このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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落書き帳

12年2月4日

無意識の動作


 昔から、船員は乗船期間中は食事費が、一切いらない。また、船で暮らしているから、その間、電気代や水道・光熱費もかからない。仕事は楽ではないが、密かに、恵まれている。(もちろん、お酒・タバコは実費ですよ。)

 さて、船内の乗組員食堂でのこと、昼食のデザートが、カップに入ったヨーグルトだった。冷蔵庫から、ヨーグルトを手に取った私は、ある「無意識の動作」を行っていた。それは、他人から見ると、とても、異様に見えたらしい。
 「おい、ヨーグルトを、なんで、振り回すんや?」
2等航海士の一言で、私の手が止まった。「えっ・」
私は、カップ入りのヨーグルトを食べるときは、必ず、フタをあける前にシェイクする。必ず、である。そうすれば、クリーミーなヨーグルトになる(気がする)のだ。飲むヨーグルト風になる。

 わたしは、昔、ヨーグルトは大嫌いであった。給食の時は、いつも、無理して、いやいや食べていた。そんなある日、隣の席の奴が、私のカップ入り(チチヤス?)ヨーグルトに、イタズラをした。しかし、このおかげで、私の人生が、ガラリと、変わることになる。
 彼がした、イタズラとは、「シェイク!シェイク!」と、わめきながら、ヨーグルトを振り回したのだ。すると、どうだろう。おもむろに、フタをあけると・・「飲むヨーグルト」のようになっていた。恐る恐る、口にすると・・
うまい!」ではないか。私は叫んだ。私の一言で、みんなも、「ジャボ・ジャボ」と、シェイクを始めた。
「なんか、まろやかな感じ・・・」絶賛であった。
 思えば、「無意識の動作」は、この日、からである。

 何度か、故意にシェイクせずにヨーグルトを食べた事もあるが、やはり、成人になっても、おいしくない。
 行儀が悪いと、怒られそうですが、一度、お試しあれ。
同僚は「あんまり、かわらんけど・・・」と、
言っていましたが・・


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