このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

瀬戸線 探訪/旧路線〜廃駅

その8、矢田〜大森・金城学院前

[11/3 1998 改訂]
(Sorry, only Japanese)


旧・笠寺道駅(瓢箪山〜小幡)
昭和19年 休止 昭和44年4月5日 廃止
上り線に、あからさまに駅が...踏切は遮断機がないので気を付けて!
 
当線で最も興味深い物件。プラットホーム跡が残るのは他に例があるが、いかにも駅舎然とした建物が電車スレスレの所に建つ。

屋根の形態に、昔日の地方私鉄にありがちなスタイルを見出せる。建物の配置が線路に平行でなく少し斜になっているのが粋で、合理的でもあるようだ。元・出札窓口カウンターに囲いがしてある。

いつ撤去されるかと心配していたが、気が付いたら屋根をふき替えており、ちゃんと利用されているようなので嬉しかった。周辺は住宅密集地で、東京で例えると東急世田谷線のような、都市部の軌道線の風情が漂う。


大森駅付近・旧路線(大森・金城学院前〜印場)
「大森川橋梁」は隅除(すみよけ)川に架かる。レンガ製の古い橋台が残る。向こうの駅(大森・金城学院前)の方から直線の延長上に位置しており、レールの幅でコンクリート製の「受け」がしつらえてある。

旧路線のあったあたりには住宅が建っている。凄惨な事故の現場とあって、地蔵様が電車の往来を見守っている。
 
昭和23年の脱線転覆事故の後、曲線緩和のため線路が付け替えられた区間。瀬戸線は全線を通して、元々軌道線のような感覚で敷設された路線形状だったので、現在でも急カーブがチマチマやって来る。

現場は、現在線を直角二等辺三角形の底辺とすると、旧路線は2本の斜辺をトレースして、その間を90°の急カーブで結んでいた。普段電車に乗っているとアッという間に通り過ぎてしまうが、大森・金城学院駅の瀬戸寄り、北西側の車窓がそのあたり。

何事もフトコロに入らないと分からないもので、何も残ってないと思いきや、橋台だけが存在を誇示していた。


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