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春の遙かな旅Ⅰ
Tetsuko: Hello, there! Good to see you again! Do you know the man who wanders all over the Japan by local
trains? Guess who! .....Yes, that's right! The answer is Kobin 3110. Well, he's starting a new travel
season in "Seisyun 18 kippu". Hi, kobin! No time no see! What's up?
Kobin3110: Hi, Tetchan! Happy as a clam.
T: Where did you go? Once I heard you would like go to travel in warm places.
K: This travel title is "The travel a long way off in Spring".
T: So where to? How did it go?
K: It's a secret at this time. Please look at my sites! The websites give you more satisfaction than anything
I've ever gone.
T: Is that right? Everyone, let's take a look !
K: I wil introduce you to it in Japanese. Here we go!
1982年(昭和57年)3月1日、国鉄から「
青春18のびのびきっぷ
」として登場!今年2000年3月1日で「青春18きっぷ」
は、18歳を無事迎えることができました。
111回目の「青春18きっぷ」の旅。今回は、まず、JRの駅などで掲示されている今春の18きっぷポスターをお見せし
ましょう!
春の「青春18きっぷ」のポスター(JR吉都線えびの駅:宮崎県)
「通過しない。立ち止まって記憶する。そんな旅です。」
JR吉都(きっと)線、なにか「きっと」いい旅になりそうだ!人は旅をする時、ある地点からある地点まで移動する必
要がある。その所要時間は少なくしたいという心理がはたらく。その方が出発前と到着後の時間が多くなって、より
多く行動できる。「そのために高いお金を払ってでも、より速く着く手段がいいに決まっているじゃないか!」というの
が世間一般の大多数の意見であろう。でも3110は、そうは思わない。なぜか?それは移動にかかる時間が少なく
なる、すなわち移動手段の利用時間が減るのとは反対に、支出が増えるということだ。例えば、旅館の宿泊代やレ
ンタカーの利用料を考えてみよう!宿泊や借り出す日数、つまり利用時間が少ないほど、支払う金額が少なくて済
む。その公式を考えると、速く移動できて利用時間の少ない特急列車や新幹線・飛行機の旅が高くつき、ゆっくりと
走るために、利用時間が長くかかる普通列車の旅のほうが安くあがるのは、何とも不思議ではないだろうか?こう
考えるのは3110だけなのであろうか?
それに、「利用時間が長くなる」っていうことは、いろんな出来事がその時間内でより多くの体験ができるというこ
と。沿線に暮らす人々にとって、普通列車は身近な生活の足である。急ぎ足なら感じられないまま終わりそうな、
その土地の飾らない良さに満ちているような気がしてならない。「鈍行」しか停まらない小さな駅に咲く花。乗り合わ
せた地元のオバちゃんたちの話す土地土地の方言、ゆっくりと車窓に流れる季節の風景・・・・。時速200㎞、300㎞
で通過するには惜しいものばかり。何かと忙しいこの世の中。普通列車の旅は、何とも贅沢な旅ではないか!
「通過しない。立ち止まって記憶する。そんな旅です。」はたして今回の旅、3110は何を記憶するのであろうか?
では、早速、旅の模様をご紹介しましょう!
スタートだよ〜ん!!
2000年3月27日(月)天気 快晴
境 町 8:22 807レ → 伊勢崎 8:33 東武伊勢崎線 普通 伊勢崎ゆき 5050系4両
まずは、東武から出発進行!
伊勢崎 8:36 622M → 高崎 9:05 JR両毛線 高崎ゆき 115系4両
改札口で、青春18きっぷ1日目に今日の日付のスタンプを押してもらい、入場する。いよいよ18きっぷの旅の始まり
だ!
高崎 9:17 129M → 横川 9:49 JR信越本線 横川ゆき 107系2両
車窓左側には妙義山が険しい姿を現してきて、終点横川に到着。有名な駅弁「横川の釜めし」はホームの片隅で、
ひっそりと販売していた。以前の賑わいは今はない。レールは、ここで平成9年10月1日以降、途切れてしまってい
て、レールの上は錆が目立つ。でも、構内には、昨年春4月18日に「碓氷峠鉄道文化むら」がオープンしており、
講習を受ければ、実際に「峠のシャルパ」と呼ばれたEF63型電気機関車を運転できる。まさに「機関車でGO!」だ。
横川 10:00 → 軽井沢 10:36 ジェイアールバス関東 軽井沢駅ゆき 460円
横川〜軽井沢間は、線路がないので、バスに現金で乗車。
軽井沢 10:46 2631M → 小諸 11:09 しなの鉄道 小諸ゆき169系3両
軽井沢〜篠ノ井間の旧信越本線は、第三セクターしなの鉄道に移管されており、別途1,120円が必要だ!車両
もJR東日本から購入し運転している。
小諸 11:25 641M → 篠ノ井 12:09 しなの鉄道 長野ゆき 115系3両
大屋、上田を過ぎて、篠ノ井到着。そして乗換。
篠ノ井 12:17 1532M → 松 本 13:21 JR篠ノ井線 松本ゆき 115系3両
篠ノ井線は、グングン勾配を上げて行く。12:30、電車は引き込み線に入り、バックで走り始める。あらら?どうし
て?すぐに駅に到着!駅名は「姨捨(おばすて)」。昨夜は雪が降った模様だ。
姨捨駅 善光寺平を望む
実はこの駅はスイッチバック駅だ!昔話や楢山節考で有名な姨捨伝説のところだ。ここで、一人のお婆さんが
降りていった。もしかして?余計な心配はよそう。この駅からは善光寺平の風景が見え、全国屈指の車窓風景
が楽しめる。しかし特急や快速ではこの駅をそのまま通過してしまうので、普通列車のみ味わえるものだ。この
駅での停車時間は8分間、12:39再び発車。終点松本では、信州そばを食べる。やはり本場のそばの味は違う。
松本 14:13 1427M → 中津川 16:22 JR篠ノ井・中央本線 中津川ゆき 313系2両(ワンマン)
中津川ゆきは、JR東海の普通列車用313系電車。3110は313系に乗車するのは今回が初めてだ。
以前は165系急行型電車であったので、オールボックスシート車に座り旅情満点であったが、さすがに老朽化に
は勝てず、ついにJR東海から全て引退してしまった。でも313系は新型車両なので、乗り心地はいい!塩尻で
篠ノ井線は終わり。ここで21分停車。ココからはJR中央本線に入る。新宿方面はJR東日本、名古屋方面はJR
東海に会社が分かれる。3110の乗った列車は乗務員がJR東日本からJR東海に交替する。乗務員の制服も異
なる。個人的にはJR東海のユニフォームの方が(E)。14:48塩尻発車。電車は木曽路に入って行く。3110は思わ
ず、♪木曽の〜なかのりさん、木曽の〜御嶽山は、ナンジャラホイ!を口ずさんでしまいそうだ。列車は山間部を
走るので風光明媚。車窓からは材木置き場が目に付く。上松を過ぎると一瞬、右側に「寝覚めの床」が見えた。
田立を過ぎて、岐阜県に入る。終点中津川で休憩。
中津川 17:08 1718M →名古屋 18:13 JR中央本線 セントラルライナー18号 名古屋ゆき 313系6両
昨年12月4日のダイヤ改正で名古屋〜中津川間にデビューしたJR東海の新列車「セントラルライナー」に乗車する。
この列車は昨年春に登場した313系をベースに、外観をイメージチェンジした他、内装もグレードアップしたもの。
ただし、名古屋までの乗車には、乗車券の他に乗車整理券310円が必要になる。ん〜、ナイスですネ!終点
名古屋で、きしめんと天蒸すを味わう。名古屋のぎんさんはお元気だろうか?
名古屋 18:39 253F → 米原 19:51 JR東海道本線 快速 米原ゆき 117系4+4両
夕方のラッシュに合い、車内は混んでいる。名古屋弁があちこちで聞かれる。若いお姉ちゃんが「おみゃ〜元気?」
と携帯電話で話をしている。すごすぎる!
米原 19:54 3661M → 京都 20:45 JR東海道本線 新快速 網干ゆき 223系8両
米原でJR東海からJR西日本に入る。今月3月11日(土)のJRグループダイヤ改正で、JR西日本の東海道本線、
米原〜姫路間を走る新快速電車はオール223系化され、しかも最高時速を120㎞/h→130㎞/hにアップ。在来線
特急列車並のスピードになった。内装もグレードアップ。関西の鉄道では、競合路線が沢山あるので、サービスが
充実している。乗客のニーズには必ず答えてくれるJR西日本。是非、関東の鉄道会社も見習ってもらいたいもの
だ。特にJR東日本には。京都で下車。酒類を購入する。
京都 21:33 9231レ → 博多 7:27 JR東海道本線・山陽本線・鹿児島本線 快速ムーンライト九州
博多ゆき 14系シュプール用客車6両
21:10京都駅7番線にいよいよ快速ムーンライト九州が入線してきた。EF65-1135電気機関車に引かれた客車6
両編成。前から1号車・2号車と続き最後尾は6号車。1・2号車は自由席車。3〜6号車は指定席車。3110は、あら
かじめに指定券を購入(510円)しておいたので、席は6号車4番A席(窓側)だ。
ここで、この快速ムーンライト九州についての経緯について述べてみましょう!山陽本線の夜行快速列車運行は
「青春18きっぷ」利用者の悲願であった。昼の移動では、約1時間ごとの乗り換え。その都度、展開されるイス取り
バトル。九州に着くまでにはヘロヘロになってしまう。そんなわけで、行き交うブルートレインを見るたびに、夜行
快速があったら・・・・との思いが募っていた。何と悲願の多い悲しい宿命を、「青春18きっぷ」は背負っていること
か・・・。と、それを現実にしてくれたのがJR西日本。平成元年〜2年の年末年始に運転された臨時快速「ふるさと
ライナー九州」がルーツ。以前は毎日運転されていたが、最近は学生の春休み・夏休み・冬休みに運転されてい
る。今シーズン(春休み)の運転期間は京都→博多ゆきは3/17〜4/2、博多→京都ゆきが3/18〜4/3の17日間
だ。この列車に使用される車両は、本来スキー列車「シュプール」向けに改造された14系客車。シートはゆったり
めのリクライニングシート。大型荷物置き場や自動販売機、更衣室も設置され、JR西日本自慢の関空特急「はる
か」にも匹敵する豪華設備になっている。そればかりか「はるか」にさえない車両、何と「展望車」が連結されてい
る。現在では「日本版オリエント急行」こと豪華寝台特急「トワイライト・エクスプレス」や「
カシオペア
」、イベント・
団体列車用のジョイフル・トレインなど限られた列車のみに連結されている。そんな展望車が、何と「青春18きっ
ぷ」で利用できるだ!それだけも乗る価値は大なり。
京都を定刻に発車。京都タワーが、次第に小さくなって行くのが展望車からわかる。特大サイズのその窓に流れ
去る、京阪神三都の夜景が美しい。大阪の近未来的なビル群、復興した神戸の夜景。複々線ならではの、抜きつ
抜かれつする通勤電車。そして左手に見える明石海峡大橋。橋上を行き交う車の灯りと、弓状に連なる橋のイルミ
ネーションが鮮やかだ。
車内では、さすがに学生のグループが目に付く。この頃になると、展望車内を覗くとすっかり「できあがって」いる
人が多く、流れ去る夜景を肴に一杯やっている。そろそろ会話のボリュームを落としてもらいたい時間帯だ。列車は
岡山を目指し、日付が変わって0:23、岡山に到着する。1日目の18きっぷの効力はここまでだ。
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