このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

時刻表の使い方

 

前のページで時刻表をしらべることが出来るようになったと思います。ここでは青春18きっぷを使って旅をする際に時刻表を使うときに注意しなければならないことを説明したいと思います。

 1、最短距離で行くのが、最短時間ではない。
どういうことかと説明しましょう。例えば京都から福井に行くとします。索引地図を見ると琵琶湖の西側を通る湖西線が近そうに見えます。現に特急電車はすべて湖西線経由で運行されています。では実際普通電車で行くとどうなるか調べてみましょう。湖西・北陸本線のページを見てみましょう。このページも前に出てきた関西本線と同様、いろいろな路線が掲載されています。索引地図を見てみましょう。このページでは琵琶湖の西側の湖西線と琵琶湖の東側の米原からのダイヤが一緒に載っています。これら2つの路線は近江塩津で一緒になります。そして福井方面に行くのが分かります。では距離的には近い湖西線の方を見てみましょう。普通電車が何本か走っていますが、よーく見てください。ほとんどの列車は近江塩津の前の永原までしか行きません。この区間は繋がっていません。永原〜近江塩津を走る普通列車は1日わずか7往復です。京都〜永原間の本数から見て少ないことが分かります。 では実際どうしたらいいのでしょうか。もちろん距離的には湖西線の方が短いので、1日7往復の列車に合わせて京都を出発すればこれが最短ルートになります。しかしそれ以外の時間帯は京都から東海道本線経由で行くことになります。まず東海道本線の上りのページを開きましょう。日中は普通が毎時2本。新快速が毎時2本走っています。時刻表を見て、新快速の方を選ぶことにします。新快速列車の1本前の普通列車を見てみましょう。米原の到着時刻を見てみましょう。その後の新快速列車の方が速く着くことが分かります。どこかの駅で新快速が追い抜いたことが分かります。(これを見分ける方法は後ほど)ということで新快速を見てみましょう。米原到着時刻の下に長浜と掲載されているのが分かります。これはこの列車が米原を経由して長浜まで行くことが分かります。では長浜がどこか索引地図で見てみましょう。そうすると私達が目指す福井方面にあることが分かります。ですから新快速を米原で降りずに長浜まで行くほうがいいということが分かります。では次のページを見てみることにします。この場合また索引地図を調べるのは面倒くさいです。こういう場合は長浜と終着時刻下にページが掲載されています。そのページを開けばそのページをたどり着くことが出来ます。長浜で乗り換えて北陸本線を行きます。 また長崎方面へは長崎本線経由よりも佐世保線・大村線経由の場合が速い場合があります。大村線には快速が多く、そのほうが速い場合あります。 このようなことがありますので、いくつかの方法をしらべることが大切です。 

2、特急が走っているルートが必ず早いわけではない。
これも1と非常に似ているのですが、特急を走っているルートが最短で行けるルートとは限りません。例えば、北海道などが当てはまります。函館〜札幌間を昼間行こうとするとどうしても接続がうまくいかず1日がかりになってしまいます。しかし長万部〜小樽を抜ける函館本線を使うとうまく行く場合があります。実際この区間は山がちな地形なので特急列車は走っていません(冬などは一部走ったり、有珠山が噴火した時に迂回ルートとして特急が走りましたが) また札幌から釧路方面を目指す場合、特急列車だと南千歳から石勝線に入って運行するのですが、普通列車で行こうとすると本数が少なく大変です。しかし、滝川まで函館本線で行き、滝川から室蘭本線で行くほうが速い場合があります。 このように様々ルートを考えてください。もっと早く行ける場合があります。やはり安く行く為にはそれなりの努力が必要なのです。

 3、山陰方面へは東海道・山陽本線経由が早い場合もある
。 2で沢山ルートを調べたほうがいいと説明しましたが、山陰地区の場合は沢山の路線があり、調べるのがうんざりだと言う人もいると思います。山陰地区と瀬戸内海地区を結ぶ路線が沢山あります。山陰地区の場合はなるべく山陽本線を使うことを勧めます。山陽本線は複線電化で本数も多く、速いです。それに対して山陰本線は単線で一部区間を除き非電化です。さらに本数は少なく、遅いです。陰陽連絡は場所別に説明していきます。鳥取付近なら一番速いのは鳥取〜因美線〜智頭〜智頭急行〜上郡というルートです。これだと智頭急行が別料金になります。でも追加でも払ってもいいぐらいの時間短縮になります。また智頭急行を佐用で降り佐用〜姫新線〜姫路というルートも結構使えると思います。追加料金を払いたくないのなら、鳥取→山陰本線→和田山→播但線→姫路というルートも接続が良ければ速いです。あとは順当に福知山に出て、福知山線で大阪などのルートがあります。米子、松江、出雲市付近なら伯備線経由が早いです。それより西の場合は山口線、美祢線を使う方がいいでしょう。その他の陰陽連絡線は(三江線、木次線など)本数が少なくよほど連絡がよいのではない限り使えないでしょう。しかし速いだけと考えた場合はこういう結果ですが、他の陰陽連絡線は景色が良く、ローカル線らしい旅が出来るので、時間があるのなら他の陰陽連絡線を使ってもいいと思います。 これは山陰方面限定になってしまいますが、山陰に行く場合(もしくは山陰から大阪に向かう場合) 以上は青春18きっぷを使って旅行する場合の注意点です。

 次のページでは旅行中に通過待ち、接続の見分け方を説明してあります。

 

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