このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

木のこと家のこと 


「床下が危ない」を読んで感じたこと
 シロアリに関する著書を読むのは初めてになりました。なかなか面白い生態で勉強になりました。結論からいくと、蟻にも色々な種類があってそれぞれ分布する区域があること、また、ゴキブリやネズミのように日常に生息しているもので絶滅する可能性が無いこと、などが分かりました。これからも上手くつき合わなくてはいけないのでしょうね!

 「メンテナンスフリー」ということが、当たり前の世の中になっていると思います。自分の記憶の中では車のバッテリーが「メンテナンスフリー」になったときは感動したものでした。そして家にもその波が押し寄せ、今のプレハブメーカーの家などはかなりそれに近づいて来ているのではないでしょうか?

 家に住めば当然経年と共に痛み、木は透いたり暴れたり・・・また虫が住み着き、雑草が生え・・・先人たちは四季を通じ自然と上手くつき合いながら、そして上手く手を加えながら暮らして来たのだと・・・そして、その中で生活の知恵というものがきっと生まれてきたのだと思います。

 近年の居住スタイルを考えると、どちらかと言えば自然を拒否し、または押さえ込もうとする動きが強いような気がします。極端な話、機械換気により一年中一定の温度と湿度を保ち、住み着く虫や雑草たちは薬剤で殺し、そして家の中に入れば一切狂わない建材が使われ、出来るだけ普遍的なもの、自然を支配出来るもの、を好んで採用している気がします。

 でも実際は、例えプリントであっても「木目」が外せなかったりする訳で、やはり自然の営み、又はその恩恵を完全に無視ことは人間にとって無理なことなんだなと考えてしまいます。

 であるならば、シロアリ予防についても薬剤に頼るのは最小限に止め、地盤の生態系を出来るだけ健全に保ち、その代わり家はちゃんと手をかけ面倒を見てあげる。そんな暮らし方が出来れば良いなと思いました。



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