このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

田代山・帝釈山 (2)



田代山山頂の湿原では、広々とした、遮るもののない視界が広がる。
植生は、小田代と殆ど同じだ。


 今まで!しぶといタテヤマリンドウと、
 サワラン、モウセンゴケの共演。


ネバリノギラン (粘り芒蘭)


 茎、花序、花被は腺があって粘るらしい。
 中間の湿原では、(今日は、7月19日)
 何と!ニッコウキスゲが最盛期!で、
 ワタスゲと華やかな共演が見られた。

 さすが、1900m超の湿原!
 1000mに比べ、約3週遅い。

一番上の湿原(大きさは最初の湿原の半分位?)から、来た道を振り返る。



ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)

 小田代付近では終わっていたが、ここ
 最上の湿地から帝釈山に向かう林では、
 丁度良いくらいだった。

 花弁の一枚に濃い斑点あり。
 白山石楠花間違いなし。
 田代山は、吾妻石楠花、白山石楠花
 両方咲くんだ〜。
 少し歩くと、弘法太子堂 兼 非難小屋だ。
 今回は、中に入って、太子様の像を撮ってみた。

 缶ビールが供えてあった。

帝釈山への道は、最初は岩がちの急な下りだ。


田代山からの下りと帝釈山の登りの間は、しばらくフラットだ。
 しかし、梅雨時の泥んこ道で、足場が悪い。
田代山から帝釈山まで、1時間と言うが、腹部に重りをつけた私の脚力は、
 またまた、2割増し近くを要してしまった。
 (60歳台?の大姉さんと若者のペアーに、道を譲ってしまった!)

道端では、ギンリョウソウ、ゴゼンタチバナ、モミジカラマツが満開だった。
オサバグサも、まだ、茎の上の方に2〜3個の花を残していた。

ギンリョウソウ(銀竜草)

  姿を竜に例えて付いた名。
  葉緑素を持たず、落ち葉等を養分にして育つ。

  従って、日陰で発見できる。
  ここには、見飽きるほど有った。

  似た感じで、茎の先に複数の花をつけるのは、
  シャクジョウソウ(錫杖草)と言うらしい。

帝釈山の登りの半分くらいで、アカモノを見つけた。少し枯れかけていた。
山頂付近のアカモノは、生き生きしていたが、小雨降りで撮影気分にならなかった。

アカモノ (赤物)
 東海〜近畿では、木の実の幼児語は、
 モモ(桃ではない)だった。このモモが訛った。
 写真右端に、小さな実が写っている。
                    

振り返ると、田代山が見える。




頂上が近づいたので、カメラをザックから出し、手持ちで登ろうと思ったが、
山頂付近は、馬の背様の岩場だ。2本の手がフリーでないと登れない。

 コメツツジ(米躑躅)

 その岩場の入り口で見つけた。
 直径1cm程の小さな花だが、綺麗だ。


帝釈山頂(海抜2060M)に着いた。
程なく、約30人の団体さんが、追いつき、
頂上を埋め尽くした。



小雨まじりで、レンズに水滴がついてしまった。

山頂からの展望は良さそうで、晴れていれば、尾瀬・只見の山々が、
見えそうだが(ごく一部見えた)、生憎の曇り空だった。

北西の方を見ると、谷間に
集落(写真左1/3、下1/3の黄緑)が、
見える。

隣の人の話では、木賊温泉らしい。


 H18.09.30、馬坂峠(桧枝岐登山口)から帝釈山に登りました。
 天候に恵まれ、素晴らしい眺望を満喫しました。
                   こちら


                      総 括

1.コースタイム

出発地駐車場田代山帝釈山田代山総計
到着地田代山帝釈山田代山駐車場
案内板1:301:00
地図1:551:101:001:305:35

 my timeは、メモしていなかった。駐車場の案内板の時間+αぐらいだった
 ろう。


2.田代山の広々湿原も、岩がちの帝釈山も、とても良いのだが・・・
 空に厚い雲が垂れ込めていた せいか、今一つのインパクトだった。

 山に はまって 間もない私には、帝釈山の登り下りが 脚に効いたみたいで、
 返しの田代山への登りがキツかった。




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