このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
飯豊本山 (2) |
振り返って、三国小屋を見る。 まだ、三国小屋から、いくらも離れていない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
タテヤマウツボグサ(立山靫草) 靫:武将が背負っていた矢の篭。 修飾語なしのウツボグサに比し、 花の集団は短いが、 花は、大きく、色も濃い。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北東の谷の斜面には、ニッコウキスゲ。 (頂上直下まで咲いていて、頂上直下では接写も可能だった。) あれ〜!デジカメのレンズが戻らない! 液晶モニターも表示されない! ザックの外にぶら下げられて衝撃を受け続けたせいか? 先週、飯森山で、準水没したせいか? デジカメは故障した様だ。 せっかくの飯豊が、写真無しか〜・・・・・・。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
幾つかの小さなピークを越えた | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種蒔山から、少し下りると、 山腹の台地状の草原の広がり中に、切合小屋(写真中央左上の白点)、 その向こうに、量感が有りながら優美でもある 飯豊本山が、見える。 Good!、★★★ 決っ定〜! そうだ! 携帯のカメラが有ったじゃないか〜!
ここだけは、近い将来、再撮影したい! 足元の草原(湿原)も、とても良い。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
切合小屋でも、軽食休憩を取った。切合小屋は、雪渓の水を引いて下さっている様で、水は豊富だ。でも、引いている距離が長いのか、やや生ぬるい水だった。。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まずは、草履塚(1908m、主峰の左に見えた小ピーク)へ登る、。150m強登って、 100m弱下る(チョット、がっかり)。草履塚からの下りも、高山植物花盛りだった。 ハクサンコザクラと思うが・・。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中央の花は、ハクサンフウロと思うが・・。 下の白い花は、イブキトラノオか?? (撮影時意識しなかったし)この画質の写真では!不明。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(あきらめ切れず、デジカメのレンズを押していたら) 草履塚と主峰の間の鞍部直前で、デジカメが復活した。 ラッキー! ベストは、切合小屋周囲の台地も入ったアングルだが、 ここでも、結構良い。 稜線の中央やや下の岩が、御秘所と呼ばれる岩場だ。 (稜線を登り切った所が山頂かと誤解していていたが、 飯豊本山は、その左の緩やかな三角形のピークだった。) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鞍部は、それなりのサイズのお花畑だった。 タカネマツムシソウ(高嶺松虫草) 高山の砂混じりの草地に生える。 花径5cm程、草丈30cm程。 花季は8〜9月。 松虫の語源は諸説あり。 飯豊山にして、1,800mに咲いている。猪苗代湖 の東の大将旗山は1,056mなのに咲いていた。 大将旗山恐るべし? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イワオウギ(岩黄耆)(写真左上 ) 高山の砂礫地等に咲く。薄黄色の花が 同じ方向を向いて咲き、葉は対生。 この根は黄耆という漢方薬で健胃・止汗 強壮のの薬効があるらしい。 ミヤマシャジン(深山沙参)(写真右下) 蕚片に鋸歯がないのが特徴。 よく似たヒメシャジンは蕚片に鋸歯あり。 他に、紫円錐状の花穂のヤマルリトラノオ? (クガイソウ?)も咲いていた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ーーその後、またデジカメがダウンした。ーー 切合で見て予想したより 長い登りだった。登りの頂点に石組みの壁がある。 そこが山頂なのだろうと思って登った。そこ(一の王子)は山頂ではなかった。 緩く下って緩く登った所に小屋が見えた。 小屋に近づいた頃、御西岳への稜線が 見えてきた。緩やかで美しい稜線だ。 残雪も彩りを添える。 彼方に見えるのは、御西岳か?大日岳か? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10:39、飯豊山神社&飯豊本山小屋に到着。 神社&本山!小屋。 (地図もろくに見ない私は)ここが山頂と思い込み、 すっかり安心して、昼食休憩モードに入った。 ゆっくりの昼食が終わった頃、 ザックを小屋付近にデポしていた人が戻ってきた。 「そこいらを遊んできた。」と言う。 よくよく聞くと、そこ(遊んできた所)が本山山頂の様だった。 「え〜!聞いて無いぞ〜。」みたいな・・・・・。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
左手、御西岳に続く稜線(縦走路)は、緩やかで、 気持の良さそうな稜線だ。 (ちなみに、山頂から右に連なる岩稜が、岩場の長丁場で 上級者向けの大嵓(だいぐら)尾根だ。) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本山小屋のトイレで、少し踏ん張ってみた(ま〜だ 緊張状態みたいで、出なかった・・)。 本山小屋出発は、12:05。日没前下山に、黄色信号 点滅〜! 13:36、切合小屋到着。若干の休憩とする。 切合小屋宿泊予定の人達が、優雅な午後を楽しんでいた。 でも、オイラは、頑張って、今日中に下山するの助。 空は、(雨が降りそうな)怪しい雲行きになっていた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種蒔山から、帰り道の三国岳に続く稜線を見る。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
三国岳への稜線で、多数の人々とすれ違った。切合宿泊予定なのだろう。 三国岳への中場頃から、すれ違う人も無く・・・足に、体に、力が無くなった。 三国岳まであと1kmなのに、大岩の上で休憩したくなり、休憩した。 剣ヶ峰の下りを控えているので、三国岳でも休憩した。 15:48、「 しょうがない、行くか〜!」 (私の無理矢理の気合を聞いて 私の顔を見て残体力を推定せんとした?)三国小屋の 御主人が、窓を開けて、「お泊りですか〜?下山ですか〜?」と問うた。 小屋の前で、「さあ、行くぞ。」と言っているのに!・・・「下山します。」「もう遅いので、 お気をつけて〜。」「は〜い、有難う御座いま〜す。」多分 彼は、優しい山の オヤジだ。私の声を聞いて、残体力が少ない事を察知し、心配したのだ。 三国岳で休憩したのに、峰秀水でも休憩した。 峰秀水の冷たい水が!元気をくれそうだから・・・。 「念のため、ヘッドライトを出して(装着して)おくか。」 と独り言を言った。 追いついて来た人が、私の独り言を聞いて、私が日帰りなのを察知し、 「私(追いついてきた人)も日帰りで、4:00に出発して大日岳を往復してきた。 こんな暑い日にやるものじゃないな〜」等と語りかけた。 4:00からで、大日岳往復!それなのに、スイスイと歩いて下山して行った。 上十五里では水を少し飲むだけで頑張った。 そこから500mの中十五里、「やっぱりダメだ!足に力が無い!下山中に 真っ暗になろうとも、また休憩しよう・・・。」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下十五里を過ぎると、(もうすぐ終わりだという思いからか?)足に若干元気が出た。しかし、あと 10数分で真っ暗になるという空の明るさになっていた。 急な下り道、下り切った所に沢が見えた。(登りの時は、それ程急な印象が無かったので) 一瞬 ” 薄暗いのに、ルート確認も不十分に ペースを早め 、沢の水場方向に入ってしまったか? 少し戻ってみようか・・? うわ〜、こんな所でビバークか?・・・でも、沢までは下りて、確認してみよう。” 私の頭は若干混乱気味だった。 下りてみると、正しいルートだった。そこは、大滝遊歩道の分岐点だった。 19:00キャンプ場着。 今日の日の出は、 4:46、日の入は 18:41であった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
総 括 1.コースタイム
地図(昭文社)のタイムは、峰秀水〜地蔵岳分岐を10分として補正した。 山渓「日本三百名山登山ガイド」には、全行程 15時間35分と書いてある。 a.m. 0:07自宅出発、1:50歩行開始。登り時の休憩は、中十五里9分、峰秀 水25分、三国岳19分、切合27分、飯豊山神社(神社到着 10:47)51分、山頂 3分。下りの休憩は、切合16分、三国手前1km 15分、三国岳15分、峰秀水 15分、中十五里10分。 19:00駐車場着。・・・一応は、日帰り! 飯豊山日帰り しようって者が、休憩し過ぎでしょうか? ・・・し過ぎですね。 成る程、自分の体力の限界近いと、下りの方が、休憩したくなってしまう。 2.主峰・副峰が織り成す稜線や深く切れ込んだ谷の眺望は、さすが!飯豊 山だ。 量感があり、雄大・勇壮にして、しかも美しい。 お花畑も、(大群生と言う程ではないが)多数の種類の花々が見られた。 目だった花だけで、掲載写真の3倍はあったか? 特に、この時期(8月初旬)!ニッコウキスゲが、三国岳の奥〜飯豊山神社 直前まで咲いていたのには、ビックリ仰天した。 一番お気に入りの、”飯豊本山(の前峰)と山腹の台地の切合小屋の遠望” 時、デジカメが故障していたのが残念。この風景は、なるべく早期に、再 撮影したい。切合往復だけでも、私の体力・ペースでは、日の長さが中程 の日の 明るい時間帯全てが必要だろう。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |