このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

木のこと家のこと 

次世代省エネ基準とは?
以前ieリンクで書き込みいただいてからお知り合いになった T.Fさん の掲示板で書き込みした内容なのですが、気密・断熱に関して僕なりの考えが凝縮できたかな?と思い、今となってですが転記することにしました。

 次世代省エネ基準という言葉とそれに伴う数値が勝手に一人歩きをしてるのかな!?という感があります。
元々これらは省エネ法
(※1)から来ていて、それに基づく告示「 住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準 」というものが平成11年に改正されました。
これが俗に次世代省エネ基準と呼ばれるものになります。

法的には「あななたち凡人は住宅を建てるときは省エネ住宅になるように努めなさい!とただ言っても分からないだろう。こちら(国)で基準を示すから、それを判断基準に省エネ住宅になるよう努力しなさい!」という意味になります。

省エネ法自体はエネルギーの消費削減・有効利用が目的ですから、元々エネルギーを使わないお宅にはこんな基準(次世代省エネ基準)など要らないわけです。

それが巷では一斉に右向け右で、元々熱源をあまり使わない生活をされている人まで押しつけるかのような風潮を一部の熱狂的な高高
(※2)推進者やネタに困っているハウスメーカーが著作本や営業で間違った形で推し進めているものだと私は考えています。

また7月の建築基準法の改正でシックハウス対策として連続機械換気が義務づけられたのが更に追い風になっているものと思います。
これで大手を振って高高+計画換気がセールストークに入れられることになった訳ですから・・

このような背景を踏まえれば、建築主として自分の生活スタイルを省みて、自らよく考え、それに見合った省エネ対策をすること自体が大事なことだと私は思います。
答えは一つでなくて良いと思います。


(※1)省エネ法:エネルギーの使用の合理化に関する法律の略
(※)高高:高気密・高断熱のこと

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