このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

自己診断


 自己診断!あまりお勧めはできません。やはり、きちんとした施設で診察を受ける
べきです。

 しかし、診察を受けるべきか迷っている、診療施設が遠隔地のため、受診しづらい
方のため、思いつくままに、ある程度の自己診断法、書いてみました。
 まず、本当に無呼吸かどうか?です。

ベッド・パートナーが居れば、その方は、ほとんど気付いています(重症を見てるのが
怖くて、ノイローゼになる人もいます)。何秒位止まり、1時間にどのくらい有るか?
大体、把握していると思います。

 問題は、一人身の方ですね。医療機関に行かないで出来るもの?
 自分の"いびき"を、テープ・レコーダーに、なるべく長時間、録音してみましょう!
(起きてる時に、どの程度の音が、どの程度に録音されるか確認しましょうね!)

"いびき"が突然止まり、数秒〜1分数十秒の後、「ぐっ、ぐぁ〜〜!」と、狭い空気の
通り道が開きながら、深呼吸する様な音があったら、文句なく、(閉塞性睡眠時)
無呼吸症候群です。また、どの位の時間、止まり、1時間に何回止まるかも分るで
しょう!

 但し、年齢その他が原因で、肺活量の無い(正確には呼吸する筋肉が弱くなった)
方は、"いびき"(空気の通り道が狭いのに、無理やり、空気を吸う動作)さえできず、
さしたる"いびき"も無く、ピタッと、暫く、息が止まる方もいます。

(それ、以外に、"いびき"しないで止まる中枢性(脳が原因)無呼吸も有ります。
しかし、余り多くはなく、また、その場合、その他の神経症状(目や体の動きが変)も、
ある事が多いと思います。)
 
 次は、無呼吸が有ったとして、その原因です。

"いびきの説明"ページに書いてある通り、色々あります。

肥満は、文句なく原因になります。
  BMI=体重(kg) /身長2(m2) を計算してみましょう。
 そして、これを22で割り、小数点以下を100倍したものが肥満度です。

 たとえば、身長170cm。体重86kgの男性方は、
  1.7X1.7=2.89、BMI=86/2.89=29.75、29.75/22.5=1.35で、肥満度は35%です。
 肥満度が±20%の範囲外だと、色々な健康障害が起き易いと言われています。

 男性なら、BMIが、26(肥満度1.2)を越えているようなら、肥満が無呼吸の主因と
 考えて良いでしょう。
 あるいは、顎の下にたっぷり肉のある方も、肥満が原因です。

下顎の大きさ・形も大事です。
 (2枚の鏡や写真で)自分の横顔を見て見ましょう。"おとがい"(下顎の下先端)は、
 平均的には、鼻の下の付け根を通る垂直線と同じ位か、やや前にあります。
 また、下の方が前に反っています。

 "おとがい"が鼻の付け根の線より後にあったり、下後に向いている方は、下顎が
 小さい事が原因の可能性があります。
 
次に、口の中を見てみましょう。
 口の中を、懐中電灯等で照らしながら、鏡に向かって、「あ〜」と声を出しながら、
 口の奥を見てみましょう。

 天井の奥から小指の爪位に垂れてるのが口蓋垂(ノドチンコ)です。小指の爪より
 長太くない?左右の柱〜ピンポン玉みたいに腫れてるのが(口蓋)扁桃(腺)です。
 ノドチンコの脇に、扁桃腺の後に行く膜がありますが、幅5mm以上有りませんか?
 両側の扁桃腺が、くっつきそうじゃ有りませんか?
 ・・・いずれも、無呼吸の原因になります。

 口を開いた時、舌が邪魔で、奥が見ない人!
 顎が小さい、(肥満等で)舌が大きい・・・色々、いびきの原因が有りそうな。
 でも、スプーンの柄の方で、舌を抑えて、上の事を見てみましょう。

座って(立って)いる時には、鼻で楽に呼吸できますか?
もし、立っている時も鼻呼吸が苦しければ、原因は鼻でしょう。
 子供だと、アデノイド(鼻と咽喉の つなぎ目)が多いです。
 
座っている時は、鼻呼吸ができるのに、あお向けに寝ると、鼻では息苦しい
横向きに寝ると よほど楽、  
 原因は、ノドチンコの周りか、舌の後ろです。(子供はアデノイドもありうる)

座っていても、あお向けに寝ころんでも、目が醒めてる時は息苦しくない
 酒を飲むとひどい。これらの方も、ノドチンコの周りか、舌の後ろです。

ノドチンコの所か、舌の所かの判別は難しいですが、ノドチンコの所のいびきは、
「ぶるんぶるん」と震えている様な音です。舌の所は、狭い所を通る、硬い音です。
自分で、わざと”いびき”の音を出してみると、少し解り易いでしょう。

 ーーいずれにしても、肥満以外は、一度、無呼吸の得意な耳鼻科〜耳鼻科と
             連携している施設で、診察を受けた方が、原因が分りますーー
 どの位の重症度か?

重症度の自己診断は、難しいですね。結局、自覚症状なので、どの位自覚している
か?それを、どの程度に評価しているかなので、同じ重症度でも、個人差が出ます。
朝起きた時の頭重感、午前中の眠気、居眠り等が、どの程度有るかです。

眠気の尺度には、"ESSスコア"と言う、尺度が用いられています。
8つ状況で、どの程度眠くなるかを、自己診断し、各状況の点数を合計します。
 ある状況で、めったに眠くならないは 点、    時々眠くなるは  
         眠くなる事が多いは    点、    いつも眠くなるは 点です。

それでは、以下の各質問毎に採点してみて下さい。
 1.座って読書している時は、どの位眠くなりますか?
 2.テレビを見ている時は、どうですか?
 3.人が大勢いる場所(会議・劇場・映画館)で、じっと座っている時は、どうですか?
 4.他人が運転する車に、休憩なしで1時間程乗っている時は、どうですか?
 5.午後、横になって休憩している時は、どうですか?
 6.座って人と話している時は、どうですか?
 7.昼食後、静かに座っている時は、どうですか?
 8.自分で車を運転中に、交通渋滞等で2〜3分停車している時は、どうですか?

さ〜、各設問の点数を合計してみましょう!
 「10点以下は正常、11点以上は睡眠時無呼吸症候群の可能性あり、16点以上は、
 重症の睡眠時無呼吸症候群の可能性あり。」です。
  但し、自己評価ですから・・・。また、眠気の原因は、PCに、嵌り過ぎて睡眠不足だ
  とか、酷暑期であったとか、無呼吸以外の原因も有るかもしれません。
  そう言う特殊な条件下でない時で、評価して下さい。



”いびきの説明”に、戻る?

”キース・テーション”に、戻る?

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください