このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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落書き帳

12年4月26日

移動電話



 
「もしもし、きこえますかあ〜」
「うん。きこえるよ〜」
紙コップで自作した、糸電話を、児童公園で使用する。
これだけで、うれしかったものだ。
糸電話は、外で使える、画期的な移動電話である。
なんと、特定の人間のみで、ヒソヒソ話ができる。
ただし、糸がピンっと張っていないと使えない。
風が強いと、雑音が大きくなり、最悪の場合、糸が切れる。
また、糸に、手や物が、触れてはいけない。
耐久性がなく、残念だが、実用性はない。

あの時、まさか、こんな時代になるとは、思ってもいなかった。
 
本物の移動電話なんて、「会社のお偉いさん」が持つ物。
自分が、持つことは一生ないだろう・・・その必要もない。
刑事ドラマ「特捜最前線」も、赤電話を使っていた。
友人宅のコードレス電話を見ただけでも、
「すごい、便利な電話だ」と、思ったほどだ。
 
入社してしばらくして、
アナログ携帯電話を、初めて買ったとき、感動した。
まるで、初めて一人でタクシーに乗ったときの気分だった。
実際に使ってみると、とにかく、便利だ。
 
数年前、
専門学校の同窓生、6人ほどが「東京」で集まった。
全国に散らばっているので、北は「東北」南は「九州」からだ。
日は決めていたが、集合場所など、決めていない。
「とりあえず、夕方に、東京入りする。って事で・・・」
携帯を持っていれば、これだけで、いいのだ。
 
当日
「ああ、いま、新宿でパチンコしてる。」
「おれ、今、羽田に着いたよ・・・」
「おれは、もうすぐ、東京駅だ」
「じゃあ、○○と合流して、新宿に向かうね」
携帯で、それぞれの位置を確認して、合流。
「便利な、世の中になったなあ・・」その時、実感した。

 
いまでは、携帯でメールまで送れる。インターネットも可能。
着信音は4和音・・・(ほんまに、必要な機能か?)
プリペイド方式携帯電話などなど・・・
 
「携帯壊れて、みんなの携帯の番号、
全部、消えてな、えらい往生したわ。」
友人が、言っていた。
 
「あたらしい、新年号は”へいせい”です」っと、
小渕さんが”平成”の文字を掲げた、平成元年。
あの時は、携帯電話のない生活でも、何ら支障はなかった。
 
平成20年には、いったい、どんな時代になるのか・・・
全く、予想はできない。予想するのが、最近、恐い。
 

「もしもし、ポチ、きこえますかあ〜」
「ワン。きこえるよ〜」
犬と電話で、自由に会話できる
時代が、きたりして・・・




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