このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

さよなら北アルプス号、キハ8500形、ついでに鵜沼連絡線


2001年9月30日をもって、名古屋鉄道の岐阜県下のローカル線が廃止されるのと同時に、名鉄からJR(かつては国鉄、さらには富山地方鉄道)に乗り入れていた特急北アルプス号も廃止されました。先代のキハ8000形の時代(昭和60年8月)、富山から新名古屋まで乗り通したことがありますが、それっきり。今回、高山まで乗って行くことも考えたのですが、結局体力と時間の関係で、間合い運用の名鉄線内特急で常滑まで往復し、犬山橋北詰で勇姿を撮影するにとどめることにしました。ささやかな記録です。


常滑駅にて

  当日は大阪から近鉄特急で名古屋へ、そして連絡改札を通過して名鉄新名古屋駅からキハ8500形使用の常滑行特急に乗りました(どういうフリー切符を使っているか、わかってしまいますね)。途中、某駅通過時には、名鉄職員の方がデジカメを持ってホーム上におられました。終点、常滑に到着したところです。乗客の大半も同じ目的で、サービスしてくれたのでしょうか、すでに「北アルプス」の表示になっています。名鉄常滑線は母の実家のすぐ近くを通っていて、幼い日には通過する各種電車を眺めるのが楽しみでした。あの頃はスカーレット色ばかりじゃなく(この色は特急列車の証しみたいな感じでした)、クリーム色に赤帯とか、緑色の電車も走っていました。でも、終点常滑までやって来たのはひょっとして生まれて初めてかも。今回の廃止の一件がご縁になりました。


前面展望

  折り返し、金山行の特急になったキハ8500形にしつこく乗車。往復、μチケット代計700円也(この後、金山から新鵜沼まで、別の特急にも乗っているので、さらに350円。この月の名鉄さん、思わぬ増収だったことでしょう)。先頭車は展望がききます。JR高山線内なら、これ以上ない絶景でしょうね。写真は常滑線新舞子到着直前です(たしか)。前方の案内表示器には"We will soon..."と出かかっています。ここには案内以外にも、走る電車のイラスト付きで、走行速度がリアルタイムで表示されるのですが、JR線内でもそうだったんでしょうね。確かめる機会もないまま…。


犬山橋と

  金山からは新鵜沼まで先回りし、木曽川に架かる犬山橋の北詰にて待機。いよいよ本当の北アルプス号になり、改めて新名古屋始発のキハ8500形がやって来ました。工事のため暫定的に単線になっている線路を通って、愛知県を後にしたところです。 1年半前まで、この敷地に自動車も走っていた とは信じられない感じです。


ポイント進入

  橋を渡って、さあ、いよいよ名物JR高山線への連絡線に入ります。1日1往復、北アルプス号が通るだけの(電車留置用以外では)渡り線で、結局谷汲線をはじめとする4路線に加えて、この短絡線も今回の廃止路線なわけです。北アルプス号は自由席車も指定席車も満員の様子。もっとも、大半の方が美濃太田で早々と下車されていたようですが(短絡線乗車が目的)。


連絡線通過

  右に曲がりきって連絡線を通過中(の模様)。橋のたもとで撮ってから徐行中の北アルプス号と駆けっこして連絡線付近に行ってもよかったのですが、お客さんの失笑を買ったり、早い時間から場所取りしておられた先輩諸氏(駐車車両の列参照)のアルバムを汚すこと間違いなし。まあ、こんなもんでしょう。これが北アルプス号キハ8500形とのお別れの瞬間でした(2001年9月25日12時15分頃)。


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください