このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

しまなみ海道サイクリング


 数年前からやって見たいと思っていた、しまなみ海道を自転車で渡り切る日がやって来た。家 を出て、相生から新幹線で福山まで行き、ここで一緒に行く友人と合流。尾道で下車して、尾道 港で自転車を借りようとしたが、前に6人のグループがいて(今治まで行くらしい)、手続きを するのに時間がかかった。日が良いためか、利用が多いようだった。二つの橋(新尾道大橋と尾道大橋)  ここでもらったパンフレット  にもあるように、本来は向島ま  では渡し船を使うらしい。それ  は、尾道大橋が危険なためらし  いが、体力、時間を考慮しても  渡し船を使うのが妥当だ。とこ  ろが、敢えて尾道大橋経由で向  島に渡った。既にこの時点でか  なり体力を消耗してしまった。  なにしろ橋の高さに上がるまで  の坂が急であったからだ。私が  借りている自転車には変速機能  もあるが、しんどいことには変  わりはなかった。橋の下を通る自転車道(因島大橋)             因島大橋が近づいて来たとこ                              ろにあった大規模自転車道向島                            展望公園で休憩。この近くでみ       かんの木に実がなっているのを       見た。因島大橋は上が自動車用       道路、下が原付・自転車・歩行       者道路という構造になっていた。       この構造の橋は、しまなみ海道       ではここだけである。        因島に入ってから、みかんの       木がよく目に付くようになった。       みかんの実が黄色い花のように       見えて美しかった。この頃時刻       を確認すると昼が近く、予想以       上に時間がかかっていると気付                                  いた。坂が多く思っう様には走                                                     れないのだった。橋の上から(生口橋)                                    生口橋の近くに来るとウーウーとなる音がした。       消防車の類の音のようだったが、どうも生口島(       対岸)のようで、陸続きでなくても距離が近いこ       とを実感した。別に火事ではなかったみたいだが、       騒々しかった。        生口島で昼になった。瀬戸田の中心部には、耕       三寺、平山郁夫美術館など有名な見所があり、観       光バス、観光客を多く見かけた。ラガール瀬戸田       で食事をしようとしたが、13時まで食事が出来       ないと書いていたので、はっさくソフトを食べる       にとどまった。        瀬戸田の中心部からさらに自転車で行き、サン       セットビーチに着いた。海水浴の季節には賑わう       のだろうが、この日は閑散としていた。世界最長の斜長橋(多々羅大橋)                              多々羅大橋からは先は私は初 めて渡ることになる。多々羅大    橋は広島・愛媛の県境にある橋  で斜長橋としては世界一の長さ  を誇る。世界一だけのことはあ  り、この橋は長く、また離れて  見ても形が美しく、橋の上から  の景色も大変素晴らしかった。  これぞ瀬戸内海らしい美しい風  景といえば、分かるだろうか?   橋を渡り終えて、大三島の道  の駅多々羅公園で遅い昼食を食  べた。食べたのは日替りでだが、  これは月〜金曜までのメニュー。  今日は祝日なのでできないと思                              ったが、金曜だったのだ。しまなみ唯一のアーチ橋(大三島橋)   大三島橋に辿り着くまでの坂  道が大変辛く、とうとう自転車  から降りて押して上がった。こ  こまでの坂でもそうだが、登り  では私友人から遅れて走ってい  た。   大三島橋は長さは短いが、ア  ーチ橋で、しまなみ海道の中で  は特徴のある橋であった。高架橋と吊橋(伯方・大島大橋)              伯方島ICの近くにマリンオ                              アシスはかた(道の駅伯方S・ Cパーク)があり、ここで文化  の日ということもあり催しが行  われていた。   次の伯方・大島大橋はここか  らも眺める事が出来た。伯方・  大島大橋を渡ると、残りは来島  海峡大橋のみとなるのだが、こ  こからがとにかくきつかった。   大島は宮窪町と吉海町からな  るが、この町境には峠あった。  その坂は延々と続き、既に体力  が失われていて、苦しかった。   この坂が終わると一気に下っ                              た。                               吉海町の中心部を過ぎると再                              び登り坂になった。しまなみ最大の見所、三連吊橋(来島海峡大橋)       自動車なら、この後トンネル                              を越せば来島海峡大橋だが、自 転車はそうはいかない。一旦下  って、再び坂を登り、橋にかか  る前のループを経て到達した。  もうこれで、坂を登らなくて済  むと思うとすごく楽な気持ちな  った。   丁度夕暮れ時、日が沈むのが  早いことを実感した。しかし、  行けども行けども終わりが来な  かった。坂は終わったと先に書  いたが、それはあくまでも急な  坂のことで橋も実は少し上り坂  になっていたのだ。  途中馬島に達した所で休憩した。 ここで遂に日が山に沈んだ。ここからは下りになり、一層楽になった。以前訪れた糸山公園が近 くなり、遂に四国上陸本土上陸。再びループの道を通り、サンライズ糸山サイクリングターミナ ルに到着し、自転車を返却した。時刻は17時15分。約8時間の長い道のりは終わった。とに かく疲れ果てたが、達成できた。  今日は来島海峡大橋がライトアップされる日だそうで、少し眺めてからタクシーで今治駅に向 かった。駅前の今治アーバンホテル新館に宿泊した。新館ということもあり新しかった。中華料 理の店で食事した。  翌日はホテルの近くの喫茶店で食事をして今治城を見学した。1980年に再建した城で、そ う大したことはないだろうと思っていた。城内は様々な物を展示していたが、これはどこにでも あり、特に珍しくもなかった。5階まで上がって外を眺めると、おっ、と思った。一番上の6階 は柵付きの展望台といったところか。今日はよく晴れていて、来島海峡大橋の全体がはっきりと 眺めることが出来た。こんな所に素晴らしい展望台があったとは、驚きだった。全く期待してい なかったので、この嬉しさは格別だった。  昨日の疲れが残っていて、今治駅で土産を買って、高速バス「しまなみライナー」で帰ること にした。来島海峡大橋の上では次々歩く人や自転車に乗っている人を見かけた。今日は昨日以上 に天気が良く、より一層景色が美しく感じた。ただ一つ物足りないのは、あっけないことだ。因 島から新尾道駅に着く手前までは、疲れから眠ってしまった。  尾道駅に着くと駅前で尾道ラーメンを昼食として食べた。食後、JRで帰った。
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