このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

至仏山(3)



尾瀬ヶ原湿原の(林で区切られた)一つの区画を通り過ぎ、山の鼻に到着した。

山の鼻では、至仏山複数回登山者を対象に、公園管理者側からのアンケート調査が
行われていた。傍で聞いていると、「出発前、携帯トイレを購入させる案はどうか?」
「エコのため、ルートとしては、最初に山の鼻に下りてから至仏に登る(私の逆周り)を
薦める。」等と話していた。私は、至仏初体験なので、アンケート対象では無いようだった。

所々聞こえた話から推定すると、「まず鳩待峠から山の鼻に下りれば、その間に大小の
用を足したくなった方も、山の鼻の公衆トイレで用を足せる。つまり、有機物の少ない
状況で完成した尾瀬の自然を、有機物の汚染から守れる。鳩待峠から直に至仏に登る
方には、(強制的に)携帯トイレを購入してもらう規制に賛同してもらえるだろうか?」
という話しの様だ。

至仏と小至仏の間に、避難小屋兼トイレを作ってはどうか?有料でも良い。

超メジャーな尾瀬ヶ原は取材しない方針の私ではあったが・・・、
ついでなので、下田代を少しだけ歩く事にした。


 オゼミズギク(尾瀬水菊)

 花びらの長さが、中央部分の直径より長い。
 水菊の変種で、上部の葉の裏に腺点が多い。
 花期7月下旬〜8月。

 修飾語なしの水菊は、花びらは中央部の直径弱で、山地の湿った
 所に咲く秋の花。中心部分の筒状花は半球状に盛り上がる。




コオニユリ(小鬼百合)

 赤橙色の花びらは強く反転し、
 濃紫色の斑点がある。

 (↓)葉は細く、互生している。
 むかご(茎に付く球根〜
 豆状のもの)は無い。

よく似た、オニユリは、むかごがあるのが特徴。葉もやや巾広い。自生種でないので、
人里近くに多い。クルマユリは、葉が車軸様に輪生する。



 下田代の中央付近まで
 行き、振り返ると、至仏山の
 全貌が良くみえる。


反対側には燧岳も、よく見えた。



この辺の池塘には、浮島が多い。

さっ、浮島らしきものも見たし、
おまけは終わり。

急ぎ帰ろう!

 ミタケスゲ(御岳菅)

 雌の小穂が、星形に開く。星の直径は1cmチョイ。

 ミカズキグサ(三日月草)

 茎の先端に白い小花序(直径1cm弱)がつく。
 葉は内に巻いて糸状。

 似た感じのミヤマホタルイ(深山蛍)は、苞が茎・花の上に続いて
 直立し、葉の中央に花が付いている様に見える、葉は鞘状。



 ミヤマワレモコウ(深山我木香)
  低山〜亜高山帯の湿地に生え、高さ30〜100cm。
  花は上から下に咲く。花期は8〜9月。
  (白く突き出ているのは、雄しべ)

 別の素人図鑑のワレモコウの解説:日当たりの
 良い草原に生え、高さ1mで、花期は8〜10月。
 花びらは無く、4枚の赤い萼が花びらに見える。

 両者の異同は私は不詳だが、雰囲気的にミヤマ・・・か?
 (→)下の方、(ピント甘いが)花の様に見える・・??

 

 木道の隙間で、
  ヒツジグサを、発見!

 真上から、ヒツジグサを撮影
 できてしまった!


サワギキョウ(沢桔梗)

 下唇が3裂しているのが特徴的。

再び、山の鼻到着。
帰りの運転時間は4時間程と推定される。急がねば!


 
 輪生する葉の上に、円錐状の花穂が6個。
 調べきれないので、とりあえずパス。


 マルバダケブキもあった
  オタカラコウもあったが、
   急ぎの旅なれば・・・

キレイな色合いだ、しかし
葉の巾も広いし、背丈も大きいし、
雑木林の中だし、

 ソバナだろう。


                     総 括

1.コースタイム

出発地鳩待峠小至仏山至仏山山ノ鼻総計 .上田代
周遊
到着地小至仏山至仏山山ノ鼻鳩待峠
my time1:360:40?1:390:484:430:49
地図 .1:500:452:001:205:55

 ・鳩待峠〜至仏山のルートは狭い。
  大変な人気で、団体さんも多く、そのペースになってしまう。
 ・至仏山頂も狭く、多数の方が休んでいた。自分が休む場所を探すのに
  気をとられ、到着タイムをメモしそこねた。
  ので、小至仏山〜至仏山のタイムは推定値。
 ・休憩は、歩き始め50分の見晴らしの良い小湿地、小至仏山、至仏山、
  山ノ鼻の4箇所、各15〜20分。

2.小至仏山や至仏山の岩肌の稜線も良いが、
 山ノ鼻への下り時、尾瀬ヶ原がだんだん近づいて見えてくるのが Good!

3.まだ、ニッコウキスゲが見れる日付であったらしい。
 (その時期は混雑するだろうから、私は、むしろ避けたつもりだった。) 
 しかし、今年は霜にやられ、水芭蕉も日光キスゲも、見れなかったらしい。



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