場所から反対側を見る。
▲森駅名物駅弁・いかめし。
▲中身。1個食ってしまった後の画(^^;
▲砂原岳を迂回するように進む。
▲このあたりは大沼国定公園内なので・・・
▲一面の雪原は湖が凍った上に。大沼付近。
▲国道5号をUnderPass。
▲午後3時なのに、もう日が傾いている。
▲市街地が近づいてくると、もう都市圏。
▲函館朝市も夕方にはこの状態。
▲函館の観光名所、赤レンガ倉庫街。
▲函館ベイエリアは寒いのににぎやか(^^;
▲函館といえば、約5分おきにくる路面電車。
▲函館駅舎はリニューアルのため近々壊されます

 

3日目・札幌から道南へ

 

乗車駅
利用路線
発車時刻
種別
行き先
備号
下車駅
到着時刻
札幌
函館本線
06:50
普通
小樽
-
小樽
07:38

札幌に到着後、早々に函館に向かうことに。って、函館から着たばかりなのですがねぇ。とはいえ、札幌から函館を結ぶルートは2種類あって、今まで進んできたのは、長万部から室蘭本線と千歳線を経由してきた、太平洋沿いを通る「海線」とよばれているもので、一方、これから進むのは、内陸の山間部を縫っていく「山線」を通ることになります。

朝が早いので快速電車が走っていないので、とりあえず小樽までは普通電車の旅と相成りました。まぁ、電車は快速エアポートに使われているのと変わりないのでいたって快適。しかし、気温はやはり寒いので早々に電車に乗り込み発車。車窓は札幌都市圏なのでいたって面白くもない市街地が続く・・・わけですが、さすが札幌、郊外に出ても、交差点が「琴似2西1」とか、やはり通りの数字の羅列で、僕には結構こういう交差点名が苦手なもので、思わず苦笑。札幌市外の「北2東3」よりは若干わかりやすいですけどね。でも、京都の「千本丸太町」とか、漢字の通りの組み合わせのほうがまだわかりやすいような、でも苦手(^^;

んなことはさておき、「発寒」。これが実は読めなかったのですが、今回、きちんとわかりました。そういえば、TV番組「水曜どうでしょう」でも、出てた地名だったような・・・・。しかし、「発寒中央」ってのは、寒さの根源はすべてここからって感じで、ある意味堂々としていますね(爆)。

で、銭函を出ると、左の写真にあるような、日本海に沿って進むことになり、駅がほとんどなくなってきます。小樽の手前まではほぼ日本海の海岸沿いを進むことになり、なかなかな景色が展開されます。しかし、さすが冬の日本海、若干波が高いような気がしましたが、海岸沿いなので、本当の荒波まではわからないですけどねぇ・・・

で、この景色、小樽築港駅まで続きます。この駅は、マイカル小樽の最寄り駅で結構にぎわっている・・・と思いますが、早朝なのでわかりません(^^;。今の時間なら、新日本海フェリーで新潟か舞鶴へ抜けると思われる方々が多少降りていきました。フェリー埠頭は、小樽築港か、次の南小樽から歩くことになります。ってか、夏に歩きましたが(^^;

南小樽の次は、観光の街、小樽に到着です。小樽駅舎はなかなかモダンな趣向が凝らされていてます。小樽はゆっくりと見回ってみたいのですが、今回は列車の乗り継ぎ時間がそんなにないのでパス。で、小樽駅構内のロッテリアで朝食となりました。

 

乗車駅
利用路線
発車時刻
種別
行き先
備号
下車駅
到着時刻
小樽
函館本線
08:07
普通
長万部
-
長万部
11:13

小樽までは都市間輸送になるので、複線電化区間で列車本数も豊富なのですが、小樽から先は列車本数が少なく、長万部まで抜けるのは一日に5本ぐらいしか列車がありません。その中で、長万部に抜けるのが一番早い列車をCHOICE。2両編成のワンマン列車に乗り込みます。この列車、前はキハ150系という割と新しめの車両で、後ろはキハ40系という、割と古い車両の2両で、僕が選んだのは、無論、前の車両でした

まぁ、この区間を乗るのが今回の目的のようなものなので、がんばって車窓でも眺めようかと思っていましたが、実際には結構寝てました(^^;。が、ある程度は起きていたので、そのレポを(^^;

小樽を出ると、いきなり上り坂になって、エンジンをうならせながら激しく上っていきます。とはいえ、ある程度ですから。神鉄ほどではないですが、関西線程度かな?。途中で結構住宅街もあるのに、駅でも一つ作れば儲かるのにとか思いながら、列車は市街地を抜け、峠を抜けて、微妙な集落がある駅に止まっていきます。で、あまりにも景色が山間部と平原ばかりなので寝てしまうわけですが・・・・

で、起きると小沢。小沢は、昔は岩内に向かう岩内線との乗換駅でしたが、岩内線は第一次特定地方交通線線に指定され、昭和60年に廃止されました。岩内自体はまとまった街で、東日本フェリーも運航されてましたが、こちらも休止になっています。というような分岐駅の趣は、今となっては感じ取れませんでした。で、なんと、反対側から来る臨時列車の特急北斗星が遅れているから、しばらく待ちます。みたいな事を言っていたので、サラリーマンっぽい人が運転手に詰め寄って「倶知安には何時に着くの?」とか聞いていましたが、僕は暇なので、左のような写真でもパシャって撮ってました。ほかにも無論たくさん撮っているのですが、写真を載せるのが結構手間がかかるので、掲載している写真は、今回の旅行で撮影したTOTALの半分にも満たないのですが、ほかにもきれいな風景が結構あるので、行ってみてはいかがでしょうか?

とかなんだかんだしていると、北斗星がすれ違ったので、発車。一応、このあたりは全区間単線なので、仕方がないのです。やはり、北斗星が遅れるということは、まだいまだに津軽海峡線の遅れは回復してないのかなとか思いながらも、とりあえず倶知安に到着。しかし、さすがにこのあたりは雪が多い。結構積もっていました。さすがに北海道、雪質が違います。

倶知安は、後志支庁の所在地でもあります。後志管内は、小樽が一番大きくて、唯一の市なのですが、支庁は倶知安町になっています。倶知安は、小沢と同様、昔には支線の接続駅でした。室蘭本線の伊達紋別にショートカットできる胆振線がありましたが、やはりこちらも第二次特定地方交通線線に指定され、昭和61年に廃止されました。今では倶知安からは、各方面に向かってバスが運行され、小沢とは違って、交通の要衝という面目は保っているようです。

で、雪質が違うといえば、次の比羅夫や、その次のニセコは、一大スノーリゾートエリア。スキーヤーも結構乗っていて、その方々はニセコで下車していきました。小樽発着のフェリーと組み合わせると、結構いい感じで北海道スキーが楽しめるかもしれません。ただ、今回はウェアも持ってきていないし、青春18きっぷで、時間的に行動の制約があるのでパス。あぁ〜、スキーかスノボがしたいよ〜<(0。0)/

しかし、そんな思いとは裏腹に、結構雪が降ってきました。こりゃ今スキーしたら寒いわなと、自分を慰めたりしながら、列車はさらに進みます。でも、スキーをしだしたら、結構運動するのですぐに暑くなるので関係ないかな、とか思いながらも・・・・

次の昆布は、昆布温泉でちょっと有名な場所です。昆布駅前には「昆布川温泉・幽泉閣」という公衆浴場もあるが、湯は循環らしい(^^;。暇なら利用してみたかもしれないが・・・って、こんな旅をしていること自体が暇なのだが、今回はパスしましょう。

車内では、旅行者とおじいさんが話に花を咲かせていまして、途中の黒松内で降りて言ってからは静かになって熟睡してしまいましたが、僕が寝ていても列車は進むもので(当たり前かぁ)、とりあえず、長万部に到着。


長万部では、多少の時間があったので、駅から少し歩いたところにある長万部郵便局で少しお金を下ろす。で、それでも時間があったので、周辺マップを見ると、長万部温泉というのがあるようです。しかし、次の列車までは時間がないのでやめておいて、そこまで行くのに近道という、跨線橋に上ってみましたが、ここから、さっき来たニセコ方面を望むと、結構きれいな風景で、いい写真が取れました。まぁ、このページには載せていませんが(^^;。しかし、いかんせん跨線橋なので、風通しがよく、北海道の風は冷たいなと実感するひと時でもありました。

長万部駅に戻った僕は、函館についてからのことをまったく考えてなかったわけです。さて、どうしようか?また夜行で札幌に戻るか夜行フェリーで青森まで出て、2日目の逆ルートをとるか悩んでいましたが、3番目のルート:日本海沿いに進むという考えもあって、日本海側の夜行列車、ムーンライトえちごの空席状況を駅員に聞いてみると、空席ありとのこと。帰りのルートは日本海ルート決定になりました。

 

乗車駅
利用路線
発車時刻
種別
行き先
備号
下車駅
到着時刻
長万部
函館本線
13:05
普通
函館
渡島砂原経由
函館
16:11

さて、長万部からは、またもや普通列車に乗って函館へ。今度も2両編成ですが、両方とも古いキハ40系だったので、とりあえずボックスシートを占領しました。しかし、失敗したことに、山側の席を取ってしまったわけで。ここは、海側の席を取ると、結構眺望がよかったのですが、これには失敗しました。

で、1時間20分ほど走ると森に到着。ここが今日のメインイベントとの位置づけでした。メインイベントとは、森駅の名物駅弁「いかめし」を、現地で買うことです。もう、今回の旅はこれを達成しただけでも「マンセー」なわけですが(汗)

さすがに普通列車が止まったぐらいでは駅の売り子は出てこないので、停車時間に改札外のKIOSKにダッシュ。おそるおそる「いかめしください。」というと、出てきました。いかめしちゃんが!。¥470也。予想よりもはるかに安い値段でしたね。観光のお土産酔うのを買うと、これよりはもう少し高いのですが、さすがに現地仕入れだと安くてお得でリーズナブル。喜び勇んでスキップしながら(嘘)、列車に戻りました。

森駅から函館まではルートが2本あって、最短距離が駒ケ岳・大沼公園を抜けるほうで、特急はそっちを通りますが、普通列車はほとんどが、遠回りでも駅が多い渡島砂原経由で進みます。

列車が発車したところで、いかめしを取り出します。写真は左に添えてありますが、なんともかわいらしい箱に、素朴な表紙。いや、そそられますねぇ(^^;。で、ほんのり温かいところが、またGood。KIOSKでは保温箱に入れていましたけど。

で、食してみると・・・って、いかめしは今回食べるのが初めてだったのですが、口に磯の香りが広がって、なんともいえませんね。味付けはたいしたことをしていないのでしょうが、なんともいえないおいしさでした。しかも、中はうるち米が入っているので、腹持ちが結構よかったですねぇ。この小さな箱の中には3個のイカメシが入っていました。

で、列車のほうは、進行方向左手に海・右手に山って感じですすんでいくわけですけど、途中から完全に山の中に入ってしまいました。こうなると、よい景色が右左交互に出てきて、写真を取ろうにもややこしいので、自分のエリアである進行方向右手に注意を払って、いい写真を撮りました。左に少し載せていますのでごらんください(^^;

とかいいながら、大沼駅を出た後、右手に見えた湖・・・が凍って白一面になっているところへ陽光が射している画は、やたらにきれいでしたので、左に載せておきました。これは、小沼が凍ったものと思われます。

ってわけで、大沼を過ぎると、もう函館エリアですね。大沼はちょっとしたリゾート地みたいになっているみたいで、洒落た建物なんかもちらほら立っていましたが、それを抜けると、市街地が眼下に広がってきて、山を駆け下りると住宅地みたいになっていました。途中の七飯で、前に一両増結して3両となった列車は、そのまま客を集めて函館に到着。


函館駅は、リニューアル工事の真っ最中で、すでに、あの跨線橋は撤去されていました。0番ホームも閉鎖されていました。この駅舎も壊されて、近々、新しい駅舎が立つようです。

函館駅改札を出て右手に進むと、すぐに函館朝市があるのですが、朝市に夕方に行っても意味がありません。ここはそのまま進んで、観光名所のひとつでもある赤レンガ街へ。ここでとりあえず、お土産を買い込むことにしました。

しかし、お土産を買っても、この先、函館発の夜行フェリーに乗るには、時間が余りすぎます。そこで、もはや僕(の仲間)の定番となっている函館市営谷地頭温泉に向かって暇つぶしをすることに。このレンガ街は、電停では十字街が最寄なので歩いて、路面電車に乗り、谷地頭で下車。歩いて数分です。

しかし、温泉で暇つぶしとはいえ、さすがにのぼせてしまうので、2時間程度でGiveUp!。路面電車で函館駅に戻り、フェリーターミナルを目指します。

しかし、下調べも適当な僕の旅行計画。フェリーターミナルのおおよその位置がわかっても、詳しい位置がわかりません。「まぁ、五稜郭から歩けばすぐ♪」とか思って五稜郭で下車したのが間違いでした。

乗車駅
利用路線
発車時刻
種別
行き先
備号
下車駅
到着時刻
函館
江差線
21:00
普通
木古内
-
五稜郭
21:06

五稜郭駅から、国道5号線を直進してしまい、浜のほうから外れてしまったのです。結局東日本フェリーのターミナルに着いたのは、五稜郭駅から2時間弱後のことでした。

途中、車道には雪がないのに歩道には雪が満載。しかも凍っててアイスバーン状態。もともと雪道経験の少ない僕はすべりまくりでこけそうになったことが5回、距離にして7キロは歩いてしまいました。実は、その次の七重浜駅からだと15分ほどでいけるみたいです。やはり、この辺は調べておかないと泣かされます。これで、北海道に来て雪と戯れるという目標は、見事に達成されたわけです(汗)

で、とりあえず、このあとは東日本フェリーにて、内地に向けて出航となります。
後編は、北海道を出ちゃうので適当に(^^;

 

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冬の道南放浪紀
〜青春18きっぷでいく北海道〜

2002.1.16・作成
2002.3.10・更新

 

 

 

 

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