秋になると中国地方に行きたくなる。特に決めていたわけでもないのに、過去の記録を見ると10月11月によく訪ねている。
今年も10月にこれまで行ったことのない、(自)広浜線、川本線をメインに出かけた。
かつてローカルバスではヒドイ目にあったので、今回はある伝(ツテ)によりローカル時刻表を事前に入手して行程を引いた。
今回のメインとされた便は、川本線の石見川本1542発の三坂口行きの普通便。
ローカル時刻表11/4/20改正版によるとこの便は「第1,3,5土曜日及び学校休校日運休」とあるが、
一段下に同時刻で「第1,3,5土曜日及び学校休校日運転」の小河内行きがある。
早い話が学休日で行先変更ということである。

訪問日はちょうど第2土曜日にあたったので「おお、学校休校日でこの日は小河内行きか」と思っていた。
前夜ちょっと気になったので、川本自営に問い合わせた。
「えーちょっとお待ち下さい、、、ああ、大丈夫ですよ!!」
一応「第2土曜日なんですけど、、」と念を押す。
「え??、えーと第1第3土曜、、、あれこれどうだっけ??(誰かに聞いている)、、、。あ、申し訳ありませんこれは運休ですね」
「(半信半疑で)そうですか、わかりました」電話を切る。

しかしながら、「学校休校日運転の便があるのでこれはあるはずだ。営業所が間違っている。」と思いこみ、当初予定通り、江津1315(特急)1400因原1401(区間便)1410石見川本1542(小河内行)1624田所
を敢行すべく江津へ向かう。
江津駅で待合の間、ふと、おなじみのフレーズが頭をよぎった。
「第2土曜は日祝運行」

完璧な行程を引いたつもりになっていて、ローカル時刻表を持参してこなかったので、江津駅でもらい念のために見ると、いちばん左の欄の「※(こめ印)、マル文、◇(四角)」の記号に気づいた。結局日祝は両方運休ということなのである。
記号とは別に書いてある「第1,3,5土曜日及び学校休校日運転」は「、、学校休校日の平日運転」ということなのだ。そう書いてくれていれば迷わなかったのにね。時刻表は見慣れているはずなのにとんだ失態であった。

ここで気がついたので良かったのだが、このまま川本まで行っていたら途方に暮れていたに違いない。
その日は結局江津1315の特急便で広島に直通した。
例の普通便は矢上という枝線に入って出てくるという魅力的なもので、乗りのがしたのは悔やまれる。

恐ろしいことに、全国版の時刻表(JR時刻表10月号)にはこの便の記述があるが、太字や斜字もなく、このような断りは無く、毎日運転と思われる書き方である。
ローカルバスは開校日とのからみがあったりしてややこしいうえ、何かの代休で平日閉校だったりもしかねないので、閑散路線に出向く際は、現地問い合わせなど入念な準備が必要ということであろう。