このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
 
KAKKU

 
カックについての紹介
 秘境、この言葉が最も似合う場所。それがカックです。つい最近まで、旅行者が訪れた事の無い場所、パオー族の村落の中にひっそりと建つパゴダ、あまりにも幻想的な場所。今まで手に届かなかった場所が、ようやく旅行者が訪れる事ができるようになりました。苦労して行き着いたあなたはきっとその苦労が報われるでしょう。
 タウンジーから42kmに位置するカックは、シャン州の南境の町ナウンモンの東側に位置し、西にはカル山脈を見渡す事が出来る。ここには、広大なパゴダ群がありながら、近年まで旅行者が訪れる事が出来ませんでした。ただその歴史は古く、12世紀バガン王朝時代にアラウンズィートゥー王によって建立され、度重なる拡張により、現在では1エーカーもの土地に約2,500基ものパゴダが林立する、大規模で、そして芸術的にも価値の高いパゴダ群です。特に中央の白いパゴダは紀元前に建てられたものです。また、各ストゥーパにはビルマ、シャン、パオ様式など、各民族の文化が取り入れられていて興味深いです。
 カックは山岳少数民族パオ族が暮らしている地域にあり、パオー族の生活や文化に触れる事が出来ます。今でも、機械に頼らず、自給自足の生活をする人々、多分水牛で畑を耕す彼らの生活を垣間見る事が出来るでしょう。
 ここは、そんなパオ族の人々の聖地でもあります。特に毎年、3月中旬の1週間、この地で開かれる祭りはャン州の各地から馬車で集まった数千人ものパオー族の人々で賑わう。
 数年前まで、ここは戦闘地域で、ミャンマー政府との和解により、パオー族の管理地域となっていて、以前は、ミャンマー人でさえも行き来が出来なかった地域です。また、ミャンマーの政府軍はここに入れず、完全にパオー族の自治エリアとなっています。

アクセス方法
 バスはなく、タクシーのチャーターが必要です。ニャウンシュエから約1時間半、料金は$30前後です。さらに、カックに入るにはまず入域料が$3、そしてガイドの同行が必要で、5人までのグループであれば一人つける必要があり、$5です。詳細はホテルで訪ねるか、ガイドをするタクシーの客引きにニャウンシュエの街で会うと思います。
 ニャウンシュエからいく場合、まず、チャーターしたタクシーでタウンジーに向かいます。そして、タウンジーからすぐのところで検問があり、ここでチェックされた後、パオー族の支配地域に入ります。山道一時間ほど進むと、急にカックの遺跡群が見えてきます。

トレッキング
 ニャウンシュエからトレッキングでもアクセスすることが出来ます。距離もあり、一つ山を越えていくので、結構大変だと思います。行きは徒歩ですが、帰りはタクシーをチャーターする必要がある場合もあります。片道所要6時間。手配に関しては、ニャウンシュエのホテルか旅行代理店で訪ねてみましょう。




カックの由来
 昔、カックの近くに老夫婦が住んでいて、ある日、お釈迦様の仏像が埋まっているという夢を見ました。皆で夢のお告げに従い、骨を見つけようとしたが見つかりませんでした。しかしある夕方、老夫婦は、藪の奥から光が射しているのを見つけ、その光を辿って藪の中を探したが、光を探し出す事が出来なかった。その時、野生の猪の群れが通り、その中の1匹が鼻で土を掘り始めた。するとお釈迦様の仏像が出てきた。その仏像を祭ったパゴダが由来となっており、カックパゴダとは、"猪が助けたパゴダ"という意味です。
 
遺跡の様子
 小高い丘の上にあるパゴダは、現在では、奥行き300m、幅150m、1エーカーもの土地に約2,500基ものパゴダが整然と林立しています。正面入り口は西側にあり、中央に向かって幅広い道があり、左右に大小さまざまなトゥーパが建っていて、各ストゥーパにはビルマ、シャン、パオ様式など、各民族の文化が取り入れられていて興味深いです。そして突き当りには、敷地内で最も古くて最も大きなスーダウンピーパゴダがあり、真っ白な今では漆喰で覆われている。何度も修復されているが、紀元前に建てられたという伝承があります。
 またほぼ中央に南北に伸びる通りもあり、この2つの道により、歴史別、種類別にストゥーパの特徴が分かれている。その特徴は主に2種類あり、一つは正方形の土台に円錐形の仏塔が建っていて、中央下のくぼみに仏像が納められている。もう一つは長方形の土台に、ひな壇状の仏塔が建っているというものです。
 何度かに分けて作られたこの遺跡ですが、そのほとんどは、19世紀後半から20世紀前半にかけて作られたそうですが、一軒整然と計画的に並べられているようで、種類も大きさもまちまちで、実は後でストゥーパを増やす際に今まで建てたものの間に建てている部分もあり、場所によっては隙間がほとんど無い仏塔もあります。また、その作りはバガンの建造物とほぼ同じで、レンガや石、そして、石灰などを混ぜた漆喰で作られているのが特徴です。  
 
口コミ情報
入域場代$3、ガイド代$5でした。ガイドの方は少し日本語が出来る方でした。私も少しですがミャンマー語がしゃべれたのでお互いに勉強をしながらの楽しい遺跡めぐりでした。
 

 
 
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