このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
名鉄瀬戸線は瀬戸市の「尾張瀬戸駅」から名古屋のド真ん中「栄町駅」を結んでいる。しかし現在、名古屋のその地区にその町名はない。地下鉄などの「栄駅」と名称が競合するのを嫌ってか、昭和53年の瀬戸線栄乗り入れ時にはすでになかった「栄町」を敢えて採用した。 学生の頃(つまり10年の昔)、通学で利用していた地下鉄東山線栄駅のホームの柱に、縦書きのひらがなの駅名票が造り付けてあった。おそらく陶器ではなくてセメント製で、文字の部分に少し彫りが入っているような奴だった。全体に白地に黒い文字で「さかえ」と記入されていたのだが、近付いて良く見るとその「彫り」の部分は「さかえまち」のままだった。残念ながらその後、名古屋で開かれたデザイン博に伴う標示類の一新によって消滅してしまった。 ちなみに首都圏の通勤電車、京浜東北線は埼玉県の大宮から東京を通って神奈川県の横浜、桜木町、大船を通っており、「桜木町」ゆきの電車を見かけたりするのだが、電車の始発駅である大宮駅のすぐ近くに「桜木町」という地名がある。ま、ただの偶然であろう。 冒頭の写真は、今では使わなくなった、かつて電車の鼻先に取り付けていた行き先を示す板を再利用したもの。名古屋市内では「豊明(名古屋本線)」とか「岐阜(同)」なんてのも発見した。現在の電車ではアンドン式の方向幕で列車種別や行き先を表示するようになり、お馴染みだったこれらの板は殆ど見る陰もなくなった。時代を感じる32歳である。
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