このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

OLYMPUS PEN-EE
(シャッター2速タイプ)

製造会社:オリンパス光学工業
発売年:1962年(昭和37年)
フォーマット:35mmハーフサイズ
レンズ:OLIMPUS D.ZUIKO 28mm F3.5/3群4枚
焦点調節:固定焦点(4m)
ファインダー:アルバダ式ブライトフレーム
ファインダー内表示:露光不足警告
シャッター速度:1/30・1/250
露出計:サークルアイ式セレン光電池
露出制御:プログラム自動露出/手動2.8〜22(シャッタースピード1/30固定)
感度設定:ASA10〜200
サイズ(実測):108x66x42mm 350g
その他装備:シンクロソケット・レリーズソケット

こんなテキトーなことを書いてるページを見るより、
Olympus Pen Gallery の方を見ていただいたほうが
はっきり言って確実に有意義です。
ペンシリーズ全ての機種を系統立てて
非常に丁寧に紹介しておられます。

しかし何も書かないとページが成り立たないので、
続けます。

オリンパスのハーフサイズカメラ。
OLYMPUS PENシリーズの一員。
メカに詳しくない人間でも、
気軽に簡単に写真を撮れるようにと、
操作の簡単な、「シャッターを押すだけで
誰でも簡単に写真が撮れるカメラ」として開発された。

使う人の立場に立って設計されており、
非常に各操作がやりやすいのが特徴です。

いかにも「カメラ!」という形でありながら、
とても個性的かつ魅力的な
すばらしいデザインです。

特徴としては非常に(中古機としての)コストパフォーマンスが
高いことが上げられます。
発売時より、安価・高性能で非常に人気のあったベストセラー機であり、
構造がシンプルで故障しにくく、修理もしやすいことから
まだ沢山の機体が生き残っていることと思います。

実際、中古カメラ屋の店頭や、
フリーマーケット・蚤の市等で結構見かけます。
5000円程度から入手できるので、
初めてのクラシックカメラとしては
かなりのオススメです。

特徴的なグレーのファインダーカバー。
このカメラのもっとも印象的な部分といえるでしょう。

位置付けは普及機であり、
製造にかかるコストは
極力安くしてあるはずなのですが。
例えばレンズ銘が丁寧に彫刻してあるところ、
ファインダーカバーが別パーツで
装着してあるあたりが、
手抜きがなく好感が持てます。

レンズの周りにはセレン光電池が内蔵されており、
これで被写体の明るさを感知して、
絞りを自動操作します。
ハニカムパターンがクラシカルで良いです。
レンズ鏡胴は、フィルム感度設定ノブであり、
手動絞り設定ノブでもあります。

撮影を自動露出で行いたいときは、
指標をASA感度にあわせます。
マニュアル撮影時は
指標を絞り値にあわせます。
このときは、シャッター速度は1/30に固定されます。

自動露出で撮っていると、
逆光の時などは、ネガフィルムで撮っていても
すぐ露出アンダーになるのですが、
そういうときフィルム感度の設定を落として、
簡単に露出の補正ができて非常に便利です。

同時期の他の自動露出のカメラ
(例えばオートハーフやDIAL35など)では、
フィルム感度設定ダイヤルは不用意に動かない(=動かしにくい)ように
造られている印象を受けるのですが、
PEN-EEは、むしろ、積極的に操作しやすい位置に
ダイヤルが置かれている気がします。
ファインダー内はシンプルに、
ブライトフレームのみ。
ハーフサイズなので、
当然フレームは縦位置です。
縦型大好きな自分としては非常にうれしい。

被写体が暗すぎて、露出不足の場合は、
←このように視野に赤色のプラスチック板の
露出警告表示がせり出て、
シャッターにロックがかかります。
非常に親切な構造です。
上面から見るとこんな形状。
両端が少しすぼまった形になっています。
サイズ的にも手にフィットする持ちやすい形です。

そもそも直角・平行な内部構造を
この形の中に収めるのは
結構難しいのではないでしょうか。

上面は突起等なくフラット。
シャッターボタンのみ出っ張っています。
「PEN-EE」の文字がクロムメッキで浮き出してます。
フィルムの巻き上げは後面のノブで行います。
ちょうど「写ルンです」と同じ様なものです。
それまでレバー等で巻上げ動作を行っていたものを、
ノブにすることで、使用する歯車の数を
一気に減らすことが出来たそうです。

また、ハーフサイズカメラで多用されると思われる
縦位置の撮影時にも迅速な巻上げが出来ます。
減算式のカウンター。
フィルム装填時に手動で撮影枚数をセットする。
24枚撮りなら「48」にセット。
撮影の都度、1目盛りずつ減って行きます。

巻き上げのたびに盤面が
ぐりぐり回転するので
見ていて楽しい。
かっちりしていて、丁寧な作りの巻き戻しクランク。
上面がくぼんだ形状になっており、
それにあわせてクランクアームが湾曲している。

これは、クランクを起こしたときに
カメラ上面ファインダー部の出っ張りに
干渉しないためのデザインです。
また、ツマミの位置が上方にくるので、
巻き戻し操作が非常にやりやすい。
底面。向かって左からフィルム巻き戻しボタン、
巻き戻すときに押しこみます。

真ん中に三脚穴、右側に裏蓋固定ツマミです。
なかなかモノモノしい造りになっています。
裏蓋は着脱式で、
上記の裏蓋固定ツマミを解除すると、
このようにごっそり外れます。
カメラのサイズを極力押さえるため、
このような構造になったそうです。

ちなみに次期モデルのPEN-EE2は
裏蓋が普通に開閉するようになっています。

個人的には、ボデーのグレーの部分の幅が
前部と後部で一定のPEN-EEのほうが好みです。

使いやすさは抜群。本当に抜群。
ただ、このカメラの場合、
「そもそも使いやすく造ってある」のか、
「内部機構やコストの都合で、たまたまそうなっている」のかが、
見分けがつかないのです。

それはつまり、
「最も簡単な構造で、最大限に使いやすく」
知恵を絞って設計されているからではないかと。
そう思うのです。

特別付録
モルト型紙

Return

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください