このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

超初心者の皆さんへ

このホームページ自体初心者の方々に青春18きっぷについて知っていただきたいと思って作りましたが、このページを運営し、コンテンツが増えていくに従って、分かりにくくなっていると思い、改めてこのように「超初心者」の為に作ってみました。当然、ここに書かれていることはこのページの他の部分と重複していると思いますが、ご了承ください。

さてここでは、青春18きっぷについて全く知らない人達のために説明していきたいと思います。


「日本何処でも普通・快速列車1日乗り放題2300円の切符がある」とか「東京から大阪まで3000円程度でいける切符がある」
多くの人がこのようなことを聞いて、青春18きっぷの存在を知ったと思います。そして半信半疑のまま、このページに来て頂いたと思います。そしてここから先このような人を対象にして話を進めて行きたいと思います。
まず進める前に、の切符は年齢・性別。国籍制限はありません。名前からすると学生専用のイメージがあるのですが、実際はそんなことはありません。では進めていきましょう。

まず前述の質問「日本何処でも1日乗り放題2300円」っていうのは本当なのでしょうか?

この答えはある意味では正しいですし、ある意味違っています。
なぜこのような答えをしなければならないのでしょうか?その答えは切符を見れば分かります。まず下の写真を見てください。

これは表紙にあったのと同じものです。(「見本」と書いてあるのは、こちらで加えました。本来はなにも書いてありません。)
これを見ると1回(人)、2回(人)、3回(人)、4回(人)、5回(人)と書いてあり、それぞれに年・月・日とかかれてあるのが分かると思います。そして値段が11500円と書いてあるのが分かると思います。

ここが私が前に「ある意味」間違っていると書いたのです。つまり2300円だけ持って、「『青春18きっぷ』ください」と言ってもお金が足りません。

この切符は5回分がセットになって11500円として売られています。そこで1回分を計算すると11500円÷5回=2300円となり、「1日2300円」となります。ですから結果的には正しいのです。

正しく言うなら、1日「あたり」2300円と言うのでしょうか……。

ここで「回(人)」と書いてあるのに注目してください。この切符は5回分なので、どう利用してもいいのです。1人が5日使ってもいいですし、2人で1日使い、3人で別の日に使ってもいいですし、5人が1日で使ってもいいのです。
ただし、複数人数利用する場合は同じ行程で使用しなければなりません。同時に改札に入らなければなりませんし、出るときも一緒でなければなりません。
AさんとBさんとが旅行に行くとしましょう。Aさんの最寄駅は東京駅、Bさんの最寄駅が品川駅とします。そして2人で静岡にいくとします。そういう場合はAさんが東京駅の改札に入る際に1つはんこ押してもらう。そして品川駅で一旦改札にでた後、再度改札に入る、その際にBさんの分のはんこを押してもらう。
そういう面倒が必要になります。

そしてこの切符は利用できる期間と、販売される期間があります。通年販売ではありません。

期間
春休み発売期間2月20日〜3月31日
利用期間3月1日〜4月10日
夏休み発売期間7月1日〜8月31日
利用期間7月20日〜9月10日
冬休み発売期間12月1日〜1月10日
利用期間12月10日〜1月20日

このようになっています。ある休みに使って余ったから次の期間に利用することは出来ません。
例えば、春の時に買った青春18きっぷが3回余ったから夏に使うことなどは出来ません。

ここまででまず「青春18きっぷ」というのは存在を知ってもらったと思います。
ここで1日あたり2300円で列車乗り放題という言葉に裏があると考えている人がいるかもしれません。
確かにいくつかの条件をあります。それを説明しましょう。

まず「普通・快速列車の普通車と宮島連絡船にしか乗車出来ない」ということがこの切符の大前提になります。
新幹線・寝台特急・特急・急行・グリーン車・寝台車には乗れないのです。
もし乗ったらどうなるのでしょうか?
当然ながら乗車する区間の特急券や急行券やグリーン券や寝台券が必要になります。そしてさらに乗車する区間の乗車券も必要になるのです。
つまり青春18きっぷ+特急券で特急列車に乗ることが出来ません。

しかしながら、東京付近の東海道線・横須賀線の普通・快速列車に連結されているグリーン自由席車がついています。このグリーン車自由席に限りに、「青春18きっぷ」+「グリーン券」で乗ることができます。

ただ指定席券を買えば普通・快速の指定席車輌に乗ることが出来ます。同様に乗車整理券を買えば、乗車整理券を必要とする列車に乗車することが出来ます。


これが基本的なルールです。これ以外にも様々ルールがありますが、それはこのページをすべて読み終わったら、「青春18きっぷって」を見てください。

参照:「 青春18きっぷって

 

では実際使われている場面を見てみましょう。

近年夜行列車の需要が落ち込んでいます。特に東海道本線を西に走る夜行列車は10年前に比べてはるかに減ってしまいました。その中で春・夏・冬休みになるとほぼ毎日満席になる夜行列車が存在します。

それがムーンライトながらという列車です。

まずムーンライトながらは東京を23時10分過ぎに発車し、岐阜の大垣まで行く夜行列車です。車輌は寝台ではなく、普通のリクライニングシートの車輌です。

決して距離も長くなく、座席車なのに満席になるのでしょうか?
理由は簡単です。この列車「快速」なのです。つまり青春18きっぷで乗ることが出来るのです。

ただこのムーンライトながらは下りは東京から豊橋まで、上りは大垣から東京までの区間が全席指定なので、指定席券を購入しなければなりません。
指定席券は駅のみどりの窓口で購入することが出来ます。しかしムーンライトながらの指定席券は取るのが非常に難しいです。特に正月・盆などは発売開始と同時に満席になるほどの人気なのです。

参照:「 指定席券の取り方



夏休みなどには、「ムーンライトながら」が満席になってしまうので、「ムーンライトながら91・92号」という列車が運転されます。この列車は東京を23:25分過ぎに発車します。豊橋まではムーンライトながらの後を追ってそして、豊橋からはムーンライトながらよりも先に進み、大垣に向かいます。
この電車も全席指定なので、指定席券がないと乗ることが出来ません。
そして臨時列車です。(毎日運転はしていません)

ムーンライトながらは大垣に7時前に、そしてムーンライトながら91・92号は6時前に大垣に到着します。そしてそこから乗り継いでいくと九州まで行くことが出来るのです。
そして九州まで行っても切符代は2300円なのです。

この様に快速・普通列車の夜行列車というのが、全国に数少ないながら存在します。
下に挙げたのがその一覧です。

列車名区間
ムーンライトえちご毎日運転新宿〜新潟〜村上全車指定席
ムーンライト信州新宿〜松本〜白馬全車指定席
ムーンライトながら毎日運転東京〜名古屋〜大垣一部区間:全車指定席
ムーンライトながら91・92号品川(上り:東京)〜名古屋〜大垣全車指定席
ムーンライト山陽
ふるさとライナー山陽
京都〜広島一部指定席
ムーンライト高知京都〜高知全車指定席
ムーンライト松山京都〜松山全車指定席
ムーンライト八重垣大阪〜出雲市一部指定席
(全車指定席の場合もあります)
ムーンライト九州
ふるさとライナー九州
 京都〜博多一部指定席
(全車指定席の場合もあります)

上の一覧が青春18きっぷで乗れる夜行列車の一覧です。詳しくは「青春18きっぷで乗れる夜行列車」を見てください。

参照:「 青春18きっぷで乗れる夜行列車

上の表にも書いてありますが、青春18きっぷで乗れる夜行列車のうち、毎日運転しているのがムーンライトながらとムーンライトえちごのみです。他は夏休みのみとか運転日が制限されています。では運転日を確認するのはどのようにしたらいいのでしょうか?
上の参照にある「青春18きっぷで乗れる夜行列車」のところを確認してもらっても構いませんが一番信用になるのが、時刻表です。

時刻表というのは本屋や駅の売店とかで売っています。調べ方などは「時刻表の使い方」を見てみるといいでしょう。

参照:「 時刻表の使い方

さてここで夜行列車を使うのにあたって注意しておきたいことを説明しておきます。
それは日付が変わる駅のことです。

青春18きっぷは1日あたり2300円というのは前に説明してありました。しかし、1日とはどういうことでしょうか?
なに馬鹿な質問と思っているのかもしれませんが、夜行列車の場合は重要なことです。

一般に青春18きっぷ一日分は0時00分から23時59分までのことです。
しかし0時00分に列車に乗っていた場合はどうなるのでしょうか?
それは0時00分の乗っていた列車が次に到着する駅まで1日が延びます。

例を挙げましょう。
ムーンライトながらは東京を23時10分に発車します。そして大船を23:53に発車します。そして次の停車駅小田原に0時30分に到着します。
例えば1月1日の23時10分に東京からムーンライトながらに乗った人がいます。そしてその人が1月1日の日付を入れた青春18きっぷを持っていたとします。このような場合は小田原まで1月1日の青春18きっぷが有効となるのです。
なぜでしょうか?ムーンライトながらは大船を23:53に発車して大船〜小田原間で0時を迎えます。
前に述べた通り、0時00分に列車に乗っていた場合は次の停車駅まで有効となるからです。
ですから大船の次の停車駅小田原まで有効となるのです。

逆な考えをしてみましょう。もし東京周辺に住んでいる人が、ムーンライトながらに乗るとします。また1月1日の夜に乗ると仮定しましょう。もし自宅近くの駅で1月1日の日付を入れてもらうと、小田原までしか使えません。そして小田原過ぎに検札が来た場合、1月2日の日付を入れてしまいます。つまり大垣到着までに、2日分を使ってしまいます。

それでは非常に勿体無いです。ではどうしたらいいのでしょうか?
それは小田原までの普通乗車券を購入することです。小田原までの乗車券を購入し、乗車しそして検札の際に次の日の青春18きっぷを日付を入れてもらえばいいのです。

このページで日付が変わって最初に停車する駅を「日付変更の駅」として、紹介されています。

参照:「 青春18きっぷで乗れる夜行列車

初心者が一番悩むのは日付変更に関する質問です。

では実際この切符で旅行をしてみましょう。
もしあてのない旅をするなら別ですが、普通の旅行をするなら時刻表が必要です。そして最低限使えないと旅行は出来ません。
実際、友達に頼んで作ってもらうことも出来るでしょう。しかし、災害時や遅れたらどうするのでしょうか?
実際買うのが望ましいのですが、駅の窓口に置いてあるので、一度見てみたらいいでしょう。

使い方については「時刻表の使い方」を参照にしてください。

参照:「 時刻表の使い方

さて時刻表を使えるようになったら、基本的なプランを作れますが、何処へ行くのにはどう行ったらいいのか、分からない場合はプランの作り方を参照にしてください。

参照:「 プランの作り方

 

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