このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2003年10月某日にて.
今回乗ったのは上海中央駅9:14発
黄山行きK818次夜行快速列車だ。



クラスメイト8人で黄山へ旅行に行くときに
乗車したので、そのときのことをレポートしようと思う。
上海中央駅には8:30に着いた。駅舎に入る前に簡単な買い物を済ませ、
駅舎に入った直後のエックス線による手荷物検査
スルーリとパスし、8:45に改札を抜けてホームに入る。
発車までまだかなり時間があるというのにもかかわらず列車既に入線していた。
早速女性メンバーは各々の荷物
ベッドに置いてトランプを引っ張り出してくつろぎはじめる一方で,
管理人を含めた日本人男子4人全員は
ベッド荷物を置いてすぐに
カメラ小僧をはじめ、
列車のサボ(サイドボード)や機関車の写真を撮りに走る。



しかしサボ以外は真っ暗でほとんど撮れなかった。
仕方ないので機関車車内については
また別の機会」にて撮ることにした。
は皆さん意外にも列車好きだったりして!?
車掌さんが言うには、この列車は荷物車を含めて15両編成だそうだ。
でも一両の長さ長いせいか、
めちゃくちゃ長く見えたなぁ。

9:11に発車ベルが鳴り、9:12に出発。
アレッ!?所定のダイヤよりちょっとはやくない??
そう思いつつ旅は始まったわけであります。列車が動き出すのと同時にBGMが流れ、
それをバックに 車掌さんによるアナウンスが流れた。
ピアノをメインにしたクラシック音楽
女性車掌アナウンス
とてもセンスが有るなぁ。

↓友達は依然としてトランプにはまっている。楽しそうですねぇ・・・


列車は110120km/hくらいだろうか、
夜行列車のワリにはけっこうな速度で飛ばす。

さて、ちょっと解説を入れていくと,中国の列車には
硬座」「軟座」「硬臥」「軟臥」の
4つのクラスがあるんだわさ。
日本の列車(長距離から通勤型まで)にはどんなにサービス低くても,
最低限でも座席にクッションがあるけど、
中国は一番下のクラスでもクッションない
」の字がついて初めてクッションリクライニングつくのだ。
今回乗車したのは3番目の「硬臥」車だ。


昔の日本でいうならば,3段式B寝台ってゆーやつだね。
ベッドの高さはすごく低く、失礼だが
囚人輸送列車みたいだ。



オイラが入ったのは3段式寝台中段なんだけど、
「上段じゃないよ!!」というくらいにベッドが狭かった(失礼!!)。
トイレに行こうとすればを上段のベッドにぶつけそうだ。
唯一の救いエアコンが効いていることかな。
乗車率同じクラスの車両でも
車両ごとバラバラだった。
硬臥」は日本で言うB寝台、
軟臥」は B寝台個室「カルテット」に等しいだろうね.
(実際には「軟臥」は4人個室だ)。
まぁ,硬臥車はベッドや通路は狭いけど、
とても開放的雰囲気だと思う.




イスに座ってカップラーメンをすする人がいれば、
備え付けのトレイを引っ張り出して、車窓を眺めながら
ヒマワリの種リスみたく
チャリチャリかじる人もいた。
食べ終わったヒマワリの
に捨てているいたねぇ。
には捨てず
トレイにまとめてゴミ箱捨ててほしいね。
せっかくトレイが備え付けられているんだから使わなきゃ



まぁ、↑のような人もいたけどね!?年は…とりあえずどちらもティーンということでお願いしますわ(^^);

列車が動き出した後もクラスメイト達とカメラ小僧をする。
車内では車掌さんアナウンスの他にも
雑誌地図果物などの
車内販売を担当するんだけど、すごく怪しまれる。
日本人だといったら納得してくれた。
カメラ小僧という乗客は
どうやらここではユニークな存在らしいね。
寝台車での車内見学を終えて
座席車へ移ろうとしたら,
8号車(寝台車)9号車(座席車)の間に
重たーいドアというのがあって,
しかもがかかっていたために通り抜けることができなかった
持っていたのは車掌さんだけだった.
さすがにお願いして開けてもらうのも
どうかと思い,仕方がないので座席車車内見学
諦めることにしたよ.

↓こんな写真も撮っちゃいました.ベッドみたいな座席がある
めーっちゃ狭い一室だけど,なーんとここは車掌室なんだわな.


さて,中国の夜行列車の中における
日本には無い」ユニークなものを紹介すると、
列車内にはどこのデッキにも必ず
身長計があるんだな。
日本って料金を取るときは年齢が基準になるけど、
中国は身長が基準になるんだ。



110cm以下なら無料
110cm〜140cmなら子供料金
140cm以上なら大人料金

それぞれとる仕組みなんだわさ。
また各車両デッキ周辺に設けられている
熱湯給水器もそうだろうね。



上がその実物です。
黒いツマミを時計回りに回すと
お湯が出る。
勿論出しっぱにすると
水浸し
なることもありうる
そしてこの熱湯給水器、驚く無かれ、
なんとカップラーメンお茶
飲みたい人のためにあるんだな。
いやー列車のワリにはマメだねぇ。

10:30になると、車掌さんが就寝のススメを乗客にしに来て、
そのあと直後寝台車
全車両照明落とされた.
但し座席車の照明はつけられたままになっていた.
日本では「おやすみ放送」というのがあるんだけどここには無く、
アナウンスによる事前予告をすることすらなくバチンと照明が落とされたのよね。
サービスの悪さに呆れたのか,ウチラもここで全員就寝することになる。
カードゲームもここでゲームオーバーだ.
列車は日付が変わった
停車駅での客扱いを行いながら
猛スピードで飛ばしていく。
中国では深夜2:00や3:00でも平気で駅に停車して
乗客を拾ったり降ろしたりするのだ。



さて、自分が目覚めたのは6:00だった。
デッキ洗面台で顔を洗い、
帰り際に車窓チェックしてみる。
なんとが寒気のせいか湿っていた。
しかも眠っている間に機関車の位置と進行方向が変わり、
線路の体型複々線から複線へ、
さらに単線へ変わっていた。ちょっとびっくりしちゃったぞぉーい。
単線区間坂道の多いところを走っているのだろうか、
速度上海を出発したときよりもゆっくりだ。
てゆーかにはなのかなのか、
白いガスみたいなのが列車を囲んでいたよ。
多分だと思うんだけどね。
それを見ると
『俺たちゃぁ今何省のどこらへんを走っているんやねん!?』と思わされる.
それにしても中国人朝は早いねぇ。
6:00前から洗面所で歯を磨いたり顔を洗ったりしているんだから。
さすが列車内太極拳
打っているジィチャンバァチャンいなかったけどね。

車内放送は6:30からBGM
車内放送の順に再開された。ウチラは7:00に朝食を摂る。
今朝はメンバーの一人が持参したキムチ出汁捲きタマゴとご飯だ。
からキムチを食べるのは慣れてないと思ってたんだけど、
その予感見事に的中し、
昼まで腹の調子が悪くなる。
なんだか腹が膨らんで「食べたくない」という 考えが頭の中を回った。
ゲップするとキムチの味がするんだもん.
これはマジキムチ悪かったよ。
さすがに昼はカップラーメンで済ませ、
3食の後にはクエン酸を欠かさなかった。
これを持参した友達本人(韓国人)はすごいねぇ。
早朝からキムチを食べてもビクともしない。
てゆーか直接話しかけられると口の中に
キムチの臭いが充満しているのがわかる。
『ドッヒャー!!』と 声を出しつつ叫びたいくらいだった。

車内販売では昨夜に引き続き
カップラーメンソーセージお菓子が、
それらの他にも地図が売られていた。
カップラーメンを持って
デッキ周辺熱湯給水器まで行く人もいれば、
デッキでタバコを吸う人もいたなぁ。
車内は全席禁煙で、寝タバコなんかも厳禁だけど、
デッキには灰皿が 備え付けられている。
太陽が顔を出して、
一日がスタートした。



駅での客扱いや信号場での列車交換
繰り返しながら列車はトコトコ走る。
旅客列車よりも貨物列車
本数が多かった
というのが印象的だ。
そして8:12AMに、列車は時間どおりに終点の黄山駅に到着した。
10月なのにもかかわらず,列車の外は日本の2月下旬みたいな寒さだった。



列車データ:
列車番号: K818次 快速
走行距離: 674km
列車編成の内訳: 硬座車 6両
硬臥車 6両
軟臥車 1両
電源・荷物車 2両

この㌻のトップに戻る
目次の㌻に戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください